- まえがき
- 1章 「後回しにしない」マインドセットの鉄則
- 1 意思の弱さを自覚する
- 2 明日に期待しない
- 3 イシューを意識する
- 4 教員こそ「捨てる」覚悟をもつ
- 5 スケジュールはマクロとミクロで見通す
- 6 「やる気」ではなく「習慣」に頼る
- 7 やらない言い訳をつくらない
- 8 成果の8割は、重要な2割の仕事で決まる
- 9 「やりかけ」を恐れない
- 10 教員が後回しにしてはいけないもの
- 11 通勤中も脳内を活用しよう
- 12 仮説を立てながらとりあえず行動してみる
- 13 できる教師をマネしよう
- 14 大きな仕事は因数分解する
- 2章 「後回しにしない」整理整頓の鉄則
- 15 長期休業中の整理整頓を後回しにしない
- 16 整理 机上を無にすることを後回しにしない
- 17 整理 聖域をつくることを後回しにしない
- 18 整理 お菓子を後回しにしない
- 19 整理 ものを捨てることを後回しにしない
- 20 整理 自分がもつ必要のないものを手放すことを後回しにしない
- 21 整頓 引き出しの用途を決めることを後回しにしない
- 22 整頓 ものの住所を決めることを後回しにしない
- 23 整頓 机の中のものは重ねないことを後回しにしない
- 24 整頓 足元の活用を後回しにしない
- 25 整頓 引き出しの中のゆとりを後回しにしない
- 26 整頓 トレイの購入を後回しにしない
- 3章 「後回しにしない」事務処理・校務の鉄則
- 27 9割の事務処理を後回しにしない
- 28 直感で答えてアンケートを後回しにしない
- 29 ICTを活用して後回しにしない
- 30 「毎日やることリスト」をつくって後回しにしない
- 31 前年度のものを踏襲して学年通信を後回しにしない
- 32 イレギュラーはすぐに処理して会計を後回しにしない
- 33 下校後すぐに記録して出席簿を後回しにしない
- 34 担当を決めてホームページを後回しにしない
- 35 取り急ぎの返信でメールを後回しにしない
- 36 勝手に宣言して後回しにしない
- 37 「My締め切り」を設定して後回しにしない
- 38 わからないときはとにかく「聴く」ことを後回しにしない
- 39 校務分掌に志願して後回しにしない
- 40 ICTで校務を管理して後回しにしない
- 41 NOと言うことを後回しにしない
- 42 1日1人分書くことで子どもの所見を後回しにしない
- 43 現金や個人情報の保管を後回しにしない
- 44 「本時」から書いて学習指導案を後回しにしない
- 45 行事等の反省を後回しにしない
- 46 分掌の主任になったら後回しにしないこと@ 前主任にヒアリングする
- 47 分掌の主任になったら後回しにしないことA 4・5月の段取りを立てる
- 48 分掌の主任になったら後回しにしないことB メンバーを把握する
- 49 分掌の主任になったら後回しにしないことC 仕事を振る計画を立てる
- 50 分掌の主任になったら後回しにしないことD 管理職と思いを共有する
- 4章 「後回しにしない」学級経営の鉄則
- 51 子どもの机や椅子の整備を後回しにしない
- 52 子ども同士のトラブルを後回しにしない
- 53 生徒指導案件を後回しにしない
- 54 自分が抜けたときの準備を後回しにしない
- 55 ノートの評価を後回しにしない
- 56 ほめる言葉を後回しにしない
- 57 宿題の添削を後回しにしない
- 58 丸つけを後回しにしない
- 59 連絡帳を後回しにしない
- 60 子どもへの声かけを後回しにしない
- 61 子どもの「先生あのね……」を後回しにしない
- 62 子どもの関心事を後回しにしない
- 63 壁面掲示を後回しにしない
- 5章 「後回しにしない」教材研究・授業準備の鉄則
- 64 教材研究・授業準備を後回しにしない
- 65 計画を立てて授業準備を後回しにしない
- 66 長期休業中にまとめて教材研究をして後回しにしない
- 67 教材研究ノートを常備して後回しにしない
- 68 隙間時間に教材研究をして後回しにしない
- 69 板書計画を工夫して後回しにしない
- 70 授業準備のICT化を後回しにしない
- 71 授業をしない時間を計画して後回しにしない
- 72 授業の「型」づくりを後回しにしない
- 73 教材研究の「型」づくりを後回しにしない
- 74 指導書を頼って後回しにしない
- 75 先輩を頼って後回しにしない
- 76 子どもを頼って後回しにしない
- 6章 「後回しにしない」人間関係・自己成長の鉄則
- 77 無断欠席の連絡を後回しにしない
- 78 子どものケガの連絡を後回しにしない
- 79 いじめ被害の連絡を後回しにしない
- 80 保護者への家庭訪問を後回しにしない
- 81 個人懇談会では「聴く」を後回しにしない
- 82 管理職への確認を後回しにしない
- 83 あいさつを後回しにしない
- 84 苦手な人との関わりを後回しにしない
- 85 自分をわかってもらうことを後回しにしない
- 86 理解することを後回しにしない
- 87 ハラスメントを後回しにしない
- 88 チャレンジすることを後回しにしない
- 89 環境探しを後回しにしない
- 90 環境づくりを後回しにしない
- 91 よい授業を見ることを後回しにしない
- 92 授業記録を後回しにしない
- 93 恥をかくことを後回しにしない
- 94 会議や研究会で主張することを後回しにしない
- 95 議事録を共有することを後回しにしない
- 96 研修・セミナーへの参加を後回しにしない
- 97 将来の見通しを立てることを後回しにしない
- 98 読書を後回しにしない
- 99 遊ぶことを後回しにしない
- 100 アップデートを後回しにしない
まえがき
私たち教員は、いったい何のために「教員」になったのでしょうか。膨大な教育委員会への書類を提出するため? 長い時間職員会議をするため? 職員室で探しものをするため? 苦労して学校徴収金の管理をするため? 割り振られた校務分掌を日々こなしていくため? 職員の人間関係に悩むため? 月曜日からの怒涛の日々に備えて土日は寝だめをするため? いいえ、決してこのようなことをするために、私たちは教員になったわけではないはずです。私たちが教員になった目的、それは「子どもたちと向き合い、教育を通して子どもたちの成長の一助となるため」だったはずです。
しかし、教員は多くの業務を抱えています。働き方改革関連法が公布、施行されてから数年が経ちましたが、いまだに教育界は遅々として働き方改革が進んでいない様子が見受けられます。なかなか子どもたちと向き合う時間をとれていないという現状は、多くの学校で見られ、課題となっているのではないでしょうか。
そこで必要なことは「セルフ働き方改革」です。業務は「しなければいけないこと」と「した方がよいこと」と「しなくてよいこと」の3つに大きく分けられます。いかに「しなければいけないこと」を瞬時に終わらせるか。いかに「した方がよいこと」の選別をするか。いかに「しなくてよいこと」を捨てていくかが大切なのです。つまり優先順位と取捨選択が重要になってくるのです。
こんなことをいう私も、若手の頃は「何やったらできんねん」と言われるほどのポンコツぶりを発揮していました。1か月の残業時間も100時間を超えていました。そんな私が、「めちゃめちゃ仕事できますね!」と言われるようになり、研究主任とICT推進担当を担っても残業時間が10〜20時間ほどになりました。
本書では、セルフ働き方改革をするにあたってのキーワード「後回しにしない」仕事の鉄則を、私の経験や実践を踏まえて紹介します。100項目用意しているので、ぜひご自身に合ったものを取り入れていただき、本書が子どもと向き合う時間を増やす一助となれれば幸いです。
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- 明治図書
- 働き方について様々なことが記載されていて参考になります。2024/6/120代・小学校教員
- 読みやすかったです。2024/3/950代・小学校教員
- 自分自身が必要としていた内容が理解できました。2024/1/24よし
- 仕事を進める中で大切な事をカテゴリーに分けて書かれていて、とても分かりやすい。他の人に伝える時も、説得力がある。2023/9/1650代・小学校教員
- 仕事への向き合い方や心構えなどが実践的に紹介されていて、参考になった2023/7/2630代・中学校教員