- まえがき
- 第1章 名医が診断!あなたの授業の問題点は“ここ”
- ――新人が気づかない授業の落とし穴――
- T 授業以前編
- 1 学びたくなる教室環境をつくろう
- 2 学習習慣を身につけさせよう
- 3 ていねいさを身につけよう
- 4 自分のクセを自覚しよう
- 5 教師の言語力を高めよう
- U 教材研究編
- 1 教科書の意図を読み取ろう
- 2 学習用語を大切にしよう
- 3 素材を生かそう
- 4 一歩深い教材研究をしよう
- 5 子どもの言葉で考えよう
- 6 思考を刺激する発問をつくろう
- 7 板書で「見える化」しよう
- 8 ワークシートを工夫しよう
- 9 意味のある活動を仕組もう
- 10 再現性の高い指導案を書こう
- V 授業展開編
- 1 単元の導入を大切にしよう
- 2 切実感を高めよう
- 3 本質から導入しよう
- 4 形式的発言をやめよう
- 5 思考のスイッチを入れよう
- 6 子どもの問いを引き出そう
- 7 子どもの発言を生かそう
- 8 個人差をつくらないようにしよう
- 9 一人一人を見届けよう
- 10 教師の無駄な言葉を減らそう
- 第2章 授業に即効性あるイノベーション
- ――達人が提案“できる教師”への道――
- 1 子どもの考えをキャッチして切り返そう
- 2 教材に感動しよう
- 3 教科書を活用しよう
- 4 グループ学習の質を高めよう
- 5 言葉を大切にしよう
- 6 問題意識を高めよう
- 7 教材への意識を高める
- 8 教材を効果的に活用する
- 9 全員参加させる
- 10 思考を持続させる
まえがき
若い頃から,ずいぶん多くの授業を見てきました。
大学に移ってからは授業を見る回数が飛躍的に増えたこともあり,それまでも抱いていた問題意識がますます強くなってきました。
「なぜ授業がうまくいかないのだろうか」
という問題意識です。
授業がうまくいかないということは,必ずその原因があります。
それらの原因の一つ一つを探り,どうしたら改善できるのかを伝えたら,授業が少しずつ変わっていくのではないか。それは,授業を提供してくれた教師への恩返しともなります。そのように考えて書き始めたのが,『授業づくりの基礎・基本』という私家版のレポートでした。
第2号では,「教材に感動する」ということを取り上げ,次のように書きました。
□ 教材に対する感動をもたない教師が教える授業は,子どもも感動しない。授業に対する魅力を感じないのである。自分の作品に感動していない作家の小説がおもしろいだろうか。自分の作品に感動していない画家の絵が,見る人の心を打つだろうか。
しかし,多くの教師の場合,教材に対する感動がないまま,平気で授業を行っているように見受けられる。
授業で活用しようとする教材に感動することは,教師として当たり前のことだと思っていました。ところが,「この教材のどこに感動しましたか」と問いかけると,答えが返ってこない教師が多いのです。
授業を見て感じた一つ一つの疑問を基本的なところから示していきたいという思いがさらに強くなっていきました。
それが本書を書こうと思った最大の動機です。
本書では,基本編(第1章)と応用編(第2章)に分けて授業を改善するための視点を示しました。
基本編は,「授業以前編」「教材研究編」「授業展開編」の3つで構成しました。冒頭に,チェックリストを示しています。それぞれの項目について,4段階で自己評価をした後,読み進めてください。そうすることによって,自分ではできていると思っていたことが実はできていなかったことに気づきます。
多くの教師の授業が改善されないのは,自分ではできていると思っていたり,授業を改善するための視点に気づいていなかったりするからなのです。まずは,自分の授業の弱点に気づくことです。気づくことから第一歩が始まります。
応用編は,授業のポイントとなる部分にいくつかの選択肢を示しました。
授業を展開していると,授業を成功に導くための分岐点が必ずやってきます。その分岐点でどのような選択をするか。そこに教師の力量が反映されます。
この場面でどのような発問をすればよかったのか,子どもの発言にどう切り返せばよかったのか,自分なりの考えを持った上で読み進めてください。
自分の思考をくぐらせてこそ,学びは本物となります。
本書のベースとなった授業の多くは,大学に移ってから見せてもらった授業です。愛知教育大学教職大学院の学生をはじめ,授業を見せてもらった多くの教師に感謝しています。
なお,本書は,企画から完成まで,明治図書出版の樋口雅子氏から多くの示唆をいただきました。深く感謝いたします。
本書が,よりよい授業をしたいと願う教師にとって,意味のある一冊となれば幸いです。
平成26年11月 /鈴木 健二















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指導で気をつけたいことなどわかりやすく書かれています。
ぜひ、新しい章を増やした現在の実践にあった改訂版を出してほしいです。