- まえがき
- 1章 授業に生きる子ども理解の基本は何か
- 1 授業に生きる子ども理解はなぜ必要か
- 2 授業に生きる子ども理解
- 3 子ども理解を授業に生かす教師の構え
- 4 授業が変わる子ども理解
- 2章 子ども理解をどのように深めるか
- 1 個々の子どもを「知る」
- 2 個々の子どもを「みる」
- 3 子どもの話を聞く
- 4 子どもの発達や問題行動についての知識を得る
- 5 他の人の見解を聞く
- 6 記録をとる
- 3章 知っておきたい子ども理解の方法
- §1 教科学習における観察による理解の深め方
- 1 子ども観察の基礎・基本
- 2 子ども観察のおすすめの方法
- 3 観察の活用の仕方
- §2 道徳の時間での観察による理解の深め方
- 1 観察によって理解を深める基礎・基本
- 2 子ども観察のおすすめの方法
- 3 観察の活用の仕方
- §3 特別活動での観察による理解の深め方
- 1 子ども観察の基礎・基本
- 2 子ども観察のおすすめの方法
- 3 観察の活用の仕方
- §4 総合的な学習の時間での観察による理解の深め方
- 1 総合的な学習の時間における子ども観察の基礎・基本
- 2 子ども観察のおすすめの方法
- 3 観察を指導に生かす
- §5 休み時間での観察による理解の深め方
- 1 子ども観察の基礎・基本
- 2 子ども観察のおすすめの方法
- 3 観察の活用の仕方
- §6 子どもとの面談による理解の深め方
- 1 面談の基礎・基本
- 2 面談のおすすめの方法
- 3 面談の活用の仕方
- §7 聞き取りや実態調査による理解の深め方
- 1 子ども理解の基礎・基本
- 2 聞き取りや実態調査の方法
- 3 聞き取りや実態調査の活用の仕方
- §8 標準検査を活用した理解の深め方
- 1 標準検査の基礎・基本
- 2 標準検査の実施の仕方
- 3 標準検査の活用の仕方
- §9 小テストへの取り組みからみた理解の深め方
- 1 小テスト活用の基礎・基本
- 2 小テストづくりのおすすめの方法
- 3 小テストを活用して児童の理解を図った実践例
- §10 ペーパーテストの結果からみた理解の深め方
- 1 ペーパーテスト活用の基礎・基本
- 2 ペーパーテスト作成上の留意すべきこと
- 3 観点別評価の実際例
- 4 各教科のテスト結果からみた児童理解
- §11 観察・実験・調査における理解の深め方
- 1 観察・実験・調査における子ども理解の基礎・基本
- 2 観察・実験・調査における子ども理解の方法
- 3 観察・実験・調査における子ども理解の難しさと理解のための工夫
- §12 発表・報告活動における理解の深め方
- 1 発表・報告活動における子ども理解の基礎・基本
- 2 発表・報告活動における子ども理解の方法
- 3 発表・報告活動における子ども理解を授業に生かす
- §13 自己評価からみた理解の深め方
- 1 自己評価の基礎・基本
- 2 自己評価のおすすめの方法
- 3 自己評価からみた理解の進め方の配慮点
- §14 他の子どもの評価からみた理解の深め方
- 1 子ども理解の基礎・基本
- 2 相互評価のおすすめの方法
- 3 相互評価からみた理解の進め方の配慮点
- §15 他の教師の評価情報を生かした理解の深め方
- 1 評価情報の基礎・基本
- 2 評価情報を得るおすすめの方法
- 3 評価情報の活用の仕方
- §16 保護者との面談による理解の深め方
- 1 保護者との面談の基礎・基本
- 2 保護者との面談のおすすめの方法
- 3 保護者との面談の活用の仕方
- §17 外部講師の評価情報を生かした理解の深め方
- 1 子ども観察の基礎・基本
- 2 子ども観察のおすすめの方法
- 3 観察の活用の仕方
- §18 ティーム・ティーチングにおける理解の深め方
- 1 子ども観察の基礎・基本
- 2 子ども観察のおすすめの方法
- 3 観察の活用の仕方
- §19 習熟度別学習における理解の深め方
- 1 習熟度別学習の基礎・基本
- 2 習熟度別学習のおすすめの方法
- 3 習熟度別学習の実際
- §20 グループ別学習における理解の深め方
- 1 グループ別学習の基礎・基本
- 2 グループ別学習のおすすめの方法
- 3 グループ別学習の実際
- 4章 これだけは止めたい子ども理解のタブー
- 1 子ども理解のために得た情報を不用意に話さない
- 2 「ただ」の観察者にならない
- 3 親しいつもりで配慮のない言葉を吐かない
- 4 他から得た情報を鵜呑みにしない
- 5 あやふやな知識をふりかざさない
- 6 自分だけが,特定の子どもの理解者であると思わない
まえがき
――学力保障時代の授業力――
今,学校・教師に求められていることは,次の3つのことである。それは,教育改革,学校改革の到達点と考えられるからである。
○ 基礎学力を確実に定着させる。
具体的には,学習意欲を高める(関心・意欲・態度),考えることができるようにする(思考・判断),分かるようにする(知識・理解),できるようにする(表現・処理または技能),学習したことが活用できるようにする(適用・応用,発展・創造)である。
○ 生徒指導(生活指導)・道徳教育を徹底する。
具体的には,基本的な生活習慣を確実に定着させる。誠実さ,礼儀,倫理観,感謝の心,思いやりの心,自然や生命を大切にする心,勤勉さなど豊かな人間性を育成する。
○ 充実した人生を送る基盤としての心身の健康の保持・増進やスポーツを楽 しむ習慣や能力を身に付ける。
具体的には,心身の健康保持・増進に必要な知識や習慣を身に付ける,スポーツを楽しむ習慣や意欲,技能を身に付けるなどである。
これらのこと,つまり上記の基礎学力等を子どもたちに保障するためには,教師の授業力と評価力が必要である。どのように立派な教育理念を持っていても,どのように優れた教育内容と教育活動を用意しても,それを実現する「技能」としての授業力と評価力を教師自身が身に付けていなければ,基礎学力等を保障する教育活動,授業は展開できないのである。
教師には,子どもや保護者から「子どもを確実に高めることのできる技能」を持ち,かつ発揮することが求められているのである。
そこで,私たちは,学力保障が強く求められる時代の教師に特に必要な「技能」(授業力や評価力)には,どのようなものがあるかを洗い出し,整理し,分かりやすく10巻にまとめてみた。その際,比喩的に言えば,次のようなことを念頭に置いて編集した。
○ 魚料理の食べ方を学習させる。――――すぐ使える。
○ 魚の料理の仕方を学習させる。――――使い方が分かる。
○ 魚の取り方を学習させる。――――――入手することができるようにする。
○ 魚の育て方を学習させる。――――――開発できるようにする。
つまり,すぐ役立つ知識・技能から,自分で創造・開発できるようになるヒントまでを整理し,まとめるよう努力したつもりである。それも,このようにしたらどうかという仮定や想定としての意見ではなく,実際に実践したこと,体験を基に生み出した知恵,よりよいものを生み出していくための考え方や方法などを具体的に紹介するようにした。
若い先生方,教育に情熱を持ち,さらにステップアップしようと努力している先生方の目に留まり,先生方の授業の充実,研修の手掛かりとして役立つことができれば幸いである。
本書を構想し,書き進める過程で大勢の方々にお世話になりました。特に,ご多用の中から本書のためにご執筆いただいた先生方に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
また,本書の企画の段階からお世話いただいた明治図書編集部の安藤征宏氏に対して,特に名を記して感謝の意を表します。
2003年6月 編者 /小島 宏 /寺崎 千秋
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明治図書
















