中学校・使える学級経営のマニュアル2
明るいトーンの学級開きのシナリオ

中学校・使える学級経営のマニュアル2明るいトーンの学級開きのシナリオ

好評3刷

出会いの場面、黄金の三日間で笑顔があふれる学級をつくる!

荒れた生徒と対応して、はじめて担任の力量は上がる!決意の元、信頼される教師への道を切り開いた全国の教師の実践提言。そのためには、懇談会をどう準備するか、学級通信をどう作成するか。給食・掃除という弱肉強食がはびこりがちな場の仕切り方など提言。


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ISBN:
978-4-18-224211-3
ジャンル:
学級経営
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 196頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年10月24日
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もくじ

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まえがき
第1章 知らないと損をする 学級経営の微細技術
1.荒れた生徒への対応が,教師を成長させる /染谷 幸二
2.「きまり」の意味を伝える /染谷 幸二
3.「何事も先手を打つ」ためにする4つのポイント /寺田 加奈子
4.誰にでもできる,学級目標の設定の仕方 /長谷川 博之
5.春休みの準備が,4月からの学級を決める /進士 かおり
第2章 出会いを大切にする 明るいトーンの学級開きのシナリオ
1.生徒を教室に迎え入れるまでが勝負だ /櫛引 丈志
2.ほめる「布石」をつくる明るい授業開き /星 由紀枝
3.入学式当日のシナリオを周到に準備する /山本 真吾
第3章 生徒の目が輝く「黄金の3日間」のツボ
1.誰もが出番があるように仕組む /松原 大介
2.ほめることに全精力を注ぎ込む /横山 宏樹
3.知的な学級になるため,前に出る意欲を引き出す /山口 俊一
4.教師の演出なくして「黄金の3日間」は成功しない /垣内 秀明
第4章 初担任決定! 春休みの準備1・2・3
1.初日からの動きを入念にシミュレートしよう /鈴木 勝浩
2.高いイメージを持ち,それを実現するための戦略を練る /志田 智明
3.モノを用意・教室を整備・生徒の名前を覚える /戸嶋 崇人
第5章 弱肉強食とオサラバ! 給食指導のコツ
1.ルール・システムを確立し,担任が仕切る /伊藤 和子
2.給食指導は学級経営の大きな柱になる /芦田 まゆみ
3.弱肉強食を防ぐ仕組みをつくる /杉山 学
第6章 笑顔で教室クリーン作戦 清掃指導の秘訣
1.細かな分担と清掃用具の管理で完璧! /三並 郁恵
2.ものを準備し率先して働く /渡邊 佳織
3.仕事の細分化と責任の所在の明確化 /冨士谷 晃正
第7章 信頼を手にする学級懇談運営マニュアル
1.保護者との連携を図る 報告連絡相談を欠かさない /川神 正輝
2.「参加してよかった」という感想がもらえる懇談会にする /田中 克彦
3.保護者懇談会ではモノを用意して子どものプラスの面を伝える /山本 真吾・
第8章 保護者が笑顔になる家庭訪問の演出
1.生徒のよさを伝え,聞き出すのが教師の役割 /進士 かおり
2.写真1枚で会話がはずむ /垣内 秀明
3.常に,生徒をほめることを考える /風林 裕太
第9章 学級通信で結ぶ保護者との心の絆
1.保護者に喜ばれる学級通信のポイント /パク フンミン
2.今,何が起こっているかをタイムリーに伝える /井戸 恵美
3.生徒の日記と連動させる /松原 大介
第10章 学び続ける教師でいたい 先輩TOSS教師からの学び
1.腹の底からの実感 やってよかったことベスト3 /伊藤 貴之
2.「歩みを止めず,学び続けること」を学んだ /寺田 加奈子
3.自ら行動し,自らの背中で示す /上野 一幸
第11章 ベテラン教師からヤング教師へのメッセージ 学級担任の心得
1.笑顔で明るく元気に,学校を休まない! /鈴木 勝浩
2.信念を持つ,先手を打つ,保護者とつながる /吉田 る実
3.多くの経験を前向きにとらえる人に,チャンスは舞い降りる /山下 修
第12章 私の本棚 学級経営に役立つ1冊
1.めっちゃ明るい教室経営の法則 /渡邊 佳織
2.『子どもを動かす法則』の5つの補足を大掃除で実践 /伊藤 貴之
3.『中学教師が陥る100の悩みに答える』第1〜3集 /倉 豊彦
4.『集団遊びスキルBOOK』でクラスの仲を良くする /坂本 佳朗
5.日常の学級経営を再確認するための本 /小山 典子
第13章 学級担任の喜び 忘れられない生徒たちとの思い出・学び
1.卒業式の感動とその後の成長した姿 /三並 郁恵
2.TOSSで学んだことを忠実に実行した学級づくり /加納 敏
3.A君とともに成長したクラスの仲間,そして私 /芦田 まゆみ
第14章 今だから話せる こうして学級崩壊からの生還を果たした
1.サークルに出会い,学級崩壊から生還した /染谷 幸二
2.学級担任の仕事は生徒を好きになることから始まる /櫛引 丈志
あとがき

■まえがき■

 酪農地帯のど真ん中にある学校に勤務している。僻地3級,全校生徒38名の超小規模校である。最も遠い生徒はアップダウンの激しい道を12km,約1時間かけて登校する。部活動で目一杯汗を流した後,同じ道を帰っていく。家に帰ると,牛舎へ行って仕事を手伝う。実にたくましい生徒たちである。

 家庭訪問も,移動が大変である。たった3軒の訪問ながら,移動距離は40kmを越えていた。訪問する時間は酪農を営む家庭にとっては「融通がきく時間」である。牛舎の作業を一休みし,お父さん方も私を出迎えてくれる。

 新卒当時,家庭訪問が大嫌いだった。親と何を話していいのか分からなかった。玄関まで来ても,チャイムが鳴らせなかった。たった15分の時間が,1時間以上に感じた。何度も腕時計を見て,時間になると逃げるように玄関を出た。学校に帰ると立ち上がれないほど,疲れ切っていた。

 あれから20年以上が過ぎた。今は家庭訪問が「楽しみ!」と心から思えるようになった。これも,TOSS代表の向山洋一氏のおかげである。


 20年前,初めて法則化セミナーに参加した。セミナーの最後に『Q&Aコーナー』があった。私は「家庭訪問で,保護者との間に信頼を築く方法を教えてください」と質問をした。向山洋一氏は,笑顔で次のように語った。


  それは,モノを準備することです。私はあらかじめ,「子どもの頃の写真を1枚用意しておいてください」とお願いしておきます。そうすると,親はたくさんある子どもの写真から“お気に入りの写真”を用意して待っていてくれます。その写真を見ながら,小さい頃のことを語ってもらうのです。間違いなく,親は喜んで話をしてくれます。教師は,それを笑顔で,うなずきながら黙って聞いていればいいのです。(文責:染谷)


 目から鱗が落ちた思いがした。それまでは,「沈黙が恐ろしい」という思いが強いあまり,私が一方的に話をしていた。話題が尽きると,「時間が来たので……」と席を立っていた。私の都合だけが優先された。「親の話を黙って聞こう」という発想はまったくなかった。不勉強な自分を恥ずかしく思った。


 小高い丘に建つ良太(仮名)の家を訪問した。私の車を見つけるなり,ご両親が牛舎から小走りでやってきた。簡単なあいさつをした後,居間に通された。テーブルにはたくさんの写真が用意されていた。「先生は1枚と言ったけど,選び切れなくて……」と語る母親の表情には,幸せがあふれていた。

 私は1枚1枚写真を見ていった。そのたびに,母親は写真の解説をしてくれた。七五三の写真,誕生日パーティーの写真,幼稚園の運動会の写真,マラソン大会で優勝して金メダルを首にかけている写真などなど。どの写真からも幸せな家庭生活の様子が伝わってきた。その中に,東京ドームで良太が父親と一緒に写っている写真があった。

 それまで黙ってお茶を飲んでいた父親に,「お父さんは野球が好きなんですか?」と声をかけた。父親の表情がゆるみ,「これは東京ドームで巨人・阪神戦を見た時の写真だな」と教えてくれた。

 酪農は365日休みがない仕事である。《泊まりがけの家族旅行は数年に一度》という家庭がほとんどである。それだけに,父親としても思い出深いのであろう。「この時は清原がホームランを打ったんだ」「最近,息子とキャッチボールをしていないな」と最高の笑顔で話してくれた。


 本書は,TOSS 中学で学ぶ教師が,日々の学級経営から学び取った実践が綴られている。中学教師は成長期にある中学生を相手にしている。人生で最もエネルギーに満ちた中学生と一緒に過ごせることは,実に幸せなことである。

 本書が《笑顔があふれる学級》をつくるきっかけになれば幸いである。


   TOSS 中学 /染谷 幸二

著者紹介

染谷 幸二(そめや こうじ)著書を検索»

1966年1月生まれ

TOSSオホーツク中学代表 中学向山型社会事務局

北海道別海町立中西別中学校勤務

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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