国語嫌いな生徒が変わる!中学校国語科つまずき対応の授業&評価プラン

国語嫌いな生徒が変わる!中学校国語科つまずき対応の授業&評価プラン

総合91位

生徒のつまずきを把握し克服する指導と評価例が満載!

「うまく説明したり、話し合ったりする」「複数の資料や条件を踏まえて書く」「場面の展開を捉えながら文章全体のつながりを考える」「言葉に興味をもって、自分の表現に生かす」など国語での生徒のつまずきの指導と評価のポイントを学年別授業展開例とともに徹底解説!


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3/27刊行予定

ISBN:
978-4-18-143028-3
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2018年12月17日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 生徒のつまずきを捉え,克服するための国語科授業づくり
本書で取り上げる中学校国語科5つの「つまずき」
つまずきを解消し,克服する指導のポイント
第2章 第1学年 国語嫌いな生徒が変わる授業&評価プラン
1 話すこと・聞くこと/「話題や方向性を捉えて話し合おう」 情報の収集や提示の仕方をつかませる
2 書くこと/「学校新聞の記事を書こう」 板書を活用して,書くための情報を整理する
3 書くこと/「蓬莱の玉の枝―『竹取物語』から」 考えの根拠となる資料の活用を促す(接続語を用いた三段構成で書かせる)
4 読むこと(文学的な文章)/「少年の日の思い出」 叙述に着目する言語活動を位置づける
5 読むこと(説明的な文章)/「ペンギンの防寒具」 段落の並べ替え活動でつかんだ構成を生かして作文活動に生かす
6 我が国の言語文化に関する事項/「芸術作品の鑑賞文を書く」 類義語探しで,表現したいことを吟味させる
第3章 第2学年 国語嫌いな生徒が変わる授業&評価プラン
1 話すこと・聞くこと/「扇の的―『平家物語』から」 自分や相手の考えを明確にできるワークシートを工夫する
2 書くこと/「調べて考えたことを伝えよう」 資料の集め方,調べ方を学ばせ,観点を決めて書かせる
3 書くこと/「扇の的―『平家物語』から」 賛成・反対の両面から読み,考える場を設定する
4 読むこと(文学的な文章)/「走れメロス」 登場人物の行為の意味や根拠を整理しながら読ませる
5 読むこと(説明的な文章)/「動物園でできること」 筆者の論理の展開を推論させ,自分の表現に活用させる
6 我が国の言語文化に関する事項/「類義語・対義語・多義語・同音語」 用例づくり,語句のイメージのイラスト化を取り入れる
第4章 第3学年 国語嫌いな生徒が変わる授業&評価プラン
1 話すこと・聞くこと/「初恋」 タブレットを使って話し方(話し合い方)を振り返らせる
2 書くこと/「黄金の扇風機」「サハラ砂漠の茶会」 自分の考えを明確にする場を設定した上で他者の考えに向き合わせる
3 書くこと/「慣用句・ことわざ・故事成語」 モデル文の検討と,付箋を用いた推敲の活用
4 読むこと(文学的な文章)/「故郷」 多様なグループ活動で課題についての考察を深めさせる
5 読むこと(説明的な文章)/「間の文化」 本論の内容から結論を推論させる
6 我が国の言語文化に関する事項/「慣用句・ことわざ」 「ことわざプリント」づくりで,ことわざを多様に表現させる

まえがき

 ことばで思いや考えを表現すること,ことばで物事や世界を理解,認識することは本来楽しい行いであり活動である。多感な中学生であればなおさらである。しかし,実際にはそのようになっていない現実がある。国語の時間は,多くの生徒にとって退屈な時間,つまらない時間になっていないかと危惧される。

 そのように感じさせている原因には様々あるだろうが,最も大きなものとしてことばを学ぶことに何らかの困難を来していることが考えられる。必要な言語能力を身に付ける途中段階でつまずいて,じゅうぶんな成果を上げられていないのではないかということである。その困難,つまずきのポイントが明らかになり,それを解消する授業が行われれば,中学生らしい生き生きとしたことばの学びが生まれる。国語の時間は楽しいものになる。

 問題は,数学などとは違って国語の場合,学習内容の系統性が緩やかで曖昧な部分が多いため,どこでつまずき,何に困難さを抱えているのかがわかりにくいということである。漢字が書けない,語句の意味がわからない,作文の表記面でのまちがいが多いなど現象面でよくわかるものなら別である。しかし,理解力や表現力のような高次な言語能力に関するものは見えにくいだけに,つまずきのありようを把握しにくい。そここそを明らかにし,それらを解消,克服していくための授業をつくらないと,生徒の国語嫌いを払拭することはなかなかできない。

 折しもわたしは,平成27〜29年度の兵庫県教育委員会のプロジェクト事業である「ひょうごつまずきポイント指導資料作成検討委員会」の委員長として指導資料の作成作業に携わった。プロジェクトは小,中学校の国語,算数・数学を対象に取り組まれたが,わたしが直接的に実践構想や指導資料の編集に関わった中学校国語科の内容をもとに,委員会のメンバーに実践の提供と執筆の協力を仰ぎ,本書を編むことにした。

 したがって本書で取り上げる「つまずき」や「困難点」は,兵庫県の生徒の実態を踏まえたものではある。しかし,それらは全国の多くの生徒が抱えている共通の「つまずき」「困難点」でもあると言える。本書では,そうしたことばの学びにおける生徒たちのつまずきを踏まえた具体的な実践提案を行った。日本の生徒たちの国語嫌いを払拭する一助となれば幸いである。

 末筆ながら「ひょうごつまずきポイント指導資料」の内容の転載,活用について快諾くださった兵庫県教育委員会,とりわけ指導資料の編集担当である事務局義務教育課には深甚なる感謝を申し上げる。


  2018年6月   兵庫教育大学大学院教授 /吉川 芳則

著者紹介

吉川 芳則(きっかわ よしのり)著書を検索»

兵庫教育大学大学院教授。博士(学校教育学)。

兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業。兵庫県公立小学校教諭,兵庫教育大学附属小学校教諭(この間に兵庫教育大学大学院修士課程言語系コース修了),兵庫県教育委員会事務局指導主事を経て現職。全国大学国語教育学会(理事),日本国語教育学会,日本読書学会,日本教育方法学会等会員。国語教育探究の会代表。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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