- まえがき
- 本書の使い方
- Part1 コミュニケーション能力を測るパフォーマンス・テストの極意
- 1 パフォーマンス・テストとは?
- 2 パフォーマンス・テストに取り組んだ実践報告
- Part2 中学1年のパフォーマンス・テストアイデア
- 1学期
- Test1 英語で友達を紹介しよう
- Speaking:初対面のあいさつ,be動詞(肯定文)
- Work Sheet 評価表
- Test2 英語で質問に答えよう
- Speaking:be動詞(疑問文)
- Work Sheet 評価表
- Test3 お互いのことをわかりあおう
- Speaking:be動詞,一般動詞(肯定文,疑問文,否定文)
- Work Sheet 評価表
- Test4 英語で質問に答え,人物紹介をしよう
- Speaking:be動詞(疑問文)
- Work Sheet 評価表
- Test5 ポスターを使って自己紹介をしよう
- Speaking・Writing:be動詞,一般動詞(一人称・二人称単数現在形)
- Work Sheet1・2・3・4 評価表1・2
- Test6 自己紹介文を書こう
- Writing:be動詞,一般動詞(肯定文,疑問文,否定文)
- Work Sheet 評価表
- 2学期
- Test7 新しい班の仲間を紹介しよう@
- Speaking:一般動詞(三人称単数現在形)など
- Work Sheet 評価表
- Test8 新しい班の仲間を紹介しようA
- Writing:一般動詞(三人称単数現在形)など
- Work Sheet 評価表
- Test9 家族紹介をしよう
- Speaking:be動詞,一般動詞(三人称単数現在形)
- Work Sheet 評価表
- Test10 ポスターを使って家族や友達を紹介しよう
- Speaking・Writing:be動詞,一般動詞(三人称単数現在形)
- Work Sheet1・2・3・4 評価表1・2
- Test11 自己紹介スピーチ
- Speaking・Writing:be動詞,一般動詞
- Work Sheet 評価表1・2
- Test12 写真の人物を紹介しよう
- Speaking:一般動詞(三人称単数現在形)
- Work Sheet 評価表
- Test13 ALTの先生と会話しよう
- Speaking:疑問詞,be動詞,一般動詞(現在形)
- Work Sheet1・2 評価表
- 3学期
- Test14 学校行事を紹介しよう@
- Speaking:現在進行形
- Work Sheet 評価表
- Test15 学校行事を紹介しようA
- Writing:現在進行形
- Work Sheet 評価表
- Test16 絵はがきを書こう
- Writing:一般動詞(過去形)
- Work Sheet 評価表
まえがき
コミュニケーション重視の英語教育が学校教育の目標となり,カリキュラム改革,教材開発が少しずつ行われてきているが,テストについては,一部リスニングテストが取り入れられたものの,従来型の筆記テストが相変わらず重視されている。コミュニケーション能力を測るパフォーマンス・テストが実施されなければ,授業は変わらない。文部科学省も2013年3月に「多肢選択形式等の筆記テストのみならず,面接,エッセー,スピーチ等のパフォーマンス評価」を実施することを提唱した。
この本で取り上げた英語教師は,Brown(2007)およびLee & VanPatten(1995,2003)の評価方法の理論に基づき,名古屋外国語大学主催のワークショップに参加して,アクション・リサーチに取り組んだ。その結果,従来の筆記テスト重視の授業に比べ,教師が授業をコミュニケーション重視に変え,パフォーマンス・テストを実施することにより,生徒のモチベーションが上がり,学習効果が高まることがわかった。読者は,アクション・リサーチの実践報告を通して,それぞれの教師がどのように授業を変え,それに伴い,生徒がどう変化していったのかについて,各教師が作成した具体的なパフォーマンス・テストを基に学ぶことができる。なお,各教師のワークシート,評価表および生徒作品(一部)は,ホームページからダウンロードできる。自由に修正して活用していただきたい。
2012年度から中学校で導入された新学習指導要領は,4技能を統合し,生徒のコミュニケーション能力をさらに育成することを強調している。ここで紹介した英語教師の実践は,新しい英語授業のモデルになるものである。パフォーマンス・テストを導入することによって,授業が変わり,生徒が変わる。
2014年6月 名古屋外国語大学教授 /佐藤 一嘉
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- 明治図書