THE教師力ハンドブック
自治的集団づくり入門

THE教師力ハンドブック自治的集団づくり入門

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子どもに力をつけるチャンスは常にある!実践ナビゲート

子どもたちに「自ら考え、行動する力」を。上手くいかないのは、知らないうちに「教師の意のままに動く」ことを良しとしているからなのかもしれません。自治的集団づくりでは、教師は子どもたちの何を見取り、評価するのか?すぐに使える実践例と指導のポイントが満載!


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-144714-4
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小・中
仕様:
四六判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年12月16日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 自治的集団づくりについて考えよう
1 それって本当に自治的集団!?
(1) 「子どもたちを自立へと導いている」≒すごい先生
(2) 自治的集団づくりは,子どもたちを様々な場面で活躍させることができる指導方法
(3) 自治的集団づくりって何!?
(4) 今どきの子どもたちの意識って? 子どもたちが社会を自分たちで変えていこうとする意識を育てる
(5) 自治的集団づくりの前提条件!? 4つのチェックポイント
(6) どうやって指導するの? 自治的集団づくりの指導方法
第2章 子どもが積極的に問題を発見する力を育てる
1 問題発見場面で育てる力
(1) 問題を発見した子どもが教師や友達を救う
(2) 問題を発見する力≒新たな視点を手に入れる力
(3) 問題を発見する力を育てるポイント
2 【ワーク集】生活場面で育てる問題発見の力
(1) ここが問題だ! 帰りの会で問題を共有しよう!
(2) あっ!それって!?を書き留める日記指導
(3) 自分たちで見つけられるかな? 掃除の時間の問題点
3 自分たちで問題を発見し,主体的に解決を図ろうとする理科授業
(1) 理科の授業は問題を発見する力を育てるチャンス!
(2) 最初の子どもの疑問は狭い範囲で!
(3) 子どもの疑問を,理由を問いながら整理する
(4) 5年生「もののとけ方」で見る単元の導入方法
4【授業の方法】起立型発表授業で子どもたちの発見をまとめていこう!
(1) 発見した問題をまとめていくための方法
(2) 発言をまとめていくときのポイント
(3) 問題発見の量を評価する
5【エピソード集T】問題を発見した子どもとの接し方
第3章 子どもたちが的確に課題を設定する力を育てる
1 課題設定の場面で育てる力
(1) 自己紹介カードを見て反省したこと
(2) 課題を設定する力≒課題を明確にする力
(3) 課題を設定する力を育てるポイント
2 【ワーク集】生活場面で育てる課題設定の力
(1) 子どもたちの思いを形にする!行事指導
(2) 映像で発見!給食巧み技!
(3) 友達と協働して課題を設定する!掃除指導
3 子どもたちが対話をして学習課題をとらえる算数科授業
(1) 5年生「小数の除法」でよくある授業の導入場面
(2) 子どもたちと対話をしながら課題を設定する
4 子どもたちが主体的に学習課題をとらえる社会科授業
(1) 社会の授業は課題を設定する力を育むチャンス
(2) 3年生「昔のくらし」でよくある授業の導入場面
(3) 課題設定の前の段階をそろえる
(4) 今のくらしと昔のくらしを比べる中で,「?」をつくる
(5) 「?」を予想する
(6) 学習問題をつくる(課題設定をする)
5 【授業の方法】本時の授業の課題をとらえなおす「課題読み」
(1) 課題を自分のものにするために声に出して読む
(2) 声に出して読む際のポイント
(3) 姿勢・口型・声の大きさ,3つの視点で評価する
6 【エピソード集U】課題がはっきりしたことで明るい表情になったYさん
第4章 子どもたちが自ら話し合う力を育てる
1 話し合う場面で育てる力
(1) 話合い活動で重要なことは,自分(たち)で決めたと自信をもって言えること
(2) 話し合う力≒より広い視野で物事を考え,どんな問題も解決できると自信をもつ力
(3) 話し合う力を育てるポイント
2 【ワーク集】生活場面で育てる話し合う力
(1) 自分たちだけで解決!掃除の反省会
(2) 自分たちの課題を話し合う!リーダー会議
3 【ワーク集】子どもたちが楽しみながら授業で学ぶ「声の出し方」「話の聞き方」
(1) 意見をしっかりした声で伝えるための早口言葉指導
(2) 話し手が安心して話ができる!聞き方指導
4 子どもたちがどんな問題も解決できると自信をもつ話合い活動
(1) 話合い活動のねらい
(2) 話合い活動の指導のポイント
5【授業の方法】子どもたちが生き生きと話し合うペア学習
(1) 隣の席の友達と相談できない子どもたち
(2) 人間関係が理由でペアでの相談ができない
(3) 教師の発問や指示が分からない
(4) 相談する必要性を感じていない
6【エピソード集V】話合い活動のもつ力〜子どもたちが教えてくれたこと〜
第5章 子どもたちが主体的に試行錯誤する力を育てる
1 試行錯誤する場面で育てる力
(1) 教師が子どもたちの試行錯誤する時間を奪っている
(2) 試行錯誤する力≒課題を把握する力&自己決定する力
(3) 試行錯誤する力を育てるポイント
2 【ワーク集】生活場面で育てる試行錯誤の力
(1) 子どもたちが夢中で試行錯誤するお楽しみ会
(2) 子どもたちが真剣に掃除を始める「特別任務」
(3) 子どもたちが友達と楽しく取り組む係活動
3 子どもたちが自分たちで「実感を伴った理解」をする理科授業
(1) 単元の最初で子どもたちに委ねる
(2) 身に付けさせたい知識を子どもたちの行動から見つける
(3) 子どもたちの無意識を,学級全体で共有する
(4) 5年生「流れる水のはたらき」
4 【授業の方法】自らの足で答えをつかめ!立ち歩き式学習
(1) 授業にタイムロスはつきもの
(2) 最低限のルールを確認することで子どもたちは自由に学ぶ
5【エピソード集W】試行錯誤の時間と相手意識があったとき子どもは本気になる
第6章 子どもたちがじっくり振り返る力を育てる
1 振り返りの場面で育てる力
(1) やる気を失う「反省」から,成長するための「内省」へ
(2) 振り返る力≒自分を客観視する力
(3) 振り返る力を育てるポイント
2【ワーク集】生活場面で育てる振り返る力
(1) 一度立ち止まって見つめよう!行事の振り返り指導
(2) 一日の出来事を一文で!一行日記
(3) 自分たちでチェック!掃除の振り返り活動
3 道徳の時間で子どもたちと対話しながら育む振り返る力
(1) 全授業の中で最も振り返りを重視する道徳の時間
(2) 教師の姿勢が振り返りを充実させる
(3) 子どもたちと対話しながら振り返りを深める
4「体育の授業で何ができたかな?」学習カードで振り返ろう
(1) 最後に振り返ることで次時に意欲をもつ
(2) 学習カードを見ながら,子どもの思いを受け止める
(3) 単元全体を通して,目標と振り返りを評価する
5【授業の方法】授業の振り返りの観点をそろえて成長を感じる
(1) それぞれの学習によってバラバラな振り返りの観点
(2) 視点に沿って書くことができているかがポイント
6 【エピソード集X】教師にとって大切なことを気付かせてくれた卒業文集
おわりに
参考文献

はじめに

 2000年を過ぎた頃から,「学級崩壊」という言葉をよく耳にするようになり,メディアでも多く取り上げられるようになってきました。多くの教師が「学級崩壊」を目の当たりにし,またそれに対する対策も多く発信された現在,ひと昔前のように「社会現象」としてとらえられることがなくなってきたように思います。もしかしたら,すでに「学級崩壊」という状態が,特別な状態と感じられなくなっているのかもしれません。

 今,書店の教育書コーナーに行くと,「誰でも上手くいく」「子どもたちがまとまる」「子どもたちが思い通りに動く」など,教師の「意のままに動く」ことをテーマにした本が多く見受けられます。「学級崩壊」というキーワードが及ぼしている影響と考えていいでしょう。また,「学力向上」というスローガンのもとに,教科教育に焦点化した本,とりわけ「アクティブ・ラーニング」をテーマにした書籍もまた,多く出版されてもいます。

 そんな現状が象徴するように,現場教師は,教育の第一の目的から離れ,「自分の思い通りに動き」「学力を上げていく」子どもを,強く好むようになっているように感じています。

 視点を変え,社会の情勢はどうかと言えば,「交通やネットワークの発達による世界の縮小」「人工知能の発達」「環境問題」「国際情勢の緊迫」など,より複雑さを増しています。これからの未来を創る人間に求められるのは,「上司に文句を言わず,指示通り猛烈に動く力」ではなく,「自ら考え,行動し,他者と問題を解決できる力」であると,私は考えています。

 これは,日本の教師が「昔から大切にしてきた力」であると思います。そして,近年,後回しにされ,忘れ去られている力でもあるのではないでしょうか。

 しかし,食事でもしながら教育について語り合うと,「自分で考え,行動できる姿」「友達と協力して取り組む姿」を目指していると,多くの教師が語ります。

 現場教師一人一人は,「自ら考え,行動し,他者と問題を解決できる力」を育てたいと強く願っていると感じています。

 では,なぜ多くの現場教師が願っているにもかかわらず,その考えが広まっていっていないのかと言えば,それは教科教育にばかり気を取られ,子どもたちを自立させるという視点で,方法を議論してこなかったからだと思います。

 本書はそんな現場教師の声に応えるべく,『自治的集団づくり入門』と銘打ち,「自ら考え,行動し,他者と問題を解決できる力」をどのようにして育てていけばいいか,その足掛かりを示しました。自治的集団づくりにこれから取り組もうとされる方の第一歩に,またこれまで自治的集団づくりをされてきた方がご自身の実践を振り返り,今後の実践がさらに深まればと思います。


   /松下 崇

著者紹介

松下 崇(まつした たかし)著書を検索»

1979年横浜市生まれ。横浜市小学校教諭。「教室に自治を!!」を合い言葉に,2013年より自治的能力向上研究会を仲間と共に結成し,活動。自身も悩み苦しむ若者の一人であったが,学級づくりを中心に学び続け,学校現場で日夜全力投球中。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 自治的な学級づくりの具体が学べました!
      2017/5/1540代・小学校教諭
    • 学級びらきのこの時期にどんぴしゃりの内容、有り難いです。
      2017/4/640代、小学校、教諭。
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

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