小学校国語科授業アシスト
授業をアクティブに変える! 言語活動を活性化する単元モデル 3・4年

小学校国語科授業アシスト授業をアクティブに変える! 言語活動を活性化する単元モデル 3・4年

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子どもがいきいき学ぶアクティブな授業づくり

教科書教材を用いて、授業がもっとアクティブになる言語活動例を、指導のポイントや実際の成果物などとともに詳しく解説。3・4年では、言語活動を通して友達と関わり合いながら協働的に学ぶ子どもを育てる単元モデルが満載です。


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ISBN:
978-4-18-190910-9
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 アクティブな授業づくりの基礎になる!小学校国語科でおさえておきたい基本事項
1 汎用性のある資質・能力としての言語能力を育む国語科教育の創造
2 国語科におけるパフォーマンス評価
3 子どもに出会わせたい音読教材
4 論理的思考を支える語彙の拡充
5 これだけはおさえたい語彙・文法
Column 全国学力・学習状況調査を生かした授業改善とは
第2章 国語授業をアクティブに変える!第3学年 言語活動を活性化する実践プラン
話す・聞く
1 「えがおいっぱい ほかほかな クラス」にするための活動をクラスのみんなと話し合って決めよう
「わたしたちの学校行事」
書く
2 まちたんけんで見つけたシーサイドラインの「びっくり」を家の人にほうこくしよう
「気になる記号」
読む
3 「みまもりかい」の方に昔遊びのことを伝えよう
「こまを楽しむ」
4 Once upon a time…昔話を楽しもう!
「たのきゅう」
5 読んで感じたことを読書会で伝えよう
「もうすぐ雨に」
6 科学読み物を読んで興味をもったことをカードに書きため自分の科学ミニブックを作ろう
「里山は,未来の風景」
7 くふうして へんしん!「すがたをかえる食べ物BOOK」を作ろう
「すがたをかえる大豆」
8 このぎもんの答えはこれだ!生き物の本を読んで「はてなかいけつカード」にまとめよう
「ありの行列」
9 ブックトークで斎藤隆介の作品のよさを伝えよう!
「モチモチの木」
伝文・特質
10 ひらがなの筆使いを学ぼう
「つり」
Column 読書ノートで生涯役立つ読む力を
第3章 国語授業をアクティブに変える!第4学年 言語活動を活性化する実践プラン
話す・聞く
1 伝え合おう ―今,わたしたちがこの川のためにできること
「だれもが関わり合えるように」
書く
2 ○○博士になって研究レポートを書こう!
「わたしの研究レポート」
3 写真で伝える! クラブ活動リーフレットを作ろう
「クラブ活動リーフレットを作ろう」
読む
4 『車のいろは空のいろ』シリーズのおもしろさを物語マップを使って説明しよう
「白いぼうし」
5 リーフレットを作って3年生に運動のコツを教えよう
「動いて,考えて,また動く」
6 読書フラワーで友達や家の人と読書会をしよう
「一つの花」
7 お気に入りのお話を「北の森のおすすめストーリーカレンダー」にして紹介しよう
「かげ」
8 読書新聞で科学読み物を説明しよう
「ウナギのなぞを追って」
9 安房直子さんの物語の魅力を見付けて読書会で交流しよう
「初雪のふる日」
10 聞いて楽しもう 語りで伝えよう
「ふるやのもり」
11 3年生,ぜひ読んで!心にひびいた一文をブックハウスで説明しよう
「プラタナスの木」
Column これからの時代に求められるメディアリテラシーとその育成とは
おわりに

はじめに

 グローバル化が進展する社会においても,「教育は不易流行である」。いかに時代が変わろうと変えてはいけない価値あるものと,時代の変化とともに変えなければならないものが,教育にはある。

 私が教職に就いた1980年代,国語科は「生きて働く言葉の力」を身に付ける教科であると,先輩諸氏から教えていただいた。あれから35年。そのことは今も変わらず,国語科教育で大切にされていることである。

 2008年に改訂された現行学習指導要領において,国語科は,言語の教育としての立場を一層重視し,国語に対する関心を高め,国語を尊重する態度を育てること,そして,実生活で生きて働き,各教科等の基本ともなる国語の能力を身に付けること,我が国の言語文化を享受し継承・発展させる態度を育てることに重点を置いている。そのために,実生活の様々な場面における言語活動が内容として示され,これらの言語活動を通して系統的に示されている事項を指導し,国語の能力を育成することが求められている。子どもたちが自ら学び,考え,判断し,自分の言葉で表現することができてこそ,生きて働く言葉の力が身に付いたと言えるだろう。

 現在,国語の能力が確実に身に付く言語活動の在り方が課題になっている。子どもたち一人ひとりが,どのような言語活動を,どのように行い,どのような姿になったのか,どのようなことができるようになったのか,そして,それは生きて働く力となっているかなど,常に評価を行い,授業改善をする必要があるのではないだろうか。


 本書は,これまで横浜市の教員として精力的に数々の教育実践を行い,横浜市の教育の推進に尽力してきた先生方が執筆をしている。ここで示している単元構想が,「国語が楽しい,分かった,できた」など,子どもたちの笑顔が多くの教室で見られる一助となることを願っている。

 2018年,次期学習指導要領改訂にあっても,質の高い言語活動を通して日常生活や社会生活に生きて働く国語の能力,自ら学び課題を解決する能力を育てることが,より一層求められるだろう。子どもたちの興味・関心,教材の特長,言語活動の吟味,指導事項の重点化など,十分な教材研究の基に,魅力ある国語科の単元づくりが求められる。多くの先生方の真摯な取組に期待している。


  2016年2月   鎌倉女子大学児童学部准教授 /入内嶋 周一

著者紹介

入内嶋 周一(いりうちじま しゅういち)著書を検索»

1955年横浜市生まれ。1979年から横浜市立小学校,小中一貫校校長,横浜市教育委員会指導部長・教育センター所長を歴任し,現在は鎌倉女子大学児童学部准教授。

平井 佳江(ひらい よしえ)著書を検索»

1962年福井県生まれ。福井大学教育学部卒業。横浜市立大岡小学校,永谷小学校,平沼小学校教諭を経て,横浜市教育委員会主任指導主事を8年間務め,現在は横浜市立稲荷台小学校校長。国語科教育,学校図書館教育を中心として,教材開発・授業づくりに取り組んでいる。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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