- はじめに
- 第1章 主体的な調整を実装する「学びの文脈」
- 1 再考 主体的な学び
- なぜ,「学び」が強調されるのか
- 主体性とは一体何か
- 教師は“学習者(子供)主体”へどう導くか
- 2 主体的な調整と「学びの文脈」
- 学びに向かう力,人間性等と調整
- 「学びの文脈」と調整
- 調整をどのように実装するか
- 第2章 主体的な調整を実装する「4×6(フォーバイシックス)」
- 1 4×6とは
- 主体的な調整を実装する“4つの観点と6つの要素”
- 2 動機づけ
- 学びに有意味を見いだす“6つの要素”
- 授業にどう落とし込むのか〈例:国語科〉
- 【Column】“動機づけ”の授業風景
- 3 目標設定
- 教師と学習者(子供)の近接をめざす“6つの要素”
- 授業にどう落とし込むのか〈例:外国語活動・外国語科〉
- 【Column】“目標設定”の授業風景
- 4 学習方略
- 試行の連続と発展で拡充する“6つの要素”
- 授業にどう落とし込むのか〈例:算数科〉
- 【Column】“学習方略”の授業風景
- 5 自己省察
- 自分の心と行動をふり返る“6つの要素”
- 授業にどう落とし込むのか〈例:特別の教科 道徳〉
- 【Column】“自己省察”の授業風景
- 第3章 主体的な調整を実装する各教科等の授業づくり
- 1 国語・第3学年「モチモチの木」
- 物語に出てくるこの人物ってどんな人?どう描かれているかな?
- 2 国語・第5学年「大造じいさんとがん(ガン)」
- 物語を通して考えたことを手紙にまとめるためには…。
- 3 国語・第6学年「海のいのち(命)」
- 立松和平が描くいのちとは…?
- 4 社会・第4学年「自然を生かしたまちづくり〜大山周辺のまち〜」
- 大山の豊かな自然と産業を未来に繋いでいくには…。
- 5 算数・第4学年「がい数とその計算」
- いろいろながい数を知り,くらしの中で使うためには…。
- 6 理科・第5学年「ふりこのきまり」
- 好きな曲のテンポにピタッと合わせた振り子を作るには…。
- 7 生活・第2学年「せかいでひとつ わたしのおもちゃ」
- それぞれの思いが重なるおもちゃランドで楽しく遊べるように…。
- 8 音楽・第2学年「ドレミで あそぼう」
- 「ドレミに合う歌い方」ってどうするの…。
- 9 家庭・第5学年「ソーイングはじめの一歩」
- マイグッズで生活を楽しく便利に…。
- 10 体育・第6学年「タグラグビー ボール運動(ゴール型)」
- みんなが活躍し,楽しく笑顔になれる姿をめざすために…。
- 11 道徳・第5・6学年「古いバケツ」「知らない間のできごと」「ロレンゾの友達」
- 友達との関係をよりよくするためには…?
- 12 外国語・第5学年「Thisismytown.」
- 自分のまちの魅力についてどんなことをどう伝えたらよいかな?
- 13 総合・第3学年「津久井在来大豆」
- 津久井在来大豆の味わいやすごさって何だろう?
- 引用・参考文献
- おわりに
はじめに
変化の激しい時代において,主体的に自らの人生を舵取りしていくためには,ある一定の目標を設定し,そこへ向かって主体的に調整を繰り返しながら学びを深めることができる資質・能力を育成することが重要である。そのためには,教育を成す側からの学習者に対する動機づけが重要な鍵を握る。また,学習者が目標の達成に向けたプロセスにおいて,適切な学習方略を検討しつつ,メタ認知等を働かせた自己省察の充実を図る教師の導きは不可欠である。教師には,学習者に同行(伴走)しつつ,学習者の状況に応じて一歩先を先行したり,最後尾を後行したり(見守ったり)する役割が求められる。
本書は,「学びの文脈」シリーズの第3弾である。これまでのキーコンセプトである,“教えたいことを学びたいことへ”,“教師の文脈から学習者の文脈へ”,“学びの連続性と発展性”,“教師の伴走による学習者の自走”等を深化・発展させ,学習者自身が学びのゴールイメージを明確にもち,その達成に向けたプロセスを主体的に吟味したり修正したりすることを主意とし,書名に「主体的な調整を実装する」というフレーズにして前面に打ち出し,各教科等の単元デザイン力の向上に資することがねらいである。
主体的な調整を実装する「学びの文脈」を創るために,「動機づけ」「目標設定」「学習方略」「自己省察」の4つの観点を提示し,それぞれに6つの要素を具備した実践の方向を提供する。それを,「4×6(フォーバイシックス)」と呼び,学習者による自己調整が実装される各教科等の単元デザインを構想し,学習指導のポイントを提示する。全編を通して,“Unit GOALを見据えた,Today’s GOALを確実に”といったキャッチコピーを意識した授業づくりの提案を行う。そのために,既刊から提唱している「ラーニング・マウンテン(単元全体を山登り風にデザイン)」で学びを見える化し,同時にポートフォリオ(一元管理)の有効性も同時にアピールしていく。
2026年3月 /樺山 敏郎
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明治図書

















