国語教育選書
主体的な〈読者〉に育てる小学校国語科の授業づくり
―辞典類による情報活用の実践的方略―

国語教育選書主体的な〈読者〉に育てる小学校国語科の授業づくり―辞典類による情報活用の実践的方略―

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主体的な読み手に育てる読むことの授業の実践的方略とは?

問いと判断の活動の拠りどころを「辞典類の活用」に置き、教材に使われている言葉の意味と辞典類の説明との差異に気づく「教材からの離陸」や差異を思考、協議、判断によって埋めていく「教材への着地」を集積し、文章・作品をメタ認知する〈読者〉に育てる授業を提案。


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PDF
ISBN:
978-4-18-260826-1
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年12月16日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
序章 総論〈読者〉に育てる授業デザイン
@ 「〈読者〉に育てる」とは
A 〈読者〉になる要件
B 単元の授業過程の目安
C 〈読者〉になるためのサプリメント
D 〈読者〉意識の教材研究
E 第三次段階の読みのさらなる期待
第1章 文学教材編 辞典類を活用した読むことの授業づくり
○授業づくりのポイント
1 辞典類を活用させたい表現(語句)の取り扱い
2 自ら探究する読み手を育てる
○授業デザイン
3 【3年「モチモチの木」】
事典を生かし豊かに想像を巡らせて読む
この授業のポイント
4 【5年「注文の多い料理店」】
ファンタジーの世界に誘う物語のしかけを読み解く
この授業のポイント
5 【6年「いにしえの言葉に学ぶ」】
自分たちの風土記づくりを通して古典に親しむ
この授業のポイント
○授業実践
6 【1年「たぬきの糸車」】
他の情報へアクセスする読み手を創造する
この授業のポイント
7 【2年「お手紙」】
シリーズ作品を複数読み,自己の読みを豊かにする
この授業のポイント
8 【4年「ごんぎつね」】
作品世界を創る〈読者〉に育てる
この授業のポイント
9 【6年「やまなし」】
多様な交流学習を用いた宮沢賢治作品の比べ読み
この授業のポイント
第2章 説明文教材編 辞典類を活用した読むことの授業づくり
○授業づくりのポイント
1 自立した〈読者〉に育てる説明的文章の授業づくり
2 情報を活用し,自ら情報を創造する〈読者〉に育てるために
○授業デザイン
3 【2年「ビーバーの大工事」】
辞典の活用でイメージを広げ,論理的に読む〈読者〉に育てる
この授業のポイント
4 【4年「ヤドカリとイソギンチャク」】
共生関係の言葉を捉え直す
この授業のポイント
5 【6年「『鳥獣戯画』を読む」】
筆者の「読者を惹きつける書きぶり」を手に入れる
この授業のポイント
○授業実践
6 【1年「いろいろなふね」】
「ことばえじてん」と「図鑑」を活用する
この授業のポイント
7 【3年「人をつつむ形」】
挿絵や写真,図書資料を活用し,関連づける
この授業のポイント
8 【5年「和の文化を受けつぐ」】
「シナリオ化」で教材を読解する
この授業のポイント
あとがき
執筆者一覧

まえがき

 子どもたちを「受け身的な学習者」から「主体的な読み手=〈読者〉」に育てる。そのための実践的方略を求めつづけたい。

 戦後の単元学習から,主体的学習,総合的な学習,読者論の導入,ゆとり教育,PISA型読解力,単元を貫く言語活動,そして今日のアクティブ・ラーニングまで,その機会はいくらもあったし,その面の主張も多くなされている。私自身を振り返ってみても,「倉澤栄吉氏の読書指導論」(1981),「峰地光重の読方教育論」(1986)等の考察によって,「教材からの離陸」「教材への着地」「脱教科書論」「教材も成長する」などの精神を学んでいる。本書の「総論」はこの学びをふまえたものである。

 「教材からの離陸」は,教材に対して,読み手の経験や既有知識に照らしつつ,どういう意味か,なぜこの表現かといった問いに始まる。そうした問題意識と思考,協議,判断(「教材への着地」)を小・中学校を通して集積することによって,文章・作品をメタ認知する〈読者〉へと成長する。

 本書では,問いと判断の活動の拠りどころを,「辞典類の活用」に置く。「辞典類の活用」によって,教材に使われている言葉の意味と辞典類の情報との差異に気づく(「教材からの離陸」)。その差異を,思考,協議,判断によって埋めていく(「教材への着地」)のである。

 「辞典類」の中には,既習教材なども文献資料として含める。したがって,「教材からの離陸」「教材への着地」には,たとえば,「海の命」における「撃つ・撃たないの問題」を,「大造じいさんとガン」「ごんぎつね」のそれと比べて,思考,協議,判断するスケールのことなども構想される。


  2016年7月   兵庫教育大学名誉教授 /中洌 正堯

著者紹介

中洌 正堯(なかす まさたか)著書を検索»

1938年,北九州市生まれ。兵庫教育大学名誉教授,元兵庫教育大学学長。全国大学国語教育学会等会員,日本国語教育学会(理事)。国語教育探究の会・国語論究の会顧問。国語教育地域学の樹立を目ざし,「歳事(時)記的方法・風土記的方法」を提唱する。

吉川 芳則(きっかわ よしのり)著書を検索»

1960年,兵庫県生まれ。兵庫教育大学大学院教授。博士(学校教育学)。全国大学国語教育学会(理事),日本国語教育学会等会員。国語教育探究の会事務局長,同会大阪本部,兵庫支部代表。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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