「あれもこれもできない!」から…「捨てる」仕事術
忙しい教師のための生き残りメソッド

「あれもこれもできない!」から…「捨てる」仕事術忙しい教師のための生き残りメソッド

好評3刷

インタビュー掲載中

普通の教師が生き残るための「やらない」仕事術

睡眠2時間土日も仕事…それで幸せなスーパーティーチャーはそれでいいけれど、家庭も趣味もある普通の教師はそうはいかない!押し寄せる仕事を何もかもはこなせません。限られた時間、スペース、出会いの中で大切なことを選択し、あとは捨てる勇気をもちましょう。


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ISBN:
978-4-18-171335-5
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
3刷
対象:
小・中
仕様:
四六判 176頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月11日

もくじ

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はじめに
第1章 時間術
「ノー残業デー」を捨てる。「残業デー」をつくる。
「いきなりの会議」を、捨てる。
「チェック系仕事」は、やらない。
「休日出勤」を、捨てる。
毎週金曜日の飲み会を、捨てる。
土日の朝寝坊を、捨てる。
「家族サービス」と言わない。
「所見へのこだわり」を、捨てる。
第2章 整理術
机の上のモノを、9割捨てる。
優秀な人に頼って、書類を捨てる。
教室の机の上は、何も載せない&開放する。
子どもと一緒に、教室で5分間の「整理整頓タイム」をとる。
デスクトップのアイコンを、捨てる。
データの独占と仕事の抱え込みを、捨てる。
お気に入り以外は、捨てる。
第3章 人間関係術
「自分がいなきゃ!」の思い込みを、捨てる。
付き合いの二次会には、出席しない。
「いい人」であることを、捨てる。
「好かれたい」の気持ちを、捨てる。
「ずるい人」との付き合いを、捨てる。
「挨拶は当たり前」という誤解を、捨てる。
管理職には「ほうれんそう」より「そうれんほう」
第4章 教師力
教材研究のネット依存を、捨てる。
教材研究ができない言い訳を、捨てる。
「完璧な指導案」と「予定調和」を、捨てる。
授業の「効率化」を捨てる。「非効率」を見直す。
「教材研究」を一度やめて、「素材研究」をする。
月に一度は、学校社会から離れる。
難しい本は読まない。
プライベートと仕事を区別しない。
第5章 捨てたからこそ、得られるもの
体が最高の資本と心得て、運動をする。
体に良いものを、選んで食べる。
余裕がある時に、仲間の愚痴を聞いておく。
「何もしない」を、する。
自分の働きを、お金に換算して考える。
お金にならない仕事を、やってみる。
一人の人間として、本当にやりたいことを、思い切りやる。
おわりに
〜空いた時間で何をしますか。〜

はじめに

 あなたが捨てたいもの、絶対大事にしたいものは、何ですか。


 「将来の夢は、子どもたちを笑顔にできる、素敵な先生になることです。」

 瞳をきらきらと輝かせて語るのは、小中学生の子ども、あるいは、教師を志す学生たち。

 子どもの頃からの憧れという人もいれば、教育実習を通して、教師を志した人もいるでしょう。

 教師は、子どもと共に成長のできる、やりがいと魅力に溢れた仕事です。


 しかし、やっと叶ったはずの夢の仕事の現実は、どうも理想通りにいかないようです。

 教育現場の最前線にいる学校の教師たちの多くは、疲弊しています。

 それもそのはず、学校の仕事の実際は、子どもに教える授業だけでなく、保護者対応から事務処理まで、多岐に渡るからです。


 加えて、学校教育の現場には、常に「新しいもの」が入ってきています。

 かつてはなかった「環境」「福祉」の学習や「人権教育」「情報化教育」「キャリア教育」等の導入。最近では外国語が教科として正式に導入されはじめ、道徳も教科化されます。新しい学習指導要領では「カリキュラムマネジメント」の推進、「プログラミング学習」の導入等々、新しいことのオンパレードです。

 さらに各種調査も年々増える一方で、「増やした分だけ減らす」という当たり前の発想は見られません。

 器の大きさは同じなのに、山盛りに入れるので、完全に溢れているのです。

 対策は「各学校の創意工夫」という美しい名目で「個人裁量」ということになり、結局個人の「頑張り」、すなわち残業に頼っている現状です。


 そして今、社会では「過労死」が問題になっています。特に学校教員においては、この問題は深刻化するばかりです。

 厚生労働省による残業時間の「過労死ライン」の目安とされるのは「月80時間」です。

 公立小中学校教諭を対象とした文部科学省の2016年度調査によると、中学校教諭の57・7%、小学校教諭の33・5%がこの目安を越えていました。

 紛れもない「異常事態」なのですが、この割合を見てわかる通り、初任の頃から周りが常に「異常事態」のため、異常が通常に見えて正常となり、気付けません。

 経験のあるベテランは何とかするのですが、初任者などはその膨大な業務をとても捌けません。その結果、「自分は能力がないんだ、向いていないんだ」と必要以上に落ち込み、最悪の事態につながることもあります。

 「仕事に優先順位をつければいいのよ」と先輩からアドバイスを受けても、何が優先で何がいらないのか、わからないというのが実際のようです。

 そこに切り込みを入れようというのが、本書の一番のねらいです。

 あれもこれも同じように「大事」に見えるせいで「あれもこれもできない」のです。

 何かを捨てる必要があります。その「何か」とは何なのか。

 本書には、その答えを探すヒントがあります。


 「忙」という字は「心を亡くす」と書きます。「忙しい」と口に出さないことです。

 心を亡くす前に、全部捨ててしまいましょう。

 いらないものを捨てることで、「いるもの」の輪郭がはっきりします。

 あなたにとって、絶対に捨ててはいけない、大切なものとは何でしょうか。

 本書を読んで、あなたにとって心から本当に大切だと思えるものを探し当ててください。

著者紹介

松尾 英明(まつお ひであき)著書を検索»

1979年宮崎県生まれの神奈川県育ち。教職16年目。現在は千葉大学教育学部附属小学校で体育指導を研究。「教育を,志事にする」という言葉を信条に,自身が志を持って教育の仕事を行うと同時に,志を持った子どもを育てることを教育の基本方針としている。野口芳宏氏の「木更津技法研」で国語,道徳教育について学ぶ他,原田隆史氏の「東京教師塾」で目標設定や理想の学級づくりの手法についても学ぶ。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 少し前の本だが、改めて本当に行うべきことといい意味で捨てるということを実行すべきことを考えるきっかけやヒントになると思います。
      2023/7/950代・小学校教員
    • 自分の働き方・仕事観を見直すことができました。
      2020/11/2120代・小学校教員
    • この本を読んで何でもかんでもやろうとしていたことに気づかされました。仕事をする上で何が大事か考えるようになり、時々読み返しています。
      2020/11/1740代・小学校教員
    • わかりやすい
      2020/9/10はいち
    • 今後も、電子書籍版を出していただけると助かります。
      2019/9/930代・小学校教員
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