アクティブ・ラーニングを位置づけた中学校英語科の授業プラン

アクティブ・ラーニングを位置づけた中学校英語科の授業プラン

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3つの視点「深い学び」「対話的な学び」「主体的な学び」とのかかわりがよくわかるアクティブ・ラーニングの学年別事例を学習場面や技能別に収録。パフォーマンス評価からCAN−DOリスト、ルーブリック、ポートフォリオまで多様な評価のポイントも解説しています!


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ISBN:
978-4-18-253021-0
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2018年10月22日
新学習指導要領解説書籍
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もくじ

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はじめに
第1章 アクティブ・ラーニングを位置づけた中学校英語科の授業づくり
1 アクティブ・ラーニングとは何か
2 中学校英語科におけるアクティブ・ラーニングの位置づけ
3 本書におけるアクティブ・ラーニングのとらえ
第2章 アクティブ・ラーニングを位置づけた中学校英語科の授業プラン
他者との協働による文法学習
(1年/語彙・文法の学習)
自律的学習者を育成し,スピーチにつなげる音読活動
(1年/音読による学習)
発問の工夫により教科書本文の内容を生かす活動
(1年/教科書本文を用いた学習)
Interactionを通したOral Introduction活動
(1年/教科書本文を用いた学習)
小学校との合同授業の取り組み(小・中連携)
(1年/リスニング/スピーキング)
英文3コマ漫画でライティング
(1年/ライティング〈入門期〉)
特定の言語活動に焦点を当てたアクティブ・ラーニング
(2年/語彙・文法の学習/複数技能統合)
ロールプレイでスピーキングにつなげる音読活動
(2年/音読による学習)
ピクチャーカードを活用したアクティブ・リスニング
(2年/教科書本文を用いた学習/複数技能統合)
ワード・サーチによるアクティブ・リーディング
(2年/教科書本文を主体的に読み,語彙を習得する学習/リーディング)
不定詞の形容詞的用法定着のためのクイズタイム
(2年/語彙・文法の学習/スピーキング)
大きなテーマでの英作文活動
(2年/ライティング)
既習言語材料・学習内容を活用させるTalking Battle (Debate)
(2年/複数技能統合)
特定の言語材料に焦点を当てたアクティブ・ラーニング
(3年/語彙・文法の学習)
教科書を何度も繰り返し活用するラウンド制
(3年/教科書本文を用いた学習)
既習言語材料・学習内容を活用させるDiscussion
(3年/複数技能統合)
正解のない問いを与え,英語で意見文を書く協働学習
(3年/ライティング)
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(3年/リスニング/スピーキング/複数技能統合)
第3章 アクティブ・ラーニングを位置づけた中学校英語科の授業の評価
1 次期学習指導要領改訂の視点
2 アクティブ・ラーニングの役どころ
3 学習評価の考え方
4 多様な学習評価の在り方

はじめに

  Introduction


 本書を手に取っていただきありがとうございます。何かの思いが,この本へ手を伸ばさせたことと思います。しかし,その思いは,様々なのではないでしょうか。

 「最近,アクティブ・ラーニングって耳にするけど,いったい何?」

 「あぁ,アクティブ・ラーニングね…,でも,英語科で言うアクティブ・ラーニングって,どのような授業をすればいいの?」

 「自分は,アクティブ・ラーニングを実践しているつもりだけど,自分流のアクティブ・ラーニングでいいのかな? 他の先生方の実践が知りたい。」

 「アクティブ・ラーニングの実践を進めているけど,もう少し充実させていきたい。何かいいヒントはないかな?」

 本書では,皆さんの様々な思いにお応えできるよう,実際に取り組まれた多くの実践事例を通して,「アクティブ・ラーニング」について考えていきたいと思います。


キーワード先行ではなく

 これまで長く英語教員として実践を積まれ,何度かの学習指導要領の改訂時期を過ごされてきた方の中からは,「学習指導要領が改訂されるたびに,何がしか,新しいキーワードが登場するんですよね…」といった声も聞かれます。学習指導要領の改訂は,おおむね10年ごとに行われているとはいえ,オリンピックの開催と異なり,時期が来たから改訂しようというものではないはずです。社会の変化や時代のニーズがあっての改訂ですから,その時々の改訂の特徴をとらえた「キャッチフレーズ」のようなものが登場してくることは理解できます。しかし,「キャッチフレーズ」に踊らされるのではなく,その本質をとらえて,目の前の生徒たちの将来を見据えて,それぞれの実践を進めていくことが大切なのだと思います。


Having said that…

 とはいえ,いったい「アクティブ・ラーニング」とはどのようなものなのか,そのイメージをつかむために,中教審の大学教育に関する答申(2012)の用語集に説明されている「アクティブ・ラーニング」の定義から「キーワード」を取り上げてみましょう。

 「一方的な講義形式の教育ではない」,「学修者が能動的に学修する」,「汎用的能力の育成」,「発見学習,問題解決学習,体験学習,調査学習」,「グループ・ディスカッション」,「ディベート」,「グループ・ワーク」

 このような「キーワード」を見ると,あちこちから「アクティブ・ラーニング」についての様々な声が聞こえてきそうです。とある中学校の若手英語教師とベテラン英語教師の「アクティブ・ラーニング」にまつわる会話に聞き耳を立ててみましょう。

若手教師   センパイ,うちの学校「アクティブ・ラーニング」始めますか?

ベテラン教師 「アクティブ・ラーニング」って? 何,それ?

若手教師   今,話題ですよ。「一方的な講義形式じゃない授業」とかって言われてますよ。

ベテラン教師 「一方的な講義形式」って? 教師が説明するだけの授業って,英語科である?

若手教師   僕の授業でも,活動とか入れてますし,ペア・ワークとかやってますよ。

ベテラン教師 じゃ,それで十分じゃないの? つまり,学習者主体の学びになればいいんでしょう!

若手教師   センパイ,「学しゅう者」って漢字で書けますか?

ベテラン教師 あのね,英語教員だけど優しい漢字は知ってるよ!

若手教師   「学しゅう」の「しゅう」は,修学旅行の「修」ですよ!

ベテラン教師 えぇ!? 「習う」のじゃなくて「修める」方?

若手教師   教えてもらって,覚えて終わりではない感じですよね。

ベテラン教師 もちろん,しかも,もう少し「能動的」に学んでいるイメージかな。

若手教師   英語は,言葉ですから「知っている」だけではだめで,「使える」ところまで行く感じですかね。今でも,それは目指していますけど…。

ベテラン教師 それは,そうだね。でも,「使う」とはいっても,「何のために」「どのように」使うかも考えながら英語を使っているということかな? そうなると,結構深いな…。

若手教師   今までの僕の授業だと,一から出直さないといけませんかね?

ベテラン教師 君の授業,生徒が活発に英語を使っているし,アクティブだと思うよ。今度,教科部会の研究授業あるから,「アクティブ・ラーニング」やって見せてよ。みんなで,勉強しに行くから!

若手教師   ちょっと,待って下さい! 一緒に考えてくださいよ! 「協働的に学ぶ」のも「アクティブ・ラーニング」の鍵らしいですよ!? 「協働」して「アクティブ・ラーニング」を作っていきましょうよ!

       (会話は,さらに続く…)


 このような会話が,あちこちで行われているのかもしれません。しかし,キーワードを拾い集めて,イメージだけで「アクティブ・ラーニング」を語るのではなく,実際の英語授業の様々な場面における「アクティブ・ラーニング」の実践例を通して,生徒が「何を目指して」「どのように学んでいくか」そこにどのような学びの場を作っていくのかということを一緒に考えてみたいと思います。本書が,そのための一つのきっかけになれればありがたいと思います。


  2016年7月   /巽 徹

著者紹介

巽 徹(たつみ とおる)著書を検索»

岐阜大学教育学部英語教育講座教授。

埼玉県公立中学校の英語科教員を経て,英国教員資格QTS(Qualified Teacher Status)取得。英国デボン州Tavistock College勤務の後,2007年より岐阜大学教育学部勤務。専門は英語教育学。文部省研究開発校,岐阜県英語教育強化地域拠点事業等の運営指導委員として,小中高の英語教育改善に取り組む。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 活動例が具体的で分かりやすい。
      2016/11/2740代・中学校教員
    • 具体例が載っておりよかった
      2016/10/340代・中学校教員
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