国語科授業サポートBOOKS
論理ベースの国語科授業づくり 考える力をぐんぐん引き出す指導の要点と技術

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インタビュー掲載中

「論理ベース」の国語科授業で思考力・表現力を育てる!

説明する、比較する、予測・推論するなどの思考活動を通して、論理的な見方・考え方を組み立てる「論理ベース」の授業を提案。音読やノート指導、話し合いや作文指導、説明的文章や文学的文章を読む指導まで、真のアクティブ・ラーニングにつながる指導技術を一挙公開!


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ISBN:
978-4-18-142827-3
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年11月12日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 論理ベースの国語科授業とは
「思考力」を育てる主体的な学び
論理ベースの単元デザイン
論理ベースの授業モデル
「だったら」で授業をつくる
論理ベースの国語科授業を支える4つの授業技術
第2章 思考力・表現力を育てる授業の基礎体力づくり
「声づくり」の指導
「聞く力」を育てる指導
「音読」の指導
「三文スピーチ」の指導
ノート指導
Column ノートは学力を育てるキーアイテム
第3章 「話すこと・聞くこと(話し合い)」の授業づくり
[授業づくりの要点] 「話型」指導の在り方
[授業づくりの要点] 「話し合い」学習指導の体系
話し合いの「話題」の指導
話し合いの「こつ」の指導
話し合いの「進行」の指導
第4章 「書くこと」の授業づくり
[授業づくりの要点] 「書く力」を育てる3つの視点
「説明的作文」の指導
「物語的作文」の指導
「引用作文」の指導
「情景描写」の指導
他教科と連携した指導
第5章 「読むこと(説明文)」の授業づくり
[授業づくりの要点] 説明文の教科内容
説明文の基本構造を学ぶ指導
「段落相互の関係」を読む指導
筆者と「対話」する読みの指導
「内容型要約」から「論理型要約」への指導
第6章 「読むこと(文学)」の授業づくり
[授業づくりの要点] 文学(物語文)の教科内容
「変容点」を探る読みの指導
「ファンタジー」を読む指導
「交流」を取り入れた指導
「詩」を読むことの指導
Column 最後の香月学級と授業風景
おわりに

はじめに

 国語科の授業は難しい。もちろん,他教科の授業も難しいが,国語科の授業は,本当に難しいと思う。その最大の要因は,教材内容≠教科内容であること,そして,教科内容自体が曖昧であることである。だから,次のようなことが起こる。

  先 生:「何を教えていいのかわからない。」

  子ども:「何を学んだのかわからない。」

 加えて,授業論自体が確かなものになっていないことが問題を深くしている。佐藤学氏は,かつて,石井順治著『子ども自ら読み味わう文学の授業』(明治図書,1995年,p.177)の解説の中で,文学の授業に対して次のように述べた。


 一般の文学の授業においては,一方では,ひたすら教師の正解と考えている一つの解釈へ子どもたちを追い込んでいく授業が行われ,もう一方では,自由な読みを主張して,テキストの言葉との格闘も,他の子どもや教師の異質な読みとの擦り合わせも含まない,うわすべりな発表と話し合いに終始する授業が普及している。この二つの授業は,一見すると方向性において対立し合っているように見えるが,どちらも,テキストの言葉に即して自己の読みを吟味し開く経験も,教室に生起する多様な異質な読みを交流して自己の読みをかたどり直す経験も,授業の展開において捨て去られている点では共通している。


 すでに20年以上のときが流れていながら,今も佐藤氏の指摘は生きている。それは,文学の授業にとどまらず,説明文にも,話すこと・聞くことにも,書くことにも,つながっているように思える。授業が,ことばとの格闘もない,どこかうわすべりで,形式的な授業になってしまうのは,授業論の確立や浸透が不十分であったからだろう。

 折しも,アクティブ・ラーニングが注目を集めている。次期学習指導要領が求めるのは,「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」である。何を学んだかよりも,それを使って何ができるようになったか,それをどう活かしていくかがより問われることになる。もちろん,これに異論はない。社会構造の変化など,さまざまな要因が語られるが,学びとは,もともとそういうものであるし,これまでも多くの先達が,知的でアクティブな学びを目指してきた。いかに,ことばの本質と向き合い,言語生活を豊かにしていくか,大事なのは,その一点である。

 本書では,論理ベースの国語科授業を提案する。論理ベースとは,対象とことば,ことばとことばとのかかわり,そういう「ことばの関係性」の吟味・検討を中心に据えるという意味である。説明する,比較する,予測・推論するなどの思考活動を通して,論理的な見方,考え方(確かな根拠)を組み立てていけるように授業を展開する。その過程の中で,ことばの仕組みに気付いたり,言語スキルを活用したりすることができる。「ことばの関係性」を吟味・検討し,自分のことばへと高めていくことが国語科の本質に向かう学びであると考えている。

 あらためて,論理ベースの国語科授業で目指したのは,次のような授業である。


 @ 「ことばの関係性」を考える授業

 A 「教科内容」を明示化できる授業

 B 子ども相互の「対話」が生まれる授業


 本書では,理論と実践の融合を目指し,理論的な考察とともに,授業技術や,学びの基礎体力となる取り組み,「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」での実践を示している。国語科の弱点とされてきた教科内容の曖昧さを払拭し,論理的に考えること,対話することが,真のアクティブ・ラーニングにつながることを明らかにしたい。


  平成29年7月   /香月 正登

著者紹介

香月 正登(かつき まさと)著書を検索»

1967年(昭和42年)福岡県生まれ。山口大学大学院修士課程修了。山口県公立小学校教員を経て,現在,梅光学院大学子ども学部准教授。全国大学国語教育学会員,中国・国語教育探究の会事務局長,「ことばの学び」をひらく会代表を務める。実践学の構築を目指し,精力的に現場での授業を続けている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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