学力保障時代の授業力4授業の質を高める指導案の作り方

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学力を確実に定着させるための指導案の作成法。

授業の質を高め学力を確実に定着させるうえで、その設計書に当たる指導案の作成は大切な内容です。その作成力の向上に焦点を合わせて技法を紹介した解説書が本書です。


復刊時予価: 2,211円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-172427-1
ジャンル:
授業全般
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 112頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
1章 授業の質を高める指導案の基本は何か
2章 授業の質を高める指導案作りをどのように進めるか
3章 知っておきたい授業の質を高める指導案の作り方
§1 国語科の指導案の作り方
1 国語科の指導案の作り方の基礎・基本
2 国語科の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§2 社会科の指導案の作り方
1 社会科の指導案の作り方の基礎・基本
2 社会科の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§3 算数科の指導案の作り方
1 算数科の指導案の作り方の基礎・基本
2 算数科の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§4 理科の指導案の作り方
1 理科の指導案の作り方の基礎・基本
2 算数科の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§5 生活科の指導案の作り方
1 生活科の指導案の作り方の基礎・基本
2 生活科の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§6 音楽科の指導案の作り方
1 音楽科の指導案の作り方の基礎・基本
2 音楽科の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§7 図画工作科の指導案の作り方
1 図画工作科の指導案の作り方の基礎・基本
2 目的に応じた図画工作科の指導案の作り方
3 指導案と実際の授業展開
§8 家庭科の指導案の作り方
1 家庭科の指導案の作り方の基礎・基本
2 家庭科の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§9 体育科の指導案の作り方
1 体育科の指導案の作り方の基礎・基本
2 体育科の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§10 道徳の時間の指導案の作り方
1 道徳の時間の指導案の作り方の基礎・基本
2 道徳の時間の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§11 学級活動の指導案の作り方
1 学級活動の指導案の作り方の基礎・基本
2 学級活動の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§12 学校行事(遠足)の指導案の作り方
1 学校行事(遠足)の指導案の作り方の基礎・基本
2 学校行事(遠足)の指導案の作り方 おすすめの方法
3 よりよい指導案の作成のために
§13 総合的な学習の時間の指導案の作り方
1 総合的な学習の時間の指導案の作り方の基礎・基本
2 総合的な学習の時間の指導案を作る
3 指導案の活用の仕方
§14 一斉授業の指導案の作り方
1 一斉授業の指導案の作り方の基礎・基本
2 一斉授業の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§15 グループ別学習の指導案の作り方
1 グループ別学習の指導案の作り方の基礎・基本
2 グループ別学習の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§16 個別学習の指導案の作り方
1 個別学習の指導案の作り方の基礎・基本
2 個別学習の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§17 協力的指導の指導案の作り方
1 協力的指導の指導案の作り方の基礎・基本
2 協力的指導の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§18 少人数学習の指導案の作り方
1 少人数学習の指導案の作り方の基礎・基本
2 少人数の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§19 習熟度別学習の指導案の作り方
1 習熟度別学習の指導案の作り方の基礎・基本
2 習熟度別学習の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
§20 課題選択学習の指導案の作り方
1 課題選択学習の指導案の作り方の基礎・基本
2 課題選択学習の指導案の作り方 おすすめの方法
3 指導案の活用の仕方
4章 これだけはやめたい指導案作りのタブー
1 柔軟な指導案づくりを
2 指導案から指導評価案に
3 心がけておくべきこと

まえがき

   ――学力保障時代の授業力――


 今,学校・教師に求められていることは,次の3つのことである。それは,教育改革,学校改革の到達点と考えられるからである。


○ 基礎学力を確実に定着させる。

 具体的には,学習意欲を高める(関心・意欲・態度),考えることができるようにする(思考・判断),分かるようにする(知識・理解),できるようにする(表現・処理または技能),学習したことが活用できるようにする(適用・応用,発展・創造)である。

○ 生徒指導(生活指導)・道徳教育を徹底する。

 具体的には,基本的な生活習慣を確実に定着させる。誠実さ,礼儀,倫理観,感謝の心,思いやりの心,自然や生命を大切にする心,勤勉さなど豊かな人間性を育成する。

○ 充実した人生を送る基盤としての心身の健康の保持・増進やスポーツを楽しむ習慣や能力を身に付ける。

 具体的には,心身の健康保持・増進に必要な知識や習慣を身に付ける,スポーツを楽しむ習慣や意欲,技能を身に付けるなどである。


 これらのこと,つまり上記の基礎学力等を子どもたちに保障するためには,教師の授業力と評価力が必要である。どのように立派な教育理念を持っていても,どのように優れた教育内容と教育活動を用意しても,それを実現する「技能」としての授業力と評価力を教師自身が身に付けていなければ,基礎学力等を保障する教育活動,授業は展開できないのである。

 教師には,子どもや保護者から「子どもを確実に高めることのできる技能」を持ち,かつ発揮することが求められているのである。

 そこで,私たちは,学力保障が強く求められる時代の教師に特に必要な「技能」(授業力や評価力)には,どのようなものがあるかを洗い出し,整理し,分かりやすく10巻にまとめてみた。その際,比喩的に言えば,次のようなことを念頭に置いて編集した。


○ 魚料理の食べ方を学習させる。――――すぐ使える。

○ 魚の料理の仕方を学習させる。――――使い方が分かる。

○ 魚の取り方を学習させる。――――――入手することができるようにする。

○ 魚の育て方を学習させる。――――――開発できるようにする。

 つまり,すぐ役立つ知識・技能から,自分で創造・開発できるようになるヒントまでを整理し,まとめるよう努力したつもりである。それも,このようにしたらどうかという仮定や想定としての意見ではなく,実際に実践したこと,体験を基に生み出した知恵,よりよいものを生み出していくための考え方や方法などを具体的に紹介するようにした。

 若い先生方,教育に情熱を持ち,さらにステップアップしようと努力している先生方の目に留まり,先生方の授業の充実,研修の手掛かりとして役立つことができれば幸いである。


 本書を構想し,書き進める過程で大勢の方々にお世話になりました。特に,ご多用の中から本書のためにご執筆いただいた先生方に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

 また,本書の企画の段階からお世話いただいた明治図書編集部の安藤征宏氏に対して,特に名を記して感謝の意を表します。


  2003年6月   編者 /小島 宏 /寺崎 千秋

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      明治図書

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