- はじめに
- この本の読み方
- 第1章 「じぶん」を守り,クラスのためにもなる働き方 5つのポイント
- 01 がんばり方がわからなくなったら
- 02 力不足だからキツさを感じるのは,当たり前…?
- 03 正解よりも,「納得解」
- 04 失敗するのが怖いんです
- 05 悩みを味方にする方法
- 第2章 先生も子どもも笑顔になれる「発想のスイッチ」60
- Part1 日常業務のマネジメント
- Q01 理想と現実の差を大きく感じるときは?
- A 理想の先生に,なりきってみて
- Q02 できないことが多くて苦しいときは?
- A 「今の自分にできること」が,必ずある
- Q03 自分の強みを見つけられないときは?
- A 必ず強みはある。他の人に見つけてもらおう
- Q04 仕事が多すぎるときの考え方は?
- A 仕事を,見える化。整理と選択で,タスクが減る
- Q05 自分に自信をもつためにできることは?
- A 自信は,「自分との約束を守った回数」の積み重ね
- Q06 自分と周りの先生を比べてしまうときは?
- A 人をスゴイと思える自分が,スゴイ
- Q07 休む時間をとれないときは?
- A 仕事を禁止して,好きなことに時間を使おう!
- Q08 「これ以上がんばれない」と感じたら?
- A 「好き」に時間を使う。まずは,そこから
- Q09 タスク管理はどう考えればいい?
- A タスク遂行は,仕事ではなくゲーム
- Q10 自分はダメなところばかりだと感じてしまって…
- A たまには,名言の力を借りてみる
- Q11 苦手な仕事とどう向き合ったらいい?
- A 苦手を知ることが,心地よく働くための大切な一歩
- Q12 「楽しく働く」コツは?
- A ゲーム化で,主体性と刺激を
- Q13 この仕事,一生続けるべき?
- A 心と身体を第一に。できるなら,1年更新でやってみる
- Part2 人間関係のマネジメント
- Q14 後輩と自分を比べてしまって…
- A 年齢にとらわれず,学び,実践することを大切に
- Q15 「後輩を引っ張らなきゃ」が重荷に感じる…
- A 経験から伝えられるものが,きっとある
- Q16 異動になったときに考えることは?
- A ゆっくりと。周りの先生も気にかけてくれているはず
- Q17 人付き合いが苦手なタイプで…
- A 心地よい距離感を探してみる
- Q18 周りが優秀な先生ばかりに見えるときは?
- A 劣等感や嫉妬を感じる自分も,アリにする
- Q19 うまく相談できないときは?
- A 相談する最初のひとことを決めておけば,大丈夫
- Q20 自分にはやりたいことがあるのに!
- A ベースをつくって,周りに合わせてもらう
- Q21 なかなか本音を言い出しづらいときは?
- A 自分が言える人に言えたらいい
- Q22 会議でうまく意見を言えないときは?
- A 焦る必要なし。3ステップで上達するはず!
- Q23 チームに仕事を振り分けるコツは?
- A 仕事をオープンにして,選んでもらう
- Q24 周りの評価が気になるときは?
- A 悪いことをしていないなら,堂々と
- Q25 保護者対応に苦手を感じたら?
- A 成長・活動を伝える回数を増やしてみる
- Q26 子どものトラブルを保護者に伝えるときは?
- A 「怖さ」を感じる時間を減らす工夫をする
- Q27 授業参観で緊張してしまったら?
- A 普段の様子を見せられるように,日常を大切にする
- Q28 「自分はハズレ…」と悩んだときは?
- A みんなアタリ。だから,自分ができることをする
- Part3 対子ども・授業
- Q29 丸つけを短縮する方法は?
- A 丸つけのイメージを変える
- Q30 子どもたちに信頼してもらうためには?
- A 子どもを主語に,「喜怒哀楽」を意識
- Q31 所見文が思い浮かばないときは?
- A 言葉にできないだけかも。メモをしてみよう!
- Q32 クラスの特定の子だけが目立っているときは?
- A 推し・好き・得意で,活躍できる!
- Q33 ICTが上手に使えなくて…
- A 子どもも自分も「これならできる!」と思える場面をつくろう
- Q34 「きちんとさせなくては」と思い過ぎているときは?
- A 完璧を求めず,心休まる場面を大切にする
- Q35 上手に授業できるようになりたいのですが…
- A 悩みを具体的にすると,できることがきっとある
- Q36 他のクラスのほうがよく見えてしまうときは?
- A 比べるのは,4月の自分のクラス。他のクラスと競争しなくて大丈夫
- Q37 学級が崩れることが心配なときは?
- A 子どもたちと,大切なことを共有しよう
- Q38 嫌われたくなくて,注意ができないときは?
- A どんなことで好かれたいか考えてみよう
- Q39 教室を整えるのが苦手で…
- A 教室は,遊園地だと思ってみよう
- Q40 大きな声で叱れなくて…
- A 大きな声を出さなくても,伝える方法はきっとある
- Q41 教室で告げ口が増えてきたら?
- A 頼られることを喜びつつ,素敵な見方を渡してみよう
- Q42 子どもたちの言葉遣いが気になったら?
- A 大人の言葉を変えるのが,一番の近道
- Q43 子どもをほめるのが難しい…
- A 「好み・驚き・事実」を口に出してみる
- Q44 「できていない」ことばかりに目がいくときは?
- A 「学ぶ自走力」を目指そう
- Q45 トラブル対応に疲れてしまったときは?
- A あえて真逆のことをしてみよう
- Q46 子どもとの関係がうまくいかないと感じたら?
- A まずは,たった一人とつながる
- Q47 他の先生の実践から学ぶコツは?
- A 1つ挙げるとしたら,納得感。あなたが納得できるものを
- Part4 家庭と仕事のバランス
- Q48 どうしても仕事が終わらない!
- A 「定時で帰りたい度」で決めてみる
- Q49 「休むのが申し訳ない」と感じるときは?
- A 「同僚の先生」を主語にして気持ちを言い換えてみよう
- Q50 定時で帰ると他の先生とコミュニケーションがとれなくて…
- A 私にできることは,文字で伝えることでした
- Q51 ワークとライフ,どちらを優先すべき?
- A どちらか1つを選ぶ必要はない
- Q52 子育ても仕事も大切にしたいのに!
- A 自分の「絶対に譲れないもの」を決めるところから
- Q53 子どものお迎えに帰らなきゃだけど,仕事が終わらない!
- A 笑顔でお迎えに行くことが,最も重要なお仕事
- Q54 休日も仕事のことを考えてしまうときは?
- A 仕事のことを考えることは,ある。おしまい
- Q55 人生の選択が重くて怖い…
- A どの選択が正解かはわからない。選んだ道をベストにする
- Q56 子どものために休むことが増えたときは?
- A 「代わりに入りたくなる」そんなクラスを考えてみる
- Q57 家でイライラしてしまうことが増えてきたら?
- A 遠くから,我が子の成長を感じてみる
- Q58 自分が何を大切にしたいかわからなくなってきたら?
- A 自分の好き・嫌いを吐き出してみよう
- Q59 育休復帰のとき,何を準備したらいい?
- A 子どもと飽きるまで遊ぶ&好きなことを
- Q60 育休からの復帰が不安で…
- A 1年目は,復帰後の生活を知ることがゴール
- おわりに
- 参考文献一覧
はじめに
「もっとできる先生になりたかった」
教員になって,何度も心の中で呟きました。
学生時代,失敗しないように,答えを間違えないように,一生懸命歩んできた自分。でも,いざ「よし,いい先生になるぞ!」と教壇に立ってみると,全然思うようにいかない毎日。
「周りの先生がみんなキラキラして見える…」
そう思って,
「私も,あんな風になりたいな」
「こんなはずじゃなかったのにな」
と落ち込むことが増えました。
特に,出産してからは,仕事と家庭の両立に悩み…。
大好きな我が子をバタバタ保育園に預けて,学校に着くとすぐに,クラスの子に笑顔を向けている自分。
「なんのために働いているんだろう」そう思って,一人,職員トイレで泣くこともありました。
でも,捨てきれなかったのは,
誰よりも大切な四人の娘たちと笑って過ごしたい。
そして,自分の仕事にも,誇りをもちたい
という想い。
仕事と家庭,どちらかを諦めるのではなく
どちらも大切にして「心地よく」働きたい
という願い。
それだけは握りしめて,くしゃくしゃになっても放しませんでした。
そんな自分を助けてくれたのは,周りの先生や子どもたち。
素敵な姿,真似したい考え,温かい気持ち…。
たくさんの宝物をいただきました。この1冊は,そんな私が救われた経験や学びを詰め込んだものです。
「こんな悩み,私だけ?」
そう思って,誰かに相談したいけどできないあなたへ。
「もっとできる人になりたい」
そう感じて,ツラくなっているあなたへ。
「何が悩みかすらもわからなくなった」
そう思うほど,今までがんばってきたあなたへ。
そんなあなたの日々のヒントが見つかったら嬉しいです。
「100%の正解」は載っていないかもしれません。でも,
この1冊が,あなたのお守りになりますように。
誰にも気づかれずに涙を流す人が,一人でも減りますように。
お好きなときに,お好きな場所で,ページを開いてみてください。
-
- 明治図書