発達障がいの子どもを元気に育てる!ペアレントトレーニングと地域支援

発達障がいの子どもを元気に育てる!ペアレントトレーニングと地域支援

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子どもと共に頑張る保護者や先生が元気になる1冊!

「子どもたちが受け止められ、共に生き続けられる地域社会を作っていきたい」と願って行われてきたペアレントトレーニングと地域支援の取り組みを紹介。ペアレントトレーニングでは方法に加えて実際に受講した保護者の声、当事者の子どもの思いを掲載しています。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-137013-8
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
幼・小・中
仕様:
A5判 104頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第一部 ペアレントトレーニングの取り組み
第1章 20年の活動を振り返って
一 これまでの取り組み
二 次女のこと
三 親のできること
第2章 ペアレントトレーニングの実際
一 ペアレントトレーニングとは
二 ペアレントトレーニングのエピソードから
三 受講者と本人たちの思い〜「ペアレントトレーニング」を受講して〜
第二部 地域で生きていくために
第1章 加古川市での取り組み
一 加古川市の概要
二 加古川市の特別支援教育を支える主なしくみ
三 加古川LD研究会の果たしてきた役割
四 総括
第2章 堺市の取り組み
一 堺LD研究会の概要
二 主な活動
あとがき

はじめに

 私は今、「NPO法人ラヴィータ研究所 子ども発達相談センター・リソース「和」」の所長として発達障がいの子どもたちや保護者の支援活動を続けています。午前中は主として、保護者支援のペアレントトレーニングを8市で、午後からは6市の巡回相談や地域を中心とした発達相談の活動をしています。


 私自身が障がい児と関わり始めたのは大学時代のボランティア活動でした。その頃は重度の障がい児は就学猶予・免除制度のもと学校に行くことができずに、土曜日の午後の通園施設を借りた療育活動が唯一の集団の場だったという状況でした。大学生ながらそのような状況に不満を覚えて、保護者と一緒に教会を借りて、水曜日に療育の場を作り出したこともありました。その時の経験から、障がいを有する子どもたちも他の子どもたちと一緒に地域の学校に行くことができるような学校、学級の先生になりたいという想いを強くしていました。

 堺市で教員になってからは34年間、通常の学級担任を約半分、支援学級担任を12年間、通級指導教室担当を5年間続けながら、これまで関わってきた子どもたちの保護者と親の会を作ったり、先生方と堺LD研究会を作って活動を続けてきました。家庭の事情で退職してからは2年間大学で発達障がいが疑われる学生の支援に関わり、その後NPO法人ラヴィータ研究所 子ども発達相談センター・リソース「和」所長として現在に至っています。


 私の活動の基本は“FACE TO FACE”を大切にし、地域で子どもたちが受け止められ、共に生き続ける地域社会を作っていくことです。通常の学級担任では、必ずと言っていいほど養護(現在の特別支援)学級の子どもたちがいるクラスを担当していました。養護学級担任の時は学級での指導だけでなく、交流会活動で通常の学級の児童と養護学級の児童が常に交流できる学校活動に取り組みました。


 現在のペアレントトレーニングの活動も巡回相談の活動も、保護者や先生に障がいというとらえ方ではなく、脳の働きの違いによって考え方や感じ方が異なっても一人の人間として受け止めることができるように理解者を増やし、共に生きていける家庭や学級、学校、地域を作っていくことを願いとして取り組んでいます。

 『みんなちがってみんないい』(金子みすずの詩より)を実現するために、地域での取り組みを大切にするために本書を出すことにしました。ここには、子どもと共に生きようと頑張る保護者や先生方の日常の取り組みがあります。この本を読んで一人でも多くの方がよき理解者、支援者になってくださることを願っています。


   編著者 /米田 和子

著者紹介

米田 和子(よねだ かずこ)著書を検索»

大阪教育大学卒業後34年間堺市内小学校教員として,通常の学級担任,特別支援学級担任,通級指導教室担当を経験。その間堺LD研究会を立ち上げ,堺市周辺の特別支援教育に携わる教職員と共に実践・研修活動を展開した。また親の会を立ち上げ,当事者の保護者としても活動を続けてきた。退職後,堺市教育センター専門指導員,プール学院大学講師を経て,現在NPO法人ラヴィータ研究所 子ども発達相談センター・リソース「和」所長として各市の巡回相談やペアレントトレーニング指導者として活躍。

日本LD学会特別支援教育士SV・学校心理士・臨床発達心理士として特別支援教育士やペアレントトレーニングトレーナー養成指導にもあたる。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 保護者を支援する、ということが子どもの支援にもつながるという視点の大切さに気付かせてもらいました。米田先生の温かい人柄を感じる一冊でした。
      地域の取り組みで知らないことも多く、地域の先行的な取り組みを知って学び、次につないでいくことが大切だと思いました。
      2017/9/2040代・小学校教員

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