スペシャリスト直伝! 教師力アップ成功の極意

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教師力アップの40の極意を、人気教師がガッツリ直伝!

好評のスペシャリスト直伝!シリーズ「教師力アップ」編。教師としての力量をアップするための心構え・コミュニケーション・行動の秘訣を、「力量アップの基礎」「心構え」「コミュニケーション」「表現」など、5つの章で40の極意を解説。教師力アップに必携の1冊!


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ISBN:
978-4-18-134623-2
ジャンル:
学級経営
刊行:
6刷
対象:
小・中・他
仕様:
A5判 152頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
1章 教師の資質 力量アップの基礎
―全ての教師が目指すべき5つの資質―
1 教師には5つの資質が必要である
2 いつも上機嫌な大人として立つ
3 孤独に耐えながらもいつも笑っている
4 無駄もまた楽しむ
5 無意味も継続すると意味をもつ
6 自信がないと成長できない
2章 教師の姿勢 心構えの極意
―子どもや保護者との接し方―
1 ヒドゥン・カリキュラムを意識する
2 怒鳴ることは最終手段である
3 自分のキャラクターを分析する
4 成果を挙げるには続けなければならない
5 結果を出すことに貪欲にならねばならない
6 何でもできると思ったら大間違いである
7 コントロールしきることは不可能である
8 自らの経験を絶対視しない
9 子どもに「不意に」をつくる
10 自らの「在り方」を問う
3章 教師の職場 コミュニケーションの極意
―同僚との関係づくり・仕事の進め方―
1 学級経営は相対的に評価される
2 「正しすぎる論理」は括弧に括る
3 違いを認め合い,補い合う
4 教師も生徒も肯定的に見る
5 仕事術の本質は「認められること」である
6 「おまかせします」と言ってみよう
7 「適度な抵抗」を乗り越える
8 脚本を書き演技しなければ評価されない
9 指導力不足教員に必要なのは研修であって排除ではない
10 「不在」を嘆かず,「不在」に飢える
11 死ぬくらいなら逃げてください
12 複数の師をもつ
4章 教師の成長 力量アップの極意
―自らの成長を実感しよう―
1 〈システム〉を構築してこそ一人前になれる
2 「健全な野心」をもつ
3 教師の敵は「慣れ」と「過信」である
4 発展途上人にこそ学ぶべきである
5 「徹底」と「大胆」をあわせもつ
6 四つの〈シコウ〉を旨とする
7 「自らの成長を実感すること」以上の楽しみはない
5章 教師の表現 伝え方の極意
―魂の載った言葉を語ろう―
1 一人で研究授業・研究協議をする
2 定番の自己紹介ネタをもつ
3 文章に教師の成長があらわれる
4 教師は文章を書き続けなければならない
5 魂の載った,生々しい言葉を語る
あとがき

まえがき

 Twitterを始めたのは2011年の春のことです。

 学級経営や生徒指導など,教師としての仕事の在り方を140字以内にまとめて軽い気持ちでアップすると,思いの外多くの反応が返ってきました。一つツイートを上げる度にコメントが寄せられたり,お気に入りに登録されたり,リツイートされたり……。

 最初はそうした反応がただおもしろくて,どんどんツイートを重ねていたのですが,次第に疑問を抱くようになっていきました。それは教師にとって耳ざわりの良いツイートについてはずいぶん多くの反応があるのですが,教師を批判するツイートについては明らかに反応がにぶいのです。

 「ああ,この人たちは自分のツイートを癒やしに使っている……」

 そんなことを感じたものです。

 実は私のツイートには,無条件に教師を応援するものなど一つもありません。むしろ,一般的な教師の在り方に批判的なものばかりで構成しているというのが他ならぬ私自身の実感です。しかし,140字という限定された表現の在り方が,そしてひと目見ては流れていく情報としての処理のされ方が,私の意図を超えて耳ざわりの良いものに見え,口あたりの良いものとして機能してしまう……そういう現実がありました。

 本書は,私がTwitterでつぶやいたもののうち,リツイートの多かったものを40ツイート抽出して,それぞれに解説を施したものです。どれも学級経営や教師としての在り方の心構えを提示しています。その意味では教育技術の極意というよりは,教師としての構えの極意になっています。

 私は既に,学級経営の技術については『学級経営10の原理・100の原則』(学事出版)を,生徒指導の技術については『生徒指導10の原理・100の原則』(学事出版)を上梓しています。本書はそれらの教育技術がどのような理念・思想に支えられているのか,その基盤についてできるだけわかりやすくということを念頭に書きました。どうぞ両著とともにお読みいただければ幸いです。


 本書は5つの章で構成しました。

 1章は「教師の資質」と題して,すべての教師が共通して目指すべき5つの資質について私の考えを述べました。「いつも笑顔でいること」「孤独に耐える力をもつこと」「無駄とわかっていることに取り組めること」「子どもといっしょに馬鹿げたことを一生懸命にやるのを楽しめること」「いつでも変われること」の5つです。私はこの5つをすべての教師が身につけたら,教育問題はすべて解決するのではないかとさえ感じています。

 2章は「教師の姿勢」と題した,子どもや保護者と接するうえでの心構え集です。教育現場でよく見られるネガティヴな事象を取り上げて,その対策がどうあるべきか,どのような考え方のもとに対応していくべきかについて述べています。

 3章は「教師の職場」と題して,主に同僚との関係をどのように築きながら仕事を進めていくべきか,その勘所について述べています。また,現在の職員室に多く見られるネガティヴな構造の所以を指摘するとともに,その対策もできるだけ提示しようと心がけました。

 4章は「教師の成長」,5章は「教師の表現」と題して,若い教師がどのように力量形成を図っていけばよいのか,どのように表現を洗練させていけばよいのか,そのコツを私が経験した実際のエピソードや資料をふんだんに用いて,私なりの見解を提示したつもりです。

 本書が右も左もわからない新卒教師に,若さで乗り切ることに限界を感じ始めた中堅教師に,最近の子どもがわからなくなったと嘆くベテラン教師に,総じて学級経営や生徒指導に悩んだり不安を感じたりしているすべての教師に,少しでもお役に立てるなら,それは望外の幸甚です。

著者紹介

堀 裕嗣(ほり ひろつぐ)著書を検索»

1966年北海道湧別町生。北海道教育大学札幌校・岩見沢校修士課程国語教育専修修了。1991年札幌市中学校教員として採用。

学生時代,森田茂之に師事し文学教育に傾倒。1991年「実践研究水輪」入会。1992年「研究集団ことのは」設立。

現在,「研究集団ことのは」代表,「教師力BRUSH-UPセミナー代表」,「実践研究水輪」研究担当を勤める傍ら,「日本文学協会」「全国大学国語教育学会」「日本言語技術教育学会」などにも所属。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 教師力を向上させる方法を具体的に学ぶことができました。
      2022/1/2840代・小学校教員
    • 堀さんの本で、今の私にとって最も学べるのがこの本である。何度読んでも新たな気付きがある。学ばないといけないなぁ。
      2014/8/19學び魂

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