単元を貫く言語活動を位置付けた文学の授業づくり
その基礎・基本と代表教材実践事例

単元を貫く言語活動を位置付けた文学の授業づくりその基礎・基本と代表教材実践事例

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言語活動を位置付けた文学の授業づくりを徹底サポート!

言語活動を位置付けた文学の授業づくりの基礎・基本を徹底解説。授業づくり例も1作品につき2パターンずつ提示し、多様な授業展開をサポート。作品の特徴を生かした教材化の観点や言語活動のアイデア、並行読書にぴったりの作品例も取り入れ方とともに紹介しました。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-173628-6
ジャンル:
国語
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年9月24日

■セット購入(14,260円/7冊)で300円クーポンプレゼント!

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目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 文学の授業づくり−これだけはおさえたい基礎・基本
@ 今求められる,文学を読む力とは
@.自ら本に手を伸ばす力
A.実生活に生きてはたらく力
A 文学の授業づくりの課題とその克服
@.文学の授業における課題
A.「文学を読む」という行為を問い直す
B 文学の授業づくりの基礎・基本
@.付けたい読む力を,読書活動を通して指導する
A.単元を貫く言語活動を位置付けて授業づくりを進める
C 文学の授業の教材研究改革
@.教材本文の研究
A.言語活動自体の教材研究
B.関連図書の選定
D 教育における不易とは−文学の授業のさらなる改善に向けて
第2章 単元を貫く言語活動を位置付けた文学の授業づくり代表教材実践事例14
STORY1 「おおきなかぶ」(第1学年)
〜繰り返しのあるお話を楽しんで読む言語活動の開発〜
1.「おおきなかぶ」―作品の特徴をこう活かそう!
(1)教材の基本的性格
(2)教材の特徴
(3)第1学年のねらいと言語活動のアイディア
2.並行読書のアイディア
(1)「おおきなかぶ」の並行読書にぴったりの作品
(2)単元のねらい達成のための並行読書の取り入れ方
3.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディア@
大好きな場面を音読劇にする
4.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディアA
お気に入りの絵本の音読発表をする
STORY2 「おてがみ」(第2学年)
〜お話が大好きになる言語活動の開発〜
1.「おてがみ」―作品の特徴をこう活かそう!
(1)教材の基本的性格
(2)教材の特徴
(3)第2学年のねらいと言語活動のアイディア
2.並行読書のアイディア
(1)「おてがみ」の並行読書にぴったりの作品
(2)単元のねらい達成のための並行読書の取り入れ方
3.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディア@
音読劇をする
4.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディアA
ローベルびっくり箱を作る
STORY3 「モチモチの木」(第3学年)
〜作品のよさを活かして読む言語活動の開発〜
1.「モチモチの木」―作品の特徴をこう活かそう!
(1)教材の基本的性格
(2)教材の特徴
(3)第3学年のねらいと言語活動のアイディア
2.並行読書のアイディア
(1)「モチモチの木」の並行読書にぴったりの作品
(2)単元のねらい達成のための並行読書の取り入れ方
3.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディア@
心がひかれるところを,2枚の絵と音読で伝え合う
4.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディアA
斎藤隆介の作品紹介リーフレットを作る
STORY4 「ごんぎつね」(第4学年)
〜語り手の視点を意識して読む言語活動の開発〜
1.「ごんぎつね」―作品の特徴をこう活かそう!
(1)教材の基本的性格
(2)教材の特徴
(3)第4学年のねらいと言語活動のアイディア
2.並行読書のアイディア
(1)「ごんぎつね」の並行読書にぴったりの作品
(2)単元のねらい達成のための並行読書の取り入れ方
3.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディア@
記者になって読書新聞を書く
4.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディアA
語り手に特徴のあるお話の音読発表をする
STORY5 「白いぼうし」(第4学年)
〜シリーズ作品にひたって,ファンタジーを楽しむ言語活動の開発〜
1.「白いぼうし」―作品の特徴をこう活かそう!
(1)教材の基本的性格
(2)教材の特徴
(3)第4学年のねらいと言語活動のアイディア
2.並行読書のアイディア
(1)「白いぼうし」の並行読書にぴったりの作品
(2)並行読書作品の解説
3.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディア@
「紹介リーフレット」で好きな物語のおもしろさを紹介する
4.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディアA
音読劇をする
STORY6 「大造じいさんとがん」(第5学年)
〜人間と動物の関係についての考えを深める言語活動の開発〜
1.「大造じいさんとがん」―作品の特徴をこう活かそう!
(1)教材の基本的性格
(2)教材の特徴
(3)第5学年のねらいと言語活動のアイディア
2.並行読書のアイディア
○「大造じいさんとがん」の並行読書にぴったりの作品と解説
3.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディア@
人間と動物の交流について読書会で語り合う
4.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディアA
人間と動物の交流について書かれた物語を読んで推薦する
STORY7 「海の命」(第6学年)
〜命についての考えを深める言語活動の開発〜
1.「海の命」―作品の特徴をこう活かそう!
(1)教材の基本的性格
(2)教材の特徴
(3)第6学年のねらいと言語活動のアイディア
2.並行読書のアイディア
(1)「海の命」の並行読書にぴったりの作品
(2)単元のねらい達成のための並行読書の取り入れ方
3.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディア@
読書座談会で命シリーズについて解釈し,立松和平のメッセージを考えよう
4.単元を貫く言語活動:文学の授業アイディアA
立松和平作品の魅力を「読書ボード(ポップ型の推薦グッズ)にまとめる
おわりに

はじめに

 文学は,人生を一層豊かにする鍵となります。物語や小説を読んで,登場人物とともに遠くの国へ冒険に出かけたり,過去の人々の暮らしに思いをはせたり,未来の出来事に想像の翼を広げたり,あこがれの人物になりきったり。はらはらどきどきしたり,ジーンとしたりずきんとしたり,実生活では体験できないようなことも,文学の中では経験できるのです。

 また,仲間とともに読むことで,共感し合ったり,互いの感じ方の違いに気付いたりすることができます。それはやがて,実生活で相手の思いをくみ取るための想像力や優しさにつながっていくことでしょう。

 とりわけ子供たちには,こうした文学のおもしろさをたっぷり味わってほしいものです。お気に入りの1冊がある,大好きな作家がいる,夢中になって読めるシリーズがある。子供たちにとって,文学を読むことがそんな形で身近なものになっていくなら,これほど素晴らしいことはないでしょう。

 国語科における文学の授業もまた,こうしたことの実現に向かっていくことが極めて重要です。そのためには,まず,子供たちの「大好き」「お気に入り」「心に響く」といった思いを膨らませることのできる授業が大切になります。そして,与えられた文章の与えられた場面を読み取らせられるのではなく,自ら本を手に取り,想像を広げて読み,その思いを表現したり交流したりする授業づくりを目指すことが求められます。

 本書はこうした授業づくりに向けて,大きく第1章を理論編,第2章を実践事例編で構成しています。

 第1章では,文学の授業づくりの基礎・基本について解説しています。

 第2章では,各学年の複数の教科書に掲載されている代表的な作品を取り上げて,単元を貫く言語活動を通してどのように実践を具体化するかを事例によって示しました。

 本書の事例の特徴は,各作品につき2つずつの展開例を提示している点にあります。同じ教材でも,付けたい力によって指導の在り方は多様に異なります。それは,単元で付けたい力となる,当該単元で取り上げる小学校学習指導要領の指導事項に基づき,そこに示す読む能力を確実に指導する必要があるからです。そこで,事例においては,作品のもつ魅力を十分に生かすとともに,取り上げる指導事項を明確化し,それにふさわしい言語活動を選定するという授業づくりの手順を御理解いただけるよう,1作品について2つずつの事例を示すこととしました。

 もう1つの大きな特徴としては,並行読書を活用する指導のアイディア例を示している点が挙げられます。それは,子供たちに育むべき読む能力が,「この教材を読み取らせる」ことにとどまるものではなく,「自ら本に手を伸ばす」ことに展開していくものだからです。

 物語を読む力のある子は,一般的に日常の読書量が豊富である傾向にあります。一方,どのクラスにもいる,読むのが苦手な子,しんどい子は,どのような読書環境に置かれてきたでしょうか。就学前,読み聞かせをしてもらった経験があまりなく,身近に絵本や図鑑がない中で育った子も多いのではないでしょうか。「教科書の各場面すら読めないのに,並行読書なんて」と案じる場合もあるかもしれません。しかし,こうした子供たちにとって本当に必要な支援は何かを考えたいのです。1つの教材にだけ時間をかけ,1場面1場面,1文1文の意味をとらせること以上に,様々な物語や読み物に触れ,多様なストーリー展開や多彩な優れた描写を味わう機会をつくることに意を用いる必要があるのではないでしょうか。

 本書が,こうした文学の授業改善を目指す多くの方々の取組の一助となることを願ってやみません。


  平成27年1月

   文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官 /水戸部 修治

著者紹介

水戸部 修治(みとべ しゅうじ)著書を検索»

○文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官,国立教育政策研究所教育課程研究センター総括研究官・教育課程調査官・学力調査官

○小学校教諭,県教育庁指導主事,山形大学地域教育文化学部准教授等を経て,平成20年10月より現職

○専門は国語科教育学。平成10,20年版『小学校学習指導要領解説国語編』作成協力者

○主要学術論文として,「国語科授業改善システムの構築に関する考察」,「ベルリン市の基礎学校における『PISAスーツケース』の活用状況と日本版開発の可能性」,「『各教科等の学習に機能する読解力』解明のための手法開発に関する一考察」ほか

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 言語活動がどういうものなのかがわかりやすく、研究にも活用しました。とても勉強になりました。
      2018/9/730代・小学校教員
    • 代表教材の実践事例が、日常の授業に役立ちました。
      2016/10/1440代・小学校教員
    • 代表教材が網羅されておりよかったです。
      2016/3/20きく
    • 文学作品を授業していくうえで,単元を貫く言語活動の位置づけを明確にした授業アイデアが非常に参考になる。他の似た文学作品にも応用できる。
      2015/8/940代・小学校教員
    • 具体的な授業例が提示してあって,わかりやすかった。が,実践例の学校規模・学級児童数などがよくわからず,自校の実態では実践に大きな負担がかかると考えられる事例がいくつか見られた。多様な学校の実態に合わせてどのような工夫が講じられるかをより深めた事例集にしてほしかった。
      2015/7/450代・小学校管理職
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