- はじめに
- 第1章 今こそ身につけたい! 学級経営の4つのスキルと働き方の極意
- 1 VUCA時代の教育現場
- 1 急激に変化する社会情勢と学校
- 1 教育現場を直撃する最新トレンド
- 2 教室に押し寄せる社会の波
- 3 日常の学級経営がこう変わった
- 2 スクリーンと共に育った世代を知る
- 1 Z世代・α世代はこんな子どもたち
- 2 学び方も遊び方も変わった!
- 3 教師側のマインドセットやスキル
- 1 ファシリテーターとしての役割
- 2 コーディネーターとしての役割
- 3 多様性を尊重し,個に応じた指導を行う
- 4 批判的思考力・情報リテラシーの育成
- 5 働き方改革とチーム学校の推進
- 3 教師を追い詰める5大ストレス要因
- 4 学級経営で身につけておきたい4つのスキル
- 1 業務効率化スキル
- 1 「優先順位づけ」と「捨てる勇気」
- 2 テンプレート化・ICT活用
- 3 「丁寧さ」と「効率」のバランスをとる
- 2 信頼を育む!三方向コミュニケーション術
- 1 三者とも「子どもの成長」を願っている
- 2 子どもとのコミュニケーション
- 3 保護者とのコミュニケーション
- 4 同僚とのコミュニケーション
- 3 学級づくりスキル
- 4 メンタルケア&ワークライフバランス
- 1 セルフケア:自分を守る習慣をもつ
- 2 職場でできること
- 5 本書について
- 1 仕事が早い先生はココが違う!時間管理術
- 2 ICTが苦手でもOK!これだけ押さえれば大丈夫
- 3 本書の使い方と構成
- 1 学校現場における◯月の特徴
- 2 ◯月のToDoリスト
- 3 ◯月の使える仕事術&デジタルツール
- 4 ◯月の学級経営のポイント
- 第2章 365日の学級経営 時期別ToDoリスト 使える仕事術&デジタルツール
- 1 4月〜5月:新年度スタートダッシュ
- 1 4月〜5月の学級経営のポイント
- 2 4月〜5月の主な行事カレンダー
- 4月〜5月ToDoリスト!@
- 4月〜5月ToDoリスト!A
- 3 使える仕事術&デジタルツール(4月〜5月)
- 1 共同編集機能で,学級開きの進捗を確認!
- 2 名簿フォーマットを作っておこう!
- 3 クラスのポータルサイトを作ろう!
- 4 Googleフォームでテンプレートを作ろう!
- 5 学級通信・学年通信のテンプレートを作ろう!
- 6 教科書会社の「年間指導計画」をダウンロードしておこう!
- 7 授業準備・教材研究をクラウド化しよう!
- 8 担任自己紹介はKahoot!で全員参加ゲームに!
- 9 朝のしたくを“デジタルサイネージ化”しよう!
- 4 4月〜5月の学級経営 子ども対応のポイント
- 1 「はじめの6週間」で関係と習慣をつくる
- 5 4月〜5月の学級経営 保護者・同僚連携のポイント
- 1 「早く」「薄く」「こまめに」情報共有する
- Column 思わず書きたくなる「テーマ日記」
- 2 6月:梅雨どきミドルポイント
- 1 6月の学級経営のポイント
- 2 6月の主な行事カレンダー
- 6月ToDoリスト!
- 3 使える仕事術&デジタルツール(6月)
- 1 運動会を見える化と効率化しよう!
- 2 学校行事もKahoot!で楽しく学習しちゃおう!
- 3 面談スケジュールをGoogleカレンダーで“自動割り振り”しよう!
- 4 学級目標に対する振り返りを“ポートフォリオ”で蓄積しよう!
- 5 学級懇談会をデジタルでスマートに進行しよう!
- 4 6月の学級経営 子ども対応のポイント
- 1 魔の6月を“安定の6月”に変えるコツ
- 5 6月の学級経営 保護者・同僚連携のポイント
- 1 一石三鳥!担任のひと言で三者を笑顔にする
- Column「忘れ物しなくなるカード」で自立心を育む6月の工夫
- 3 7月:1学期の総仕上げと2学期への橋渡し
- 1 7月の学級経営のポイント
- 2 7月の主な行事カレンダー
- 7月ToDoリスト!
- 3 使える仕事術&デジタルツール(7月)
- 1 教室掲示をデジタル化してみる!
- 2 夏休み課題一覧のWeb配信をしてみる!
- 3 学期末の振り返りアンケートをフォームで実施しよう!
- 4 夏休み前の「持ち帰りチェックリスト」を活用する!
- 4 7月の学級経営 子ども対応のポイント
- 1 2学期が待ち遠しくなる7月の過ごし方
- 5 7月の学級経営 保護者・同僚連携のポイント
- 1 感謝と見通しでつなぐ7月の連携術
- 4 8月:仕事貯金とリフレッシュの両立を
- 1 8月の学級経営のポイント
- 2 8月の主な行事カレンダー
- 夏休みToDoリスト!
- 3 使える仕事術&デジタルツール(8月)
- 1 行事の台本をAIで作成しよう!
- 2 生成AIで「2学期学年・学級通信ネタ」一覧を作成しよう!
- 4 8月の学級経営 子ども対応のポイント
- 1 夏休みこそ学級経営の準備期間
- 5 8月の学級経営 保護者・同僚連携のポイント
- 1 安心と効率は夏に仕込む
- 5 9月:再始動!学習リズムと生活リズムの再確認
- 1 9月の学級経営のポイント
- 2 9月の主な行事カレンダー
- 9月ToDoリスト!
- 3 使える仕事術&デジタルツール(9月)
- 1 夏休み課題提出はチェックボックスで簡単にしよう!
- 2 誰でもできちゃう!黒板メッセージ&黒板アート!
- 3 行事での「役割分担&進捗確認」を見える化しよう!
- 4 チャンネル機能で行事の進行と情報共有を効率化しよう!
- 5 これは楽しい!わたしは誰でしょうクイズ!
- 6 BINGO形式で楽しくICT研修をしよう!
- 4 9月の学級経営 子ども対応のポイント
- 1 第2の学級開きは“思い出す”から始める
- 5 9月の学級経営 保護者・同僚連携のポイント
- 1 見える化で家庭も職員室も安心する
- 6 10月:行事の山場と日常のリズムづくり
- 1 10月の学級経営のポイント
- 2 10月の主な行事カレンダー
- 10月ToDoリスト!
- 3 使える仕事術&デジタルツール(10月)
- 1 練習記録を動画で共有!デジタル学級通信を使ってみよう!
- 2 行事やクラスのテーマ曲を作成してみよう!
- 3 校内研究記録を共同編集!Padletで“積み重ね”を見える化しよう!
- 4 読書週間のおすすめ本紹介をスライドにしよう!
- 4 10月の学級経営 子ども対応のポイント
- 1 中だるみを防ぐ10月の一手
- 5 10月の学級経営 保護者・同僚連携のポイント
- 1 交通整理が行事成功の秘訣
- Column 「子どもを認める言葉リスト」で広がる温かな教室づくり
- 7 11月〜12月:まとめと成長を感じる季節に―学期末の学級経営戦略
- 1 11月〜12月の学級経営のポイント
- 2 11月〜12月の主な行事カレンダー
- 11月〜12月ToDoリスト!
- 3 使える仕事術&デジタルツール(11月〜12月)
- 1 2学期の感謝を動画で届けよう!
- 2 見える化で所見作成を効率化しよう!
- 3 写真や成果物を映して語る!懇談会の新スタイル!
- 4 話すだけでデータ化!来年度に向けた学年の引き継ぎを作成しよう!
- 4 11月〜12月の学級経営 子ども対応のポイント
- 1 温かな雰囲気で2学期を締めくくる
- 5 11月〜12月の学級経営 保護者・同僚連携のポイント
- 1 見える化で信頼を積み重ねる
- 8 1月〜2月:学年末への助走
- 1 1月〜2月の学級経営のポイント
- 2 1月〜2月の主な行事カレンダー
- 1月〜2月ToDoリスト!
- 3 使える仕事術&デジタルツール(1月〜2月)
- 1 振り返りジャーナルをデジタルでしてみよう!
- 2 卒業行事の日程調整を共有カレンダーで効率化しよう!
- 3 卒業文集の原稿をフォームで回収しよう!
- 4 NotebookLMで議事録や記録を要約しよう!
- 4 1月〜2月の学級経営 子ども対応のポイント
- 1 感謝と挑戦をつなぐ1月〜2月
- 5 1月〜2月の学級経営 保護者・同僚連携のポイント
- 1 締めくくりと準備を同時進行5
- 9 3月:別れと旅立ち,そして未来へのバトンパス
- 1 3月の学級経営のポイント
- 2 3月の主な行事カレンダー
- 3月ToDoリスト!
- 3 使える仕事術&デジタルツール(3月)
- 1 ChatGPTで通知表の所見文を自動生成しよう!
- 2 クラウド上に新年度引き継ぎ資料テンプレートを準備しよう!
- 3 1人1枚学級通信 最終号をCanvaの一括作成で作成しよう!
- 4 大掃除計画をクラウドで作成&共有しよう!
- 5 クラウドストレージのフォルダを年度別に分類しよう!
- 6 年度末に,タブレット端末のデータを整理しよう!
- 4 3月の学級経営 子ども対応のポイント
- 1 終わりと未来をつなぐ3月
- 5 3月の学級経営 保護者・同僚連携のポイント
- 1 引き継ぎ上手は学年末上手
- ToDoリスト「QRコード一覧」
- 参考文献一覧
- おわりに
はじめに
今年度,6年間勤めていた学校を離れ,人事異動になりました。
人事異動をすると,仕事環境に慣れるまでに圧倒的な負荷がかかります。4月1日,私は小学1年生の担任とICT担当を兼ねることが校内で発表されました。
どの学校にも独自の行事や手順がありますが,学校全体の年間の大きな流れは変わりません。
私は前任校で,毎月の仕事内容をリストアップして“見える化”することを続けてきました。
正直に申しますと,その背景には「仕事の抜け漏れで迷惑をかけないか」「突発的な対応に追われてしまうのではないか」という不安がありました。現場の先生は,次々に降りかかる業務を処理し続け,机の上はすぐに書類でいっぱいになります。自分のペースで働くことが難しい職業なのです。息つぎの余裕がないままクロールで必死に泳ぎ続けているような感覚です。
しかし,仕事内容をリストアップし,見える化することで,自分のタイミングで「息つぎ」ができるようになりました。優先順位をつけ,自分のペースで仕事に取り組めるようになったのです。そのおかげで,授業や子どもの成長の場面をじっくり考える余裕が生まれ,教育という仕事が以前よりもっと好きになりました。さらに,教材研究やセミナー,教育サークルに顔を出すなど,学びを深める時間ももてるようになり,日々の充実感が増しました。
もちろん,全てが思い通りにはいきません。会議や緊急対応もありますが,少なくとも“自分でコントロールできる部分”があることが,心の安定につながります。そして,このリストを共有すれば,次年度の担任や学校全体の動きにもつながります。再現性と持続性は,今の教育現場で欠かせない課題です。
ゴールは変わりません。目の前の子どもを成長させ,生きる力を育むこと。この不変の目標のために,教師の働き方を工夫することは,子どもとの時間を生み出すことにつながります。
本書では,1年間の学級経営を「月ごとのToDoリスト」と「使える仕事術」として整理しました。「使える仕事術」とは,ICTやAIツールを含めた,教師がすぐに実践できる工夫や仕組みを指しています。学級づくり,授業づくり,保護者・同僚との連携まで,毎月の仕事の流れに沿って実践アイデアをまとめています。忙しい日々の中でも,“必要なことを,必要なときに”確認できるような手引きをめざしました。
全ては,目の前の子どものために。
本書がみなさんのアンテナを通して,子どもとの学びをより豊かにし,そして先生方の生活や心のゆとりにつながっていけば幸いです。
/谷中 優樹
-
明治図書

















