AI&ICTで職員室を変える 教務主任の仕事スクラップ

AI&ICTで職員室を変える 教務主任の仕事スクラップ

新刊

総合19位

重版出来

好評2刷

職員室の「見えない無駄」を、徹底的に排除する

教務主任の仕事を効率化したい先生へ。クラウド活用・情報共有・スケジュール管理など、基本の環境整備から時短アイデアまで、AI&ICTで業務を整理して「みんなが定時で帰れる職員室」をつくるための実践事例をまとめた一冊です。【動画解説付き】


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ファイル形式

PDF
ISBN:
978-4-18-168116-6
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
2刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 184頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年3月9日

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 校務DXを進める第一歩 教務主任のマインドセット革命
01 なぜ今,教務主任がDXの旗を振るのか?
02 「現状維持」という心地よい罠からの脱出
03 変革を加速させる3つの行動原則
第2章 クラウドとAIを味方に 教務主任の業務環境構築術
01 教務主任のためのICT仕事環境構築術
02 「時間」と「場所」の制約からクラウド活用で解放される
03 校務を劇的に変える3つのデジタル武器
第3章 校務を効率化するスクラップ術 クラウドとAIの実践活用
Part1 職員会議のクラウド化
―脱・紙だらけ会議! クラウド時代の職員会議運営革命
01 共有ドライブの導入はメリットしかない
02 クラウド活用の生命線 安全な情報共有の絶対ルール
03 「会議の次第」を最強の入り口に変える
04 提案文書をクラウドネイティブに統一する
05 議事録作成に革命を起こす 共同編集とAIで記録を行動に
Part2 デジタルカレンダー
―Googleカレンダーを司令塔に 全校予定の見える化と効率化
01 紙ベースからの脱却とデジタルカレンダーへの移行
02 「すべての予定はGoogleカレンダーにあり」状態の実現
03 「あの書類どこだっけ?」を撲滅 予定と関連資料のリンク術
04 スマホアクセスでいつでもどこでも情報を確認
05 紙派の先生も安心 デジタル移行サポート戦略
06 Googleカレンダーの情報をスプレッドシートに
Part3 チャットツール
―紙の伝言ゲームはもう終わり 職員間コミュニケーション革命
01 とりあえず全員参加のルームでGoogle Chatに慣れる
02 校務別スペースで情報洪水を防ぐ
03 検索とスレッド活用で「探せば見つかる」を徹底
04 メンション,リアクションで,情報伝達をさらに円滑に
05 ToDoリストでタスクを可視化・共有
Part4 ポータルサイト
―情報共有のハブをつくろう 明日から始める学校ポータルサイト
01 全情報のハブとなる「ポータルサイト」を立ち上げる
02 Googleサイトでポータルサイトを構築・育成する
03 Canvaが得意ならCanvaでつくる
04 Padletでポータルサイトをつくる
05 ぶっちゃけ,Googleスプレッドシートでもいい
Part5 名簿管理DX
―コピペ撲滅 正確・安全・効率的な学籍情報活用術
01 乱立する名簿を「マスターデータ」で安全に一元化する
02 関数活用で手入力を徹底的に排除する
03 QUERY関数で目的別名簿を生成する
04 IMPORTRANGE関数で完成した名簿を安全に共有・連携する
05 人名漢字・外字問題対応のクラウド完結
Part6 生成AI
―最強の武器を使いこなす 校務DXを加速させるAI実践術
01 Google NotebookLMで難解な文書を瞬時に読み解く
02 NotebookLMで何でも教えてくれるチャットボットを構築する
03 AIで「毎年繰り返す書類作成」の憂鬱を吹き飛ばす
04 「自分だけの便利アプリ」を自作する
05 AIがつくったWebアプリの説明書をAIでつくる
06 AI説明書を「音声ガイダンス」に進化させる
07 自作アプリ事例@ 保護者面談予約システム
08 自作アプリ事例A 話し合い革命
おわりに

はじめに

 「教務主任が定時に帰るための本」――そう聞くと,皆さんはどんなイメージを持たれますか? もしかしたら,「教務主任が楽をしてサボるための本?」と,少しネガティブな印象を持たれる方がいらっしゃるかもしれませんね。しかし,断言します。本書は,決してそのような趣旨の本ではありません。これは,教務主任の先生方が,ICTやAIという現代の強力な「文明の利器」を戦略的に使いこなし,日々の業務を効率化することで,持続可能な働き方を実現し,その結果,定時に帰っても全く問題ないほど学校全体の業務が円滑に回るようにするための,具体的な「作戦会議の書」なのです。


 私自身,手探りの連続ではありましたが,担任と兼務したり,途中で担任に戻ったりした期間も含め,気がつけば通算で16年間という長い時間を教務主任という役割で過ごしてきました。だからといって,教務主任の業務すべてを知り尽くしているわけでも,ましてや完璧な教務主任であるわけでもありません。むしろ,日々「ああすればよかった」「こうすればもっと楽だったのに」と試行錯誤を繰り返す,「ダメダメな教務主任」だと今でも思っています。しかし,この16年間,「授業や校務など,学校内のあらゆる業務をICTの力を使って少しでも効率化し,先生方が子どもたちと向き合う時間を1秒でも多く生み出したい」という,執念にも似た信念をずっと持ち続けてきました。


 約20年前,私が初めて教務主任という役割を担った頃は,今のように学校に潤沢なコンピュータがあったわけでも,高速なネットワーク環境が整備されていたわけでもありませんでした。それでも,「何とかしたい」という一心で,当時の管理職の先生にご相談し,ご理解とご協力を得ながら,手探りで校内ネットワークを整備し,前例の少ないペーパーレス職員会議に挑戦しました。当時は情報も少なく,ExcelのVBAを独学で習得しては,夜な夜な会計簿作成アプリや時数管理アプリを自作し,学校で使ってもらう…そんな,今思えば無謀とも言えるような苦労をしながら,業務改善の一歩一歩を必死に進めていた経験があります。


 さて,本書が目指している教務主任の先生の姿とは,一体どのようなものでしょうか。それは,まずご自身の働き方を冷静に見つめ直し,日々の業務に潜む「見えない無駄」や「非効率」を徹底的に洗い出すことから始まります。そして,ICTやAIという強力な武器を手に,それらの課題を一つひとつ解決し,ご自身の時間的な余裕を確保するのです。忘れてはならないのは,ICTもAIも,決して万能の「魔法の杖」ではないということです。それらはあくまで,私たちの仕事を助けてくれる「めちゃくちゃ便利な道具」に過ぎません。


 しかし,その便利な道具を効果的に,そして戦略的に活用することで,まず教務主任自身の働き方は劇的に変わります。そうして生まれた貴重な時間を,日々子どもたちのために奮闘されている学級担任の先生方への支援や,管理職の先生方のサポートに充てる――つまり,本書は「自分のため」の効率化が,結果として「学校全体のため」の時間創出へとつながる,そんな好循環を生み出すための本なのです。


 たとえ学校全体がすぐには変わらなくても,教務主任の先生の日常業務が効率化されれば,そこに新たな時間が生まれるのです。その生まれた時間を使って,これまで手が回らなかった他の業務に着手したり,より創造的な仕事に取り組んだりすることができるようになります。その結果として,少しずつ,しかし確実に,学校全体がよい方向へと変わっていく――これが,本書が提案する変革のステップであり,私が16年間かけて実感してきた偽らざる事実です。


 「うちの学校はDXなんてまだまだ…」そうお感じの先生もいらっしゃるかもしれませんね。しかし,ご安心ください。学校のDX(デジタルトランスフォーメーション)がまだ始まったばかりという学校でも,本書で提案するいくつかの具体的な取り組みを試していただくだけで,現状よりも確実に業務改善が進むはずです。それは私が保証します。また,ある程度DXが進んでいる学校の教務主任の先生方にも,新たな視点や具体的なテクニックを発見し,さらなる業務改善のヒントを得ていただけると信じています。


 もちろん,学校全体を一度に変えようとすると,変化を好まない声が上がるのは当然のことです。ICT化やAI導入を「素晴らしい!」と歓迎する人がいる一方で,「なんだか怖い」「やり方が変わるのは面倒だ」といったネガティブな感情を抱く人がいるのも,また事実なのです。しかし,だからといって,これらのネガティブな感情を持つ人々を排除しようとするのは,決して得策ではありません。むしろ,そうした方々との丁寧な対話や,新しい取り組みへの理解を促すためのコミュニケーションにこそ,私たちは時間を割くべきなのです。そして,そのための時間を捻出すること自体が,ICTやAI活用の重要な目的の一つとも言えるのではないでしょうか。


 いきなり学校全体を変革しようと意気込む必要はありません。大きな変化は,時に大きな反動を生みます。まずは,あなた自身が変わることから始めましょう。本書は,そのための具体的な第一歩を,そしてその先にある大きな可能性を,心を込めて提示します。


 本書は主に教務主任の先生方に向けて書かれていますが,その内容は教務主任という立場に限らず,日々の業務に追われる多くの先生方にとっても,何かしらのヒントや実践のきっかけを見つけていただけるものと確信しています。特に,近年急速に進化し,教育現場での活用も模索され始めているAIに関しては,具体的な活用事例や考え方を紹介していますので,役職や経験年数を問わず,すべての先生方にとって業務改善や新しい教育実践の可能性を探る上で大いに参考になるはずです。もし,既に校務DXを高度に推進されている学校の先生方が本書を手に取られたなら,「もう知っているよ」という内容が多いかもしれません。その場合は,大変申し訳ございません。むしろ,そのような先進的な先生方からは,私が学ぶべきことがたくさんあるでしょう。ぜひ,ご教示いただければ幸いです。


 なお,本書で紹介するICTツールや活用事例は,著者の勤務校がGoogle Workspace導入校であるという背景から,Googleの各種サービスに言及する場面が多くなります。しかし,Microsoft 365をはじめとする他のプラットフォームにおいても,同様の機能を持つツールや,同じような考え方で応用できる事例は数多く存在します。お使いの環境に合わせて,適宜ツール名を置き換えて読み進めていただければ,必ずやお役に立てる情報が見つかるはずです。本書を通じて,より多くの先生方がICTやAIを「難しそうだけど,なんだか面白そうだな」「自分にも使えそうだな」と身近なツールとして捉え,日々の教育活動や校務に活かしていくための一助となれば,著者としてこれ以上の喜びはありません。


   /前多 昌顕

著者紹介

前多 昌顕(まえた まさあき)著書を検索»

青森県プログラミング教育研究会発起人で事務局長

Google for Education認定トレーナー,Gensparkインダストリーアンバサダー,NPO法人学修デザイナー協会理事で学修デザインシート開発者。

日本見切れ写真協会家元

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 大変面白かったです。
      2026/2/1530代・小学校教員
    • 旬のテーマを現場で実現可能な範囲で、具体的な実践を交えた内容がよかった。
      2026/2/730代・小学校管理職
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