スペシャリスト直伝! 通常の学級 特別支援教育の極意

スペシャリスト直伝! 通常の学級 特別支援教育の極意

好評2刷

インタビュー掲載中

読めばニッコリ、笑顔エネルギーが貯まる本

通常の学級には発達障害の疑いのある子が6.5%いる? インクルーシブ教育時代、障害のある子もない子も共に学ぶ?…どうぞ不安にならないでください。特別支援教育は一番笑顔が似合う教育です。子どもも保護者も、先生だって。本書が笑顔の作り方を伝授します。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-163611-1
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 128頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年3月29日

もくじ

もくじの詳細表示

第1章 担任の先生がかかえる不安を笑顔に変える極意
1 特別支援教育に目を向けよう
心構え 個と集団と関係の視点をもとう
特別支援教育の基本は「個」を育てる
共に学ぶ「集団」をつくる
「個」と「集団」を「関係」でつなぐ
2 発達障害のある子とともに
心構え ザックリつかんで,ていねいに見よう
障害名はザックリとつかむ
子どもの様子はていねいに見る
3 大変さに向き合おう
心構え 子どもに合わせてかかわろう
少し子どもに寄り添ってみる
自分を見つめ,自分を見分ける
指導と支援を使い分ける
個別の指導計画でブレを防ぐ
それでも必死に向き合う
4 「この子,困ってるかな?」と思ったら
心構え 人とのかかわりが,支援のカギ
最初は同学年の先生に相談する
身近な専門家・スクールカウンセラーに頼る
特別支援教育コーディネーターに入ってもらう
巡回相談員を呼ぶ
ケース会議で考える
専門家チームにアドバイスをもらう
5 「もっとこの子のために」と思ったら
心構え 学校外の機関から学ぼう
検査を指導・支援に生かす
特別支援学級,通級指導教室で学ばせる
医療機関で新たに気づく
専門機関でさらに学ばせる
6 「この子のために」でイッパイになったら
心構え 一人で抱えず,力を合わせよう
学年でチームをつくる
校内体制をつくる
支援員と協力する
7 「自分にも支えがほしい」と思ったら
心構え 支え合える仲間をもとう
校内の先生に頼る
友達・仲間に相談する
サークル活動に参加する
8 さらに成長する教師となるために
心構え 明日に向かって学び続けよう
直に学べる研究会に参加する
体系的に学べる本・雑誌を読む
何より自分の時間を確保する
第2章 その子が学校生活でかかえる不安を笑顔に変える極意
1 きまりやしくみがわからない子
心構え 見えないきまりも見せよう
掲示物で見えるようにする
共通のきまりを決める
2 急な変化に対応できない子
心構え 予定を細やかに伝えよう
週の予定を伝える
その日の予定を伝える
3 状況を見て自主的に動きにくい子
心構え じっくりくりかえす機会をつくろう
仕事を一人一役で行う
掃除を一人一役で行う
4 友達とのかかわりが苦手な子
心構え 教師が子ども同士をつなげよう
プラス言葉を育てる
対話力をつける
第3章 その子が授業でかかえる不安を笑顔に変える極意
1 集中力がない子
心構え 集中できる環境を整えよう
教室環境をスッキリする
大きく見せる
近くで見せる
かくして見せる
時間を調整する
課題を小さくする
授業のバリエーションを増やす
2 次のことが気になってしまう子
心構え ドキドキ感より安心感を大切にしよう
授業スケジュールを伝える
授業のパターンをつくる
3 やる気が起きない子
心構え 楽しさでひきつけよう
ゲームやクイズで授業を楽しくする
ミニネタで授業を愉快にする
4 文字が上手に書けない子
心構え 自信とやる気をアシストしよう
お手本を見せる
少し手伝う
書く内容を限定する
ノートを統一する
ノートを選ぶ
5 課題が終わらない子
心構え 「できた」を感じるしかけをつくろう
コース別にする
時間で区切る
6 学習道具が用意できない子
心構え 道具をそろえて学習を助けよう
貸し出し用の学習道具を用意する
一覧表を用意する
7 うまく学べない子
心構え 多様な学び方を取り入れよう
活動や体験を取り入れる
協同的な学び合いを取り入れる
教室のレイアウトを工夫する
第4章 みんながかかえる不安を笑顔に変える極意
1 その子に疑問を持ち始めたら
心構え 必要なことは理解させよう
その子のことを伝える
多様性を理解させる
2 自分たちとの違いに気づき始めたら
心構え 子どもたちと共に考えよう
なぜできないのか考える
みんなで受けとめる
3 「気にしてほしい」思いが出てきたら
心構え 子どもたち一人一人とつながろう
ノートで子どもたちとかかわる
対話で子どもたちとかかわる
遊びで子どもたちとかかわる
役割で子どもたちとかかわる
4 「いっしょにやりたい」思いが出てきたら
心構え 子ども×教師でクラスを築こう
チーム力を育てる
学級のゴールを描く
第5章 保護者がかかえる不安を笑顔に変える極意
1 周囲の目が気になる親
心構え 一人一人の思いを汲んで配慮しよう
わざわざみんなをそろえない
その子のよさを引き出す
恥ずかしい思いはさせない
2 学校生活が心配でたまらない親
心構え 保護者の思いに寄り添おう
保護者の話を聞く
その子の様子を伝える
その子の困難さを理解する
その子のよさを理解する
保護者の努力を理解する
3 子どもの将来に不安を感じる親
心構え 子どもの将来をみつめよう
中学卒業後を考える
関係機関とつなげる
4 子どもの友達関係を心配する親
心構え みんなの姿をつなげよう
学級通信でつなぐ
保護者会でつなぐ
ありのままの姿をつなぐ
ザックリ用語解説
・発達障害等について
・個別の指導計画とは
・個別の教育支援計画とは
・スクールカウンセラーとは
・特別支援教育コーディネーターとは
・巡回相談とは
・ケース会議とは
・専門家チームとは
・WISC(ウィスク)とは
・特別支援教育支援員とは
・インクルーシブ教育とは
・合理的配慮とは
・基礎的環境整備とは
コラム 教室から考える
・自分のタイプ
・校内体制づくり
・支援員とのかかわり方
・教室のユニバーサルデザイン
・学校スタンダード
・協同的な学び合い
・子どもとつながるツール
・学級づくり・授業づくり
・学級通信のタイトルと学級のゴール
・保護者の思い
・学級通信

はじめに

 学校には,「笑顔」が似合います。

 子どもたちも,先生たちも,保護者の方々も。

 みんなの笑顔でいっぱいの学校,それが,誰もが思い描く理想の学校でしょう。


 けれど,特別支援教育というフィルターで学校をのぞいてみると

 残念ながらそこから見えてくるのは

 不安な顔,辛い顔,苦しい顔,そんな顔ばかりです。


 特別支援教育は,一人一人に寄り添った教育です。

 本当は,一番笑顔が似合う教育であってほしいです。


 だから,先生たちや,子どもたち,保護者のみなさんの不安な思いを

 どうすれば笑顔に変えていけるのかを考えてきました。

 不安を笑顔に変える実践を,たくさんの教室から探してきました。


 そしてみつけた,不安を笑顔に変える心構えや方法を,この本で紹介します。

 極意と呼ぶには,ちょっとおおげさですが,私を含めたたくさんの先生,子どもたち,保護者のみなさんの努力や工夫の中から見出してきたものです。


 第1章では「担任の先生」の不安,第2章と第3章では,「その子」の不安,第4章では,「まわりみんな」の不安,第5章では,「保護者」の不安を取りあげています。

 そして,それぞれ不安を笑顔に変える心構えを言葉にし,具体的な方法を「笑顔チャージ」と名づけて載せました。


 笑顔エネルギーをたくさんためると,いろいろなことにやる気になれるし,まわりの人にもやさしくなれる。だから笑顔エネルギーをみんなでチャージしていこう。


 教室で子どもたちにいつも伝えている言葉です。

 みなさんの心にも,エネルギーがたくさんたまって,笑顔になれるように。だから笑顔チャージです。


 この本を読んでくれたみなさんの学校や教室に,少しでも笑顔が増えてくれるとうれしいです。


  著者 /田中 博司

著者紹介

田中 博司(たなか ひろし)著書を検索»

1970年生まれ。東京都公立小学校教諭。

通常の学級担任。

特別支援教育コーディネーター。

マインドマップ・アドバンスト・プラクティショナー。

授業づくりネットワーク理事。

東京コーディネーター研究会運営委員。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 達成感が得られるようこちらが事前に手だてをこうじるなど、なるほどと思いました。
      2020/9/2130代・中学校教員
    • 通常学級で行う特別支援について具体的でわかりやすい。特別支援学級にも活用できると思う。
      2016/10/3040代・中学校教員
    • 具体的に書かれてよみやすかった。
      2016/7/1740代・小学校教員
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