授業力の開発3
知って得するプロの指導技術

授業力の開発3知って得するプロの指導技術

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有田和正の指導技術から最高のエキスを抽出し1冊にまとめた。

有田和正氏の160冊の著書の中から「これがプロの指導技術」だと思ったところを古川光弘氏が選んで、すぐ役立つよう解説を加えたもの。特に古川氏がどのような視点からその指導技術を選んだのかという解説は、プロの指導技術を学び役立てる際に大いに役立つ。


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ISBN:
4-18-231516-2
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 168頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき /有田 和正
本書解説 ――本書は「有田和正事典」である!―― /古川 光弘
T 有田和正の知って得する実践情報
/有田 和正
1 「ほぼ同じ」話
2 「いちじく」のつくり方
3 流氷がくると魚がおいしくなる
4 魚は塩焼きが一番おいしい?
5 三分一湧水
6 寺院と神社の数
7 おもしろい角度からゆさぶりたい
8 原料と名産品
9 冬の白い花は何?
10 日本一の二十世紀梨の産地の秘密
11 日本一の「にんにく」の産地・田子町
12 京都駅の地名は?
13 京都の「町」は家の裏が境界になっている
14 草ロールのある風景
15 草ロールが北海道の牧場風景を変えた
16 大地震は異常気象の典型?
17 黒豚を育てるのも容易じゃない
18 雪あかりで街おこしする小樽市
19 花粉症に挑戦する不織布マスク
20 不織布とはどんなもの?
21 スナックパインとは?
22 ぶどう畑のきめ手は土だった
23 高知「後免駅」の由来は?(その1)
24 高知「後免駅」の由来は?(その2)
25 新しい路面電車
26 子どもの学習も「手間・ひま」かけるべき
27 目玉を使って観光地に
28 研究者が連作障害を防いだ
U 古川光弘が選ぶ有田和正の指導技術+選者の視点
/有田 和正 /古川 光弘
1 教材研究の3段階
2 教材開発に必要な基礎技術
3 紳士録
4 子どもが熱中するネタの条件
5 「太陽」(ネタ)でマントをぬがせよ
6 「追究の鬼」を育てる条件
7 調べ方を鍛えるネタの条件
8 学習技能を身につけさせるポイント
9 公教育の使命
10 本物以上の教師はない
11 「縄文時代の想像図」の教材化
12 挑戦する姿勢が若さを保つ!
13 子ども研究が大切!
14 有田学級の憲法学習
15 子どもが求めている授業
16 紙芝居を作る3つの条件
17 社会科発問の定石化
18 追究の鬼を育てる3条件と「問題」の4段階
19 1枚の絵をネタに!
20 有田式ワークの目的
21 書くことを楽しむようにするための4か条
22 授業を成立させる3条件
23 授業のつくり方を変える
24 材料七分に腕三分
25 生活科授業のネタをつくる4条件
26 生活科の授業の組み立てとワークの活用法
27 おもしろいクイズの作り方
28 おもしろいクイズの作り方(その2)
29 おもしろいクイズの作り方(その3)
30 学ぶことは,人生一番最高の贅沢な遊びである
31 有田流ユーモア・通知表のわたし方
32 ダイナミックな実践を!
33 子どもの長所を見つけ出せ!
34 グラフの読み方の基礎
35 話し合いの3条件
36 問題のないクラスは存在しない
37 「努力と挑戦」をモットーに
38 いつも機嫌がよくて明るい子を育てる3箇条
39 教師の支援 7箇条
40 系統資料の読み方 5原則
41 「記録」から「頭のカルテ」へ
42 学習指導要領に示された社会科の学習技能
43 総合的学習のおもしろさ
44 自分の生きる道はこれしかない!
45 意見の対立を引き出す2つの方法
46 討論・論争にもっていける教材の条件
47 こういう「道徳」授業は失敗する!
48 子どもが熱中する発問とは
49 歴史人物小話集
50 新学力観をこうとらえる
51 「追究の鬼を育てる」学級機能3か条
52 有田流,道徳の考え方
53 生活科で育てる「新しい学力」
54 自らすすんで研究授業をせよ!
55 有田型ノート指導の技術
56 資料を見るときのポイント
57 実践の中から理論をつくる
58 筑波大学附属小学校の「総合活動」
59 停滞する子どもたちの文章には……
60 1年生担任の条件
61 板書すべきこと
62 発言のしかた4つのタイプ
63 「写真」「絵」「図」の読み方
64 環境教育のあり方
65 子どもが教師を超えた授業
66 ユーモアで読点の指導!?
67 暗示をかける
68 指導案の書き方
69 プロ教師の5条件
70 若いうちは冒険せよ!
71 先人から学べ!
V 有田和正を追って
/古川 光弘
1 私の目標・あこがれは「この人」「この授業」
2 「プロの技術」有田型の追試でつかむ
3 先達から学んだ「集団を動かす」裏わざ
W 子どもの興味関心を高めるネタ話
/有田 和正
1 龍宮城は,一体どこにあるのでしょう?
2 魚だって学習するって本当?
3 地獄と極楽の違い
4 お墓参りで花や線香をなぜあげるの?
5 野生動物のエサは何がよいのか?
6 みかん1個の実をつくるのに何枚の葉が必要か?
7 いちじくのつくり方はユニークです!
8 日本一低い山は何メートルか?
9 茶畑の扇風機は何のため?
10 十勝平野の防風林は守れるか?
11 水の足りない「水郷」とは?
12 街路樹から街が見える
あとがき /古川 光弘

まえがき

 本書は,わたし・有田と古川氏の「共著」ということになっていますが,実質は古川氏の単著に近いといえます。

 本書の中心をなしているのは,第U章「古川光弘が選ぶ有田和正の指導技術」です。わたしの160冊の著書の中から「71冊」を選び出し,これを読んで,古川氏が「ここがエキスだ」と思ったところをぬき出し,それに「選者の視点」を書いています。この「選者の視点」が,古川氏の「教育論」になっているのです。この文を読んだら,原典を読みたくなると思います。原典にあたって,古川氏の「視点」と比べてみると,古川氏の読みがいかに深いかわかるはずです。

 「ここが本書のエキス」なのです。毎月のメーリングリストに,こんな文を書いていることを初めて知り,感動しました。そして,「なるほど,こんな見方もあるのか」と思いました。

 第V章は,古川氏が「有田和正を追って」という文を書いています。このことも全く知りませんでした。わたしが1人の先人を追いかけたように,古川氏が「有田」を追いかけているというのです。しかし,わたしに追いかけるだけの価値があるのだろうか,と思います。しかし,古川氏が大きく成長するよう,可能な限り応援したいと思っています。

 第T章は,「有田和正の知って得する実践情報」として,毎月,わたしがみつけたことや調べたこと,みたことなど,「面白い」と思ったことを,随筆風に軽く書いたものです。1度に3か月分送ったり,1月分送ったり,その時々の状態で自由気ままに楽しみながら書きました。「まとめたもの」をみると,いつの間にか28本にもなっていました。

 この中に,わたしがどのようにして「ネタさがし」をしているかみえると思います。あれこれヒントを集め続け,「ネタ帳」なるものをつくっています。それに,メモ帳を常に持ち歩き,「いつでも」「どこでも」メモしています。これを文にまとめたものです。

 もう教材の形を整えていますが,深まりが今1つ足りないので,これをもとにして追究を続けています。

 第W章,「子どもの興味関心を高めるネタ話」も,同じようなものですが,こちらの方がスペースの関係もあって,少し詳しく書いており,このまま授業化できると思います。

 わたしの文は,第T章28本,第W章12本で,合計40本です。

 これに対して,古川氏の文は「71本」にも及んでいます。わたしの文がつけ足しという感じになっています。毎月のメーリングリストに,これだけの文を書いていたのです。

 「教材・授業開発研究所」のメーリングリストを古川氏が開いてくれ,ここで集めた文を2冊の本にしました。それも,すべて古川氏が,原稿を集め,整理してくれました。わたしは,整理してくれたものを読んで,「まえがき」を書いたくらいです。といっても,多少,内容の修正をしたりしましたが――。

 本書は,メーリングリストを使っての3冊目の本になります。これも古川氏がきちんとまとめてくれ,わたしが「まえがき」を書き「あとがき」は古川氏が書きました。かなり充実したものになったな,と思っています。

 古川氏が,「あとがき」のところに書いているように,メーリングリストを開くときから,明治図書の江部満編集長にはげましをうけ,出版もさせていただきました。今回も,江部編集長のご支援によってまとめることができました。厚くお礼を申し上げます。また,古川氏にも,お礼を申し上げます。


  2006年3月   /有田 和正

著者紹介

有田 和正(ありた かずまさ)著書を検索»

1935年 福岡県生まれ。

玉川大学文学部教育学科卒業。

福岡県の公立校,福岡教育大学附属小倉小学校,筑波大学附属小学校を経て愛知教育大学教授。

1999年3月 愛知教育大学定年退官。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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