子どもの問題行動へのエビデンスある対応術
ケースで学ぶ応用行動分析学

子どもの問題行動へのエビデンスある対応術ケースで学ぶ応用行動分析学

好評3刷

具体的で実行可能なアドバイスを目指して

目に見える行動をよりどころとし、どうかかわれば今の状態からよりよくなるのかを考える「応用行動分析学」をもとに、苦手さのある子どもへの行動支援を考える。障害特性をふまえ、生真面目すぎることへの対応、対人トラブル、学習の困難さなど具体例を通して解説した。


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PDF
ISBN:
978-4-18-176241-4
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
3刷
対象:
幼・小・中・高
仕様:
四六判 208頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月25日

もくじ

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まえがき
第1章 エビデンスある対応のための「ABA」
1 問題行動とは、一体何が、どう問題なのか
2 問題行動をどのようにとらえていくか
3 問題行動の背景には何があるか
4 応用行動分析学とはどのようなものか
5 問題行動をどのように分析するのか
6 子どもの気持ちを考える
7 子どもの気持ちにそった目標を考える
8 手立て(1) 変えられるものは変える、変えられないものは受け入れる
9 手立て(2) 考えられることをやってみる、練習してみる
10 かかわり(1) ほめる・認める
11 かかわり(2) トークンシステム
12 かかわり(3) 魅力的なごほうび?
13 罰は最小限にする
14 支援計画完成、ここから実践は始まる
15 問題行動を記録する
番外 よい行動を分析する
第2章 苦手さのある子どもへの行動支援
1 障害特性と問題行動
2 発達障害の特性支援(1) 知的障害
3 発達障害の特性支援(2) ADHD
4 発達障害の特性支援(3) ASD
5 授業中の立ち歩き行動への対応:知的障害のある子ども
6 授業中の私語への対応:ADHDのある子ども
7 授業中の暴言への対応:ASDのある子ども
8 生真面目すぎることへの対応:ASDのある子ども
9 抜毛症への対応:不安のある子ども
10 対人トラブルへの対応:かっとなりやすい子ども
11 当たり散らすことへの対応:言いがかりをつける子ども
12 虚言と演技への対応:演技性パーソナリティ障害が疑われる子ども
13 作業所での利用者同士のトラブルへの対応
14 困難事例(1) 素行症への対応
15 困難事例(2) 虐待への対応
16 困難事例(3) 学習の困難さへの対応
第3章 学校全体で取り組む行動支援
1 予防的対応から「三層モデル」で行う
2 第一層目:ルールを守ることを評価する
3 第二層目:自己解決を対話で支援する
4 第三層目:支援チームによる専門的な対応
5 全校体制による行動支援の実践例
6 ABAから提案する授業(1) 学習のユニバーサルデザイン
7 ABAから提案する授業(2) 授業モデル
8 ABAでいじめを防止する
9 ABAを用いたいじめへの対応事例
10 ABAで不登校、ひきこもりに対応する
11 ABAを用いた不登校への対応事例
あとがき

まえがき

 「思い通りにならないと、かんしゃくを起こすんです」「隣の子にちょっかいを出してけんかになり困っています」

 教育相談を業務としている筆者の元に、このような悩みを抱えた保護者や先生方がお見えになります。お子さんの年齢も多様で、幼児から高校生、ときには成人の場合もあります。日常にありがちな問題から、不登校や非行など深刻な問題まで内容も多様です。子どもの問題への対応には様々な考え方や対処の仕方があります。何が正解なのか、それはやってみないとわかりません。結果は誰にもコントロールできないからです。ですが、何を、どうやるのか、その答えがわかりにくいと実行できません。「愛情不足では」「そっと見守りましょう」「ときには毅然とした態度で接してください」。これもよく耳にするアドバイスです。

 これらを否定するつもりはありませんが、より具体的で実行できるアドバイスがあったら、そしてそれがその子自身の悩みにフィットするものであれば、とてもありがたいのではないでしょうか。本書はその要望に応えるべく執筆したつもりです。

 「応用行動分析学」という理論があります。目に見える行動をよりどころとし、どうかかわれば今の状態からよりよい状態になるのかという考え方です。本書では、最初の第1章で応用行動分析学の基本的な考え方や方法を解説しました。第2章では、発達障害など様々な特性から苦手さを示して困っている子への対応を扱いました。そして第3章では、学校教育現場での予防的対応からいじめなどの問題への対処を解説しました。

 この本が子どもの健やかな成長と、子どもを育てる皆様の充実した生活につながることを願っております。


   著者 /長澤 正樹

著者紹介

長澤 正樹(ながさわ まさき)著書を検索»

新潟大学大学院教育実践学研究科 教授

専門は特別支援教育、発達障害の指導と支援

新潟大学キャンパスライフ支援センター副センター長(障害のある学生支援担当部署)

昭和33年生まれ、岩手県盛岡市出身

新潟大学教育学部卒業、上越教育大学大学院修了

養護学校(現特別支援学校)の教員を16年務め、平成9年より新潟大学の教員として教員養成の仕事にかかわる。

並行して、スクールカウンセラーなどの相談業務にかかわり、不登校やいじめ、問題行動など様々な相談に対応してきた。

資格は特別支援教育士スーパーバイザー、上級教育カウンセラー、ガイダンスカウンセラー

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 具体がしっかりあり、参考になった。
      2024/4/1330代・女性
    • いわゆる問題行動をしている児童生徒の行動の背景を考える視点を与えてくれる本
      2023/12/820代・中学校教諭
    • 問題行動に対しての分析や対応の仕方について、事例をもとに掲載されているのでわかりやすいです。
      2023/7/1530代・小学校教員
    • 問題行動に対するエビデンスというタイトルに惹かれたが、分かりやすかったです。
      2023/3/2720代・小学校教員
    • ABAはエビデンスある指導方法として世界中で採用されている。今後もABA関係の書類を充実させてほしい。
      2023/1/1740代・男性
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