「主体的・対話的で深い学び」を実現する 知識構成型ジグソー法による数学授業

「主体的・対話的で深い学び」を実現する 知識構成型ジグソー法による数学授業

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好評3刷

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すべての子どもたちが学ぶ力を発揮できる新しい授業づくり

アクティブ・ラーニングの視点に立った授業改善を行うための手法として、今注目を集めている東京大学CoREFの「知識構成型ジグソー法」。本書は中学校数学科に焦点を当て、授業づくりの考え方や手順だけでなく、実践例やQ&Aを交えてわかりやすく解説します!


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ISBN:
978-4-18-209410-1
ジャンル:
算数・数学
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 168頁
状態:
在庫あり
出荷:
2018年9月25日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

はじめに:何のための「知識構成型ジグソー法」か
第1章 「知識構成型ジグソー法」で何が実現できるとよいか
1 次期学習指導要領における「アクティブ・ラーニング」の位置づけ
2 数学の「何ができるようになるか」と「何を学ぶか」
3 「知識構成型ジグソー法」で実現したいこと
第2章 「知識構成型ジグソー法」の授業づくり
1 「知識構成型ジグソー法」のステップ
1 「知識構成型ジグソー法」の前提となる考え方
2 ステップ1:課題について各自が自分で考えを持つ
3 ステップ2:エキスパート活動
4 ステップ3:ジグソー活動
5 ステップ4:クロストーク
6 ステップ5:課題について,最後にもう一度自分で答えを出す
2 型の背景にある学びの原理
1 「知識構成型ジグソー法」の型が支えているもの
2 「知識構成型ジグソー法」で引き起こしたい「協調学習」
3 協調学習が起きやすい学習環境の条件
4 グループ学習でこうした条件は満たされるか
5 「知識構成型ジグソー法」を原理的に説明すると
3 授業づくりの視点
1 型が支えるものと個々の授業者に拠るもの
2 授業づくりのポイント1:問いの設定
3 授業づくりのポイント2:単元の流れにおける本時の位置づけ
4 実践例の活用
5 授業案の書式
第3章 「知識構成型ジグソー法」の実践例
実践例について
1年 文字と式
実践例1 文字式の意味を読み解こう
1年 資料の散らばりと代表値
実践例2 身近なデータを数学的に整理・分析しよう
2年 連立方程式
実践例3 3元1次方程式の文章問題にチャレンジしよう
2年 図形の調べ方
実践例4 三角形の合同条件を自分の言葉で納得しよう
3年 平方根
実践例5 平方根の考え方を図形問題に活用してみよう
3年 相似な図形
実践例6 相似や面積比の考え方を使いこなそう
第4章 授業づくりのポイント―Q&A―
Q&Aについて
Q1 授業づくり,どこから手をつけるのがよいか?
Q2 適した課題やエキスパートの設定の仕方は?
Q3 エキスパートの学習内容や活動はどうあるべきか?
Q4 授業中における教師の役割は?
Q5 グルーピングのポイントは?
Q6 教科学力の定着の面での不安はないか?
Q7 授業をやってみたあと,どんな視点で振り返ればよいか?
おわりに:「教師」という新しい職業

はじめに

  :何のための「知識構成型ジグソー法」か


 本書『「主体的・対話的で深い学び」を実現する 知識構成型ジグソー法による数学授業』は,「知識構成型ジグソー法」というひとつの授業手法(私たちは授業の「型」という言葉を使っている)を用いて,対話を通じて一人ひとりが自分なりに考えを見直し,理解を深めていくような学び(=協調学習)を引き起こす授業づくりについてまとめたものである。

 私たち東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(以下CoREF)は,「人はいかに学ぶか」を研究する認知科学・学習科学という分野の研究をバックグラウンドに,平成20年度から全国の小中高等学校と連携して,この「知識構成型ジグソー法」というひとつの授業の型を使って協調学習を引き起こす授業づくりの研究を行ってきた。

 私たちの研究連携は小中高等学校すべての教科にわたるものだが,今回は明治図書さんのリクエストもあって中学校の数学科での実践に焦点を絞った形で本を作らせていただいた。

 本書を手に取ってくださる多くの先生方のご関心に即して言えば,協調学習を引き起こす授業づくりというのは,次期学習指導要領の改訂に向けて関心が高まっている主体的・対話的で深い学びを一人ひとりにいかに実現するかという授業改善の視点とほとんど重なっていると考えていただいてよい。

 また,数学科においては,課題解決学習や探究的な学びという形で,こうした学びはもっとずっと前から追究されてきたものであるだろう。

 「知識構成型ジグソー法」を使った私たちの試みのユニークな点は,一人ひとりの生徒すべてが主体的に学びに参加しやすい形を徹底的に追究している点であると言える。この型の特徴は,「一人では十分な答えが出ない本時の課題」に対して,一緒に問題解決するメンバーの「一人ひとりが違う視点や考え方を持っていることが明示的になっている」という場を人為的に設けてあげることで,すべての子どもが(少なくともそうでないときと比べて)「自分の考えを相手に伝えたい」「相手の考えを聞きたい」「一緒に考えると一人で考えるよりよい答えがつくれそう」と思える状況をつくってあげるところにある。

 また,グループ学習の形態をとっているが,「グループで答えが出たか」や「『生徒たち』の中からよいひらめきが出てきたか」よりも,A君もB君もCさんも,本時の課題について授業の最初に自分で表現できた考えより,授業の最後の最後に自分で表現できるようになった考えの方がよりよくなったと言えるかどうかを大事にしたい,というのもユニークな点だろうか。

 本書の構成について述べる。本書では,まず第1章で次期学習指導要領の改訂に向けて求められている学びがどんなものか,授業改善がどんなものかを整理し,続く第2章で「知識構成型ジグソー法」とはどのような授業手法で,なぜ今求められている学びの実現に効果的だと考えられるのか,背景にある学習の考え方を解説する。ここまでが本書の導入編である。

 続く第3章が本書で一番力を入れている部分であり,中学校数学科の6名の先生方の異なる事例から「知識構成型ジグソー法」の活用例を生徒の実際の学びの様子を交えて示すとともに,実践に取り組んでくださっている先生方からの授業づくりのヒントなども掲載している。読まれているうちに,ご自分でも試してみたくなっていただけるのではないかと思う。

 最後の第4章では,実際に取り組んでみたくなった先生方,あるいは「試してみているんだけど,これでいいのかな?」という先生方向けに,私たちがよくいただく実践についてのご質問をQ&Aの形でまとめている。是非,まずはご自分で試してみていただきたい,そこからまた考えていただきたい,というのが私たちの願いである。

 最後になるが,本書をお手に取っていただいたみなさま,ご多忙の中ご協力くださった実践者の先生方,出版の労をとってくださった明治図書さんに感謝を申し上げたい。


  平成29年1月吉日

著者紹介

飯窪 真也(いいくぼ しんや)著書を検索»

東京大学高大接続研究開発センター,大学発教育支援コンソーシアム推進機構 特任助教

齊藤 萌木(さいとう もえぎ)著書を検索»

東京大学高大接続研究開発センター,大学発教育支援コンソーシアム推進機構 特任助教

白水 始(しろうず はじめ)著書を検索»

東京大学高大接続研究開発センター 教授,大学発教育支援コンソーシアム推進機構 機構長,国立教育政策研究所 フェロー


※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
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