- はじめに
- 第1章 子どもと保護者の心をわしづかむ!デキる教師の目配り・気配り・思いやり
- 虎視眈々・新学期の嵐に備える春休み
- 「始業式」まずは「思いやり」を指導する
- 「参観授業」はカッコつけずに下準備は行う
- 続「参観授業」―クラスの成長を見せる
- 「家庭訪問」には1つ「プレゼント」を持って行く
- 「学級通信」でクラスを潤す
- 「運動会」のがんばりはクラスづくりに生きる
- 「遠足」の「行っただけ」で終わらない楽しみ方
- よきも悪きも連絡はマメに「きちんと」
- 悪きを伝えるときは「話し方」を選ぶ
- 「指導言」を鍛える
- 問題勃発! 解決の基本は「え・き・す」
- 「縦割り班活動」見ていないようで見よう
- 「水泳発表会」は皆それぞれがんばる,応援する
- 終わりよければ,「新学期」の始まりもよし
- 休み中も子どもを思い,足を向ける
- 「休み明け」は気持ちよく始める
- 「記録会」では記録だけでなく,「ココロ」も育てる
- 「学芸会」映画監督ばりの熱い思いで盛り上げる
- 「児童会行事」で全校に広げる「思いやり」
- 学級崩壊への「危機感」を失わない
- 「成績作成」で努力を「プラス1」して心をつかむ
- 「修了式・卒業式」成功のカギは教室に残す「思いやり」
- 共感と安心感をはぐくむ「1学期」
- 関心をもち,理解し合える関係をつくる「2学期」
- 「自己教育力」を育てたい「3学期」
- Column
- まずはココから→生活当番の指導
- まずはココから→給食当番の指導
- 第2章 子どもと保護者の心をわしづかむ!デキる教師の「とっておき授業」アイデア
- 国語 日々の「音読」「漢字」指導は工夫する
- 書写 「小道具」と「朱筆づかい」で保護者の心をつかむ
- 社会 家族まとめて「常識」を崩そう
- 算数 楽しみ・深める2つのアプローチ
- 理科 「ゆさぶり」から学びを深める
- 体育 仲間とともに,「ガッチリ」体を動かす
- 音楽 毎日楽しむ・親しむ笑顔で「ままま…♪」
- 図工 絵画指導は「思いやり」の指導
- 家庭 テーマは「命」と「喜び」
- 特別の教科道徳 「リアル」を追求する
はじめに
「お互い様」という言葉が大好きです。お互いがお互いを思いやる温かい日本語です。この「お互い様」について,クラスでもよく話をします。「お互い様」の精神は,人間関係だけでなく,物事を上手く運んでくれます。
しかし,その「お互い様」が段々消えていっているように感じます。それはモンスターペアレント,学級崩壊という言葉で,教育界では表現されています。こう書くと,「保護者や子どもたち」の問題のように聞こえますが,それは「教師」が引き起こした問題でもあるのです。保護者や子どもたちが荒れるのは,学校側の普段の対応や初期対応のまずさが原因です。
学級は子どもと教師でつくるもの。保護者は関係ないという考えもありますが,保護者は常に,学級に関心をもっています。そして,一緒に学級に参加したいと思っている保護者の方はたくさんいます。
本書では,子どもの心をつかむのはもちろんのこと,保護者の心もつかむ学級経営,授業の進め方,行事のもち方ってどうしたらよいのか,具体的に紹介していきたいと思います。
この「お互い様」の精神,…ちょっと相手に「思いやり」をもつポイントをぜひ,若手教師に知っていただけたらと思っています。教師が「思いやり」を大切にしながら教室づくりを行えば,クラスの子どもがグッと成長し,教師の仕事も上手く回るでしょう。
本書では,第1章では学級経営,第2章では授業について,ちょっと試してみていただけたら…という実践アイデアを紹介していきます。
/松森 靖行
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- 明治図書
- 要所要所に心づかいがあらわれていて大変学びになりました。2020/7/11トミー
- 若手教師が安心して学級経営を進めていける具体的方策が満載。2016/2/540代・小学校教諭
- 松森先生の細かいことに関する気遣いが伝わってきて、なおかつ誰にでもその思いさえあれば真似できそうなところをアドバイスしてくれる良書だと思います。2016/1/3120代・小学校教員