- はじめに
- 1章 教師の言葉磨きが子どもの成長につながる
- 先生と言葉の関係フローチャート
- 1 子どもが話を聴く基礎・基本の言葉のワザ
- 2 子どもが授業に熱中する言葉のワザ
- 3 子どもの行動が変わる言葉のワザ
- 4 子どもが思考したくなる言葉のワザ
- 5 子どもが笑顔になる言葉のワザ
- 6 子どもの心に届く言葉のワザ
- 7 先生が元気になる言葉のワザ
- 8 保護者が味方になる言葉のワザ
- 2章 子どもの心をグッとつかむ言葉のワザ55
- 子どもが話を聴く基礎・基本の言葉のワザ
- 1 うまく話を聴かせる先生と聴かせられない先生「傾向セルフチェック」
- 2 子どもに話を聴かせる「プロの話し方テクニック」1
- 3 子どもに話を聴かせる「プロの話し方テクニック」2
- 子どもが授業に熱中する言葉のワザ
- 4 授業全般 よい姿勢,机上の整頓が身に付く「魔法の合言葉」
- 5 授業全般 鉛筆の持ち方,正しい書き方,正しい姿勢が身に付く「魔法の合言葉」
- 6 授業全般 書くスピードのクラスルールをつくる「ブレーンストーミング」
- 7 授業全般 活動前にモチベーションアップさせる「メリット共有」
- 8 授業全般 導入で一気に授業に巻き込む「〜できたら〜します」
- 9 授業全般 すべての子が理解しやすい「脳タイプ別指導」
- 10 国語 新出漢字も朗読も発問も「動作化」がポイント
- 11 算数 「実演問題文」と個性キラリのタイプ別発表
- 12 社会 参加意欲アップの「演劇形式発表」
- 13 国語 だれでも意見が書けるようになる「結論+理由」の型
- 14 国語 論理的思考力を鍛える「証拠書き出し」作戦
- 15 国語 討論がタダの発表合戦に終わらない「2つの誘い文句」
- 16 国語 国語の発表「どんより授業」と「ワクワク授業」の分かれ道
- 17 国語 どの子も発表できるようになる「ワンクッションの話し合い」
- 18 算数 算数の発表と「伝え合う力」の深〜い関係
- 19 算数 伝え合う力を育てる「短文+確認の問い」の型
- 20 社会 テスト勉強が盛り上がり成績も上がる「問題づくりメソッド」1
- 21 社会 テスト勉強が盛り上がり成績も上がる「問題づくりメソッド」2
- 22 体育 技のコツを共有化する「言葉のものさし」
- 子どもの行動が変わる言葉のワザ
- 23 悩む前にとにかく声を出せる「あいさつゲーム」
- 24 子どもがスッと動く「オノマトペと比喩」
- 25 うまくいかない理由は「伝わったことが伝えたこと」だから
- 26 先生と子どもの認識のズレをなくす「言葉の地図」
- 27 教えたことがバッチリ定着する「評価と確認」のシステム
- 28 使い分ければ子どもの判断力もアップ「振り返り評価」と「具体的評価」
- 29 給食中の騒がしさとさよならできる「感謝タイム」
- 子どもが思考したくなる言葉のワザ
- 30 質問タイムが盛り上がらない原因は「クローズドクエスチョン」にあり
- 31 多様な答えで質問タイムが盛り上がる「オープンクエスチョン」
- 32 「スケーリングクエスチョン」で振り返り力を高める
- 33 相手の心の中の本当の願いを聞く「ミラクルクエスチョン」
- 34 子どもに問いを出して考えさせる「説明5割の法則」
- 子どもが笑顔になる言葉のワザ
- 35 クラス全員を平等にほめる「ほめるシステム」
- 36 「不意にほめらレター」実践のための「座席表ファイリング」
- 37 子どもが力を発揮できるプラス言葉「〜にこしたことはない」
- 38 子どもの自尊感情を高めるプラス言葉「〜すると〜できるようになるよ」
- 39 子どもを応援するプラス言葉「5p近づいた!」
- 子どもの心に届く言葉のワザ
- 40 思い込みから脱却する魔法の言葉「どうした?」
- 41 「体験の共有+言葉」でやんちゃくんの心に届く
- 42 本人を否定せずに生活指導ができる「もしも〜」シリーズ
- 43 学級文集で記録にも記憶にも残る「卒業生への本気メッセージ」
- 先生が元気になる言葉のワザ
- 44 教師のメンタル管理の特効薬「プラス思考」をつくる4つのポイント1
- 45 教師のメンタル管理の特効薬「プラス思考」をつくる4つのポイント2
- 46 教師人生を一変させる一言「先生,教えてください」
- 47 よいコミュニケーションはこちらから仕掛ける「ホメホメ作戦」
- 48 嫌味や悪口をサッとかわす「逃げるが勝ち」と「前向きオーラ」
- 49 自信をつける一番のおまじない「チャレンジしよう」
- 保護者が味方になる言葉のワザ
- 50 保護者の気持ちを受け止め共感するのに必要な「傾聴スキル」
- 51 教師を信頼して思わず保護者が話したくなる「リフレクティブ・リスニング」
- 52 「指摘ばかり」も「ほめるばかり」もダブルNGの個人面談
- 53 保護者の信頼を獲得できる「サンドイッチ方式」の個人面談
- 54 保護者にサッと提案できる「知識のストック」
- 55 「よいことのジャブ」と「事前アンケート」で保護者との関係づくり
はじめに
本書は「言葉」に特化しました。
日本で小学校教員をしていた頃,心理学,コーチング,話し方講座に通い,話すことに関して学びました。また,学校では先生方の実践を盗み,サークルでは仲間の実践から教わり,応用できそうな学びを自分の学級で試行錯誤していました。
これらの経験から培ってきたものを本書では,わかりやすく言語化し,一般化できるよう努めました。
本書の特徴について簡単に説明します。
まず,「言葉」「話すこと」について考えるうえで大事なことが4つあります。
@話す内容。メッセージの中身
A伝え方。テクニック
Bタイミング
C聴く力
@話す内容。メッセージの中身
「教えたい!」「伝えたい!」「届けたい!」という「話すぞ」という思いや気持ちを言語化したものです。
A伝え方。テクニック
@をよりよく伝えるための武器です。相手に伝えるための大きな補助となるものです。
Bタイミング
同じ言葉でも,受け止める側の構えや状態,時期に大きく左右されます。気合を入れた言葉が全く響かないことがあったり,何気なく発した言葉が強く心に響いたりするものです。
C聴く力
相手の思考を活性化させる問いや,相手の心をつかみ信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルがここに入ります。
本書では,主にAとCを中心に記しました。
なぜかというと,@話す内容は人それぞれ違うからです。伝える内容は本や人から教わることではなく,自分でつくっていくものです。状況や相手によって伝える内容は異なってきます。
Bタイミングは感覚だからです。観察眼と洞察力を鍛えていく必要があります。
A伝えるテクニックとC聴く力に関しては,一般化して伝達できるものなので,できるだけわかりやすく具体的に記しました。
本書が「言葉」をどう使うか,「話すこと」について悩んでおられる多くの先生方にとってお役に立てれば幸いです。本書においても,編集の木村悠さんには大変お世話になりました。末筆ながら感謝を申し上げます。
2020年11月 南米パラグアイからの帰途において /西野 宏明
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- 明治図書
- 教師のとるべき言葉がけと、その土台となる姿勢についての説明がわかりやすかったです。2022/8/2920代・会社員
- 素晴らしい2022/5/1630代・小学校教員
- 言葉がげで、参考になる箇所が多くあり、役立ちました。2021/4/1720代・小学校教員