学級を最高のチームにする極意
アクティブ・ラーニングで学び合う授業づくり 中学校編

学級を最高のチームにする極意アクティブ・ラーニングで学び合う授業づくり 中学校編

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中学校で実現する教科ごとのアクティブ・ラーニング!

アクティブ・ラーニングは「主体的で協働的な学習者の育成」が核です。それには教科の特性を踏まえた、主体的に追究できる課題づくり&授業の展開が必要です。本書では協働を実現した成功実践モデルを各教科にわたって豊富に紹介しながら、成功の極意をまとめました。


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PDF
ISBN:
978-4-18-255710-1
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
中学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年12月9日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 アクティブ・ラーニングは「生きる力」の育成の実体化
アクティブ・ラーニングで学び合う授業づくり 理論編
1 アクティブ・ラーニングと注目の背景
2 高等教育から初等教育,そして大学入試へ
3 アクティブ・ラーニングと集団づくり
4 アクティブ・ラーニングはキャリア教育
「アクティブ・ラーニングで学び合う授業づくり」の使い方
※第2章の実践編は,下記の内容を中心にまとめています。
@ アクティブ・ラーニングのとらえと基本的な考え方
▲「私の考えるアクティブ・ラーニングとは?」主体性を引き出し,協働を実現する授業づくりの考え方をまとめています。
A 子どもの主体性を引き出し,協働を実現した成功実践モデル
▲「このような取り組みで成功した」「こんな授業で子どもたちはこんな姿を見せた」という具体的な実践モデルを,はじめて取り組む方にも追試できるよう,わかりやすく解説しました。
B アクティブ・ラーニング成功の極意
▲アクティブ・ラーニングとして「成功のために,ここは外せない」ポイントをまとめています。
第2章 これが私のアクティブ・ラーニング!成功する授業づくりの秘訣
アクティブ・ラーニングで学び合う授業づくり 実践編
1 協働することはさまざまな力をアクティブにする
1 子どもが主体となって活動を進める授業との出会い
2 アクティブ・ラーニングがもつイメージ
3 私が考えるアクティブ・ラーニング
4 アクティブ・ラーニング型授業の実際
(1) 学習導入の趣旨説明と終末の学習の価値づけ
(2) 授業のねらいを明示する
(3) 学習課題に対する思考を促す
(4) 個人思考をもとに集団思考を行う
(5) 最後は個人思考で
(6) 活動の様子はきちんと振り返る
5 国語科におけるアクティブ・ラーニングを想定した授業案
(1) 学習導入の趣旨説明
(2) 学習課題と学び方課題の提示
(3) 個人思考
(4) 集団思考
(5) 再びの個人思考
(6) 授業の振り返りと価値づけ
6 まずは,一つだけ……
7 授業構想も“協働”で!
2 「正解」探しから「最善解」の探究へ
1 私の考えるアクティブ・ラーニングの授業像
(1) 「正解」のある授業から「最善解」を探究する授業へ
(2) 講義型の授業から協働型の授業へ
(3) 忍耐力を求める授業から粘り強さを求める授業へ
2 授業の実際―『走れメロス』の授業実践から
(1) 『走れメロス』の授業実践の全体像
(2) 1・2時間目の授業の実際
(3) 3〜5時間目の授業の実際
3 「最善解」を探究する授業をうまく機能させるために
(1) 教師も子どもとともに「最善解」を探究する一学徒だと心得る
(2) 子どもたちの解を楽しみ,素直に評価する
(3) 主体的に活動すればするほど力のつく授業だという説明をする
3 子どもの変容に期待する前に,教師の変容が先だ
1 今,求められる教師の変容
2 「インプット>アウトプット」から「インプット<アウトプット」へ
3 アクティブ・ラーニングの破壊力
4 実践例1―教科書教材を用いた授業
(1) 単元 一次方程式の活用(5時間計画)
(2) 本時(3時間目)のねらい
(3) 授業の実際
5 実践例2
(1) 単元 正の数・負の数(14時間計画)
(2) 本時(2時間目)のねらい
(3) 授業の実際
6 まとめ
4 「アクティブ・ラーニング」に「アクティブ」な教師になろう
1 アクティブ・ラーニングは教育の「黒船来航」か!?
2 私が考える「アクティブ」な状態とは
3 仲間との相互依存関係
活動例1 【仲間と協力して国名探しをしよう】
活動例2 【時差の計算をマスターしよう】
4 自己決定感があるか
活動例3 【フランス人はなぜ国歌を変えることなく歌い継いでいるのか】
5 学習活動の同時性
活動例4 【わかりやすく説明しよう】
6 自他の成長を実感する
活動例5 【テスト採点者になろう】
7 教師の役割,立ち位置について
5 ジグソー法で取り組む新しい時代の社会科授業づくり
1 授業をリニューアルしよう!
2 資質・能力の育成の重要性
3 社会で使える知識の構成
4 探究の方法への着目(社会科におけるアクティブ・ラーニング)
5 ジグソー法を用いた社会科授業
(1) ジグソー法とは
(2) ジグソー法を用いた社会科授業実践
(3) 若い先生方の優れた実践
(4) ジグソー法のよさ・効果
6 私はあなたを必要とする―協働のための協同―
1 アクティブ・ラーニングの捉え方
2 能動的に学びを深める授業
(1) 実験観察の場面
(2) 単元の終末
(3) クラスの平均点が5点上がるテスト勉強
3 結局,アクティブ・ラーニングって……
7 アクティブ・ラーニングの土台―部活指導からみる学習集団づくりのコツ―
1 active learning? アクティブ・ラーニング?
2 私の考えるアクティブ・ラーニング
3 「高め合う集団づくり」のプロフェッショナルK先生
(1) 強さの秘密1 関係づくり
(2) 強さの秘密2 技術指導―基礎基本の徹底反復
(3) 強さの秘密3 個々との感情交流
(4) 強さの秘密4 子どもへの教授権の委譲
(5) 強さの秘密5 優れたモデルの抽出と模倣の推奨
(6) 強さの秘密6 明確なゴールイメージの共有
(7) 強さの秘密7 「自立」自ら学びを求める姿の推奨
4 私の英語授業AL 化の工夫
5 フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジ
8 INPUT からOUTPUT を意識した授業(英語科)
1 私が考えるアクティブ・ラーニング
(1) 教科の中で
(2) 学級経営⇔ALの実践
2 実際の取り組み
◆単元を見通した授業の構想
3 実践の中でAL を考える
9 中学校外国語科(英語)におけるアクティブ・ラーニング
1 アクティブ・ラーニングをどのように捉えているのか,その基本的な考え方
(1) 英語学習に有益な『活動』のための時間を授業内で確保し,4技能の活動をバランスよく取り入れること
(2) 授業内の活動において英語の習得のために達成すべき『目的』を明示すること
(3) 『実用的な事柄』を英語でたくさん練習できる時間を設けること
2 具体的実践
(1) 新出単語を導入するための『消しゴムゲーム』
(2) 正確なリプロダクションを求めるための日々の授業内小テストにおける『オアシスタイム』
(3) 主体的な学びを起こすためのリスニング時における教え合い活動
(4) 音読から暗唱へとつなげるためのFour Corners
(5) クリエイティブなアウトプット活動としての作成プロジェクト
(6) 英米文学を用いたアクティブな探究的学習
3 ポイント
10 アクティブ・ラーニングで育て合う授業づくり
1 道徳の授業とは「生きること」
2 生きることは「体験すること」
3 再現構成法って知ってますか?
4 気持ちを話す! つぶやく!
5 レッツ! ロールプレイ!!
6 THE サイコドラマ!!
7 実際の授業はこんなふう
(1) まずはウォーミングアップ
(2) ストーリーを読む・体験する―再現構成法―
(3) 隣同士でインタビュー
(4) レッツ,ロールプレイ!
(5) サイコドラマ仕立て
(6) 感想はオンザボード!
8 アクティブ・ラーニングの要はこれだ!
(1) 年度はじめからアクティブ!
(2) ウォーミングアップは必須
(3) 適切な態度に注目!
(4) 指導者も演技者たれ!
あとがき

まえがき

 指導要領改訂への動きが活発化して参りました。文部科学省は,「何を学ぶか」という指導内容の見直しに加えて,「どのように学ぶか」「何ができるようになるか」の視点から学習指導要領を改善するといいます。また,「社会に開かれた教育課程」の実現を目指し,学習内容を深く理解し,社会や生活で活用できるようにするためには,知識重視か思考力重視かという対立的な議論をやめ,知識の量や質と思考力の定着の両方を目指すといいます。

 そうした指針を受けて,学習過程の改善の視点として打ち出されているのがアクティブ・ラーニング(「主体的・対話的で深い学び」の実現)です。教育界に降って湧いたように登場したこの言葉に,現場は戸惑いその正体を探るべく様々な主張がなされました。正に「アクティブ・ラーニングバブル」といった状況となりました。アクティブ・ラーニングは,果たして「方法論なのか考え方なのか」という極めて基本的なところも右往左往しているように見えましたが,「学習改善の視点」というところで落ち着くようです。

 アクティブ・ラーニングって何だろうと疑心暗鬼になるよりも,まずは一歩を踏み出してみませんか。そのためには具体例があったらいいなと思いませんか。本書は,指導要領の改訂に先駆けてアクティブ・ラーニングの視点で授業改善に取り組む教師たちの力強い実践を10例掲載しました。それぞれの注目のポイントを示します。

 久下亘氏は,小中学校で豊富な交流型の学習の実践経験をもちます。活動型の授業にすると,課題をどのように設定したらいいのかわからないという話をよく聞きます。混乱しがちな認知的能力の育成と倫理的能力,社会的能力の育成を課題提示を工夫することで,明確な解答を示しました。海見純氏の実践は,国語の一単元まるごとの実践例です。若手育成に定評のある氏らしい,わかりやすい解説で具体例を通して,正解志向の生徒たちをいかにしてアクティブな学修者にするかを論じています。渡部智和氏は,研究主任として校内研修づくりに取り組んできました。授業が変わることによって教師のリーダーシップが変わるという授業改善の本丸に迫りました。橋淳一氏は,生徒を虜にするとても魅力ある授業をする教師です。授業を改善する視点に基づき豊富な実践を紹介していますが,その一つ一つが,学修者を内面からアクティブにする工夫に満ちあふれています。倉澤秀典氏は,教育大学の特任教員として学生指導をした経験も生かし,ジグソー法の魅力と可能性に迫りました。実践者一人一人が氏のように,アクティブ・ラーニングの理念を解釈することが必要だと感じます。その好例です。

 根平緯央氏は,難しい言葉で語られがちなアクティブ・ラーニングを,5つの実にわかりやすい視点にまとめて表現しました。理科の実践が例示されていますが,授業づくりに留まらず集団づくりも視野に入れた実に汎用性の高いものになっています。岡田敏哉氏は,英語教師としての腕は一流ですが,今回は敢えて自分の実践を述べることを極力控えました。その授業づくりの視点は,他者の実践を分析することに活用されています。自分で書いたらわからない部分にまで切り込んだ鋭い考察になっています。井口真紀氏は,授業づくりで忘れられがちな学級経営との関係をしっかりと前提に据えて,英語の実践を紹介しています。アクティブ・ラーニングを成功させる集団の必要条件を端的に言い切っているところが特に見事です。柴ア明氏の英語の模擬授業を受けたことがあります。英語にちょっとハードルを感じる者でもいつのまにか英語を喋ってしまうような驚くべき授業でした。一斉指導のプロは,交流型の授業ももちろんうまいことがわかるでしょう。堀川真理氏は,生徒指導のプロとして知られていますが,実は魅力的な授業をする教師として定評があります。子どもたちがアクティブに育て合う道徳の授業の実際をご堪能ください。

 ちょっと他の書籍では味わえないような個性的な実践群です。第1章には,アクティブ・ラーニングの導入の背景や定義,その構造の概略を示しました。皆様のこれからの授業づくりの力強いガイドになると確信しております。


   /赤坂 真二

著者紹介

赤坂 真二(あかさか しんじ)著書を検索»

1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。19年間の小学校勤務では,アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み,子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から現所属。即戦力となる若手教師の育成,主に小中学校現職教師の再教育にかかわりながら,講演や執筆を行う。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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