スペシャリスト直伝! 小学校体育科授業成功の極意

スペシャリスト直伝! 小学校体育科授業成功の極意

好評2刷

インタビュー掲載中

「できた!」を引き出す体育授業ここにあり!

子どもたちの「できない」を見逃していませんか?筑波大学附属小・体育専科を20年務めた著者が、子どもの「できた!」を引き出す極意を大公開!パッとわかる場づくり、やる気を引き出す指導技術、達成感ある授業プラン等授業力をアップさせたい先生必読の1冊。


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PDF
ISBN:
978-4-18-136010-8
ジャンル:
保健・体育
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年12月16日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 最初が肝心! 体育授業マネジメントの極意
1 [班づくり] 4月の班づくりから体育の授業はスタートする
2 [集合] 「集合!」「早く,早く!」子どもを急かすその前に…
3 [話し方] 「静かに!」と言わずに聞かせる話し方
4 [指示・説明] 短時間で説明するコツ
コラム 効果的な評価に役立つ記録の取り方
第2章 パッとわかる! 場づくり,用具活用の極意
1 [体育館] 準備は3分以内に終わらせる
2 [体育館] 跳び箱は「並べる位置」に配慮する
3 [校庭] ラインは「目標物」を見て素早く引く
4 [校庭] ハードル,高跳びスタンドはラインで置く位置を固定
5 [体育館・校庭] 長なわ,短なわの位置決めはライン&班・列
6 [プール] プールは横に使って効率的に
7 [ノート] 体育ノート,体育カードを活用する
8 [板書] 体育でも,黒板を使おう
コラム 記録を残す時のポイント
第3章 授業のエラーを減らす! 授業運営の極意
1 「あっ,蝶だ!」視覚,聴覚情報を遮断する
2 「先生,よく見えません」観察させたい方向を意識する
3 「教え合おう」だけでは不十分!運動のポイントに着目する
4 「もっとやりたいのに…」運動頻度を保障する
5 「固い,怖い,痛い」補助アイテムを活用する
6 「こんなの無理!」技能を最初に把握する
7 「いつも負けばかり…もう嫌!」未確定性を保障する
8 「ボールを取るのに時間がかかる…」取り出し方を決めておく
コラム 笛より太鼓
第4章 「できた!」を引き出す! 基礎感覚づくりの極意
1 「もう少しやりたい」という思いを持たせる単元計画
2 「おりかえし」が基礎感覚づくりの基本
3 「逆さまだ…」逆さ感覚を育てる
4 「ボールの投捕」遠くに投げたり捕ったりする
5 「なわに入って,跳んで」感覚を身につけさせる
6 「顔つけ」から始める水慣れ
7 「全力で走るって楽しい!」と思える言葉かけ
8 「ゲーム化」で繰り返しを楽しむ
9 「数値」で達成感を持たせ,動きや感覚を定着させる
10 「低学年の指導」がキーポイント
コラム 体育係をつくろう
第5章 クラスが1つになる! 授業づくりの極意
1 「オノマトペ」で動きがイメージできる言葉かけ
2 つまずいている子への有効な言葉かけ
3 ゲーム中の戦術理解を深める言葉かけ
4 「笑顔」「拍手」「おめでとう」「頑張れ」を生む言葉かけ
5 「足し算」「数値目標」でクラスを一体化する
6 「思考力・判断力を育てよう!」でも,どうやって?
7 タブレットを上手に使おう!
コラム 指導案は物語・イマジネーションを!
第6章 体育が面白い! 誰もが満足する授業プラン
1 [体つくり運動(低・中)] 「ヤッター!とべた!」二重回し
2 [体つくり運動(高)] 「みんなとべた!」ダブルダッチ
3 [器械運動(中・高)] ぐるぐる回れる膝掛け後ろ回り
4 [走・跳の運動(低・中)] 競って伸びる入れ替え走
5 [走・跳の運動(中)] 競走,継走を楽しむ2チーム対抗リレー
6 [陸上運動(高)] チーム対抗を楽しむ走り幅跳び
7 [ゲーム(中)] 魔王ゲットゲーム・居残りゲットゲーム
8 [ボール運動(高)] フロアアタック・キャッチバレー

はじめに

 体育授業で「あいうえお」を聞いてみたいと思いませんか?

 「あー,なるほど」「いっぱい,動いたな」「うまくなったな,できた!」「えっ,もうおしまい」「お友達と仲良く活動できた」

 こうした言葉が聞こえてきたら嬉しくなりますね。

 体育授業では,わかること,うまくなること・できること,かかわること,活動の量的保障ということを大事にしたいものです。いや,すべきでしょう。

 多くの教科を担当している先生方にとって,体育は教科の1つにすぎないかもしれません。しかし,子どもは体育が大好きです。圧倒的な支持を得ています。授業が変われば,先生をさらに好きになってくれるでしょう。

 子どもへの愛情,教育への情熱は勿論大事ですし,基本です。しかし,それだけでは体育授業は変わりません。技能に関する知識や指導法,仲間との関係性を深める方略,円滑に授業を進める方略,等々,指導に不可欠な能力(知識や指導技術)が求められます。こうした能力は,体育が一番身につけやすい教科だと考えています。活動する子どもの姿を見れば,指導の「結果」がすぐにわかるからです。わかりやすいことこの上なしと言えるでしょう。さらに,身についた能力は他教科の指導や行事,生活指導にも転移すること間違いなしです。よく,学級経営と体育が結びつけられる所以です。

 子どもが大好きな体育で「あいうえお」が聞こえてくれば,授業がよくなった,うまくなった証拠です。そうした声を生み出す授業力アップに本書が少しでも役立てば幸いです。


  2016年4月   /木下 光正

著者紹介

木下 光正(きのした みつまさ)著書を検索»

1955年 東京に生まれる

1977年 立教大学社会学部卒業

埼玉県志木市立志木第二小学校,志木市立宗岡第二小学校,志木市立志木第四小学校を経て,1994年より筑波大学附属小学校教諭。現在天理大学体育学部体育学科で大学院・学部の講師をつとめる。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 具体的な実践例があり、使いやすい。見習いたいと思う!
      2018/10/2830代・小学校教員
    • 何となくやっていた授業から少し意味のある授業を考えるきっかけとなった
      2018/10/730代 小学校 教諭
    • 分かりやすい、読みやすい。
      2016/6/2230代・小学校教員
    • 自分の授業を改めて見直すことにつながりました。初任者にもおすすめしたい本です。評価に関するコラムが個人的には参考になりました。
      2016/5/930代・小学校教員
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