- まえがき
- T 繰り返し使える! 「物語」を楽しく授業するパーツ
- 1 四五分間やってもあきない「音読」指導スキル■低学年
- 2 四五分間やってもあきない「音読」指導スキル■中学年
- 3 四五分間やってもあきない「音読」指導スキル■高学年
- 4 5W1Hでまとめる「設定の検討」指導スキル■低学年
- 5 5W1Hでまとめる「設定の検討」指導スキル■中学年
- 6 5W1Hでまとめる「設定の検討」指導スキル■高学年
- 7 「登場人物の検討」指導スキル
- 8 「構成の検討」指導スキル
- 9 「場面(事件)の検討」指導スキル
- 10 「場面(事件)ごとの要約」指導スキル■体言止めの基本
- 11 「場面(事件)ごとの要約」指導スキル■桃太郎の要約実例
- 12 「場面(事件)ごとの要約」指導スキル■ごんぎつねの「事件」探し
- 13 「場面(事件)ごとの要約」指導スキル■ごんぎつねの「要約文」作り
- 14 「場面(事件)ごとの要約」指導スキル■海のいのち「キーワード探し」
- 15 「場面(事件)ごとの要約」指導スキル■海のいのち「五つの学習活動」
- 16 白熱した討論を作る「クライマックスの検討」指導スキル@
- 17 白熱した討論を作る「クライマックスの検討」指導スキルA
- 18 白熱した討論を作る「クライマックスの検討」指導スキルB
- 19 物語の核心に迫る「主題の検討」指導スキル@
- 20 物語の核心に迫る「主題の検討」指導スキルA
- 21 物語の核心に迫る「主題の検討」指導スキルB
- 22 誰にでも書ける「評論文の書き方」指導スキル■序論編
- 23 誰にでも書ける「評論文の書き方」指導スキル■本論編
- 24 誰にでも書ける「評論文の書き方」指導スキル■結論編
- U こんな教え方あったんだ!「物語」を知的に授業するパーツ
- 1 リズムとテンポよく進める「一字読解」の指導スキル■低学年
- 2 リズムとテンポよく進める「一字読解」の指導スキル■中学年
- 3 リズムとテンポよく進める「一字読解」の指導スキル■高学年
- 4 子どもが学習課題を作り出す「問題作り」の指導スキル@
- 5 子どもが学習課題を作り出す「問題作り」の指導スキルA
- 6 子どもが学習課題を作り出す「問題作り」の指導スキルB
- 7 それ本当!?「教材文の検討・批評」の指導スキル@
- 8 それ本当!?「教材文の検討・批評」の指導スキルA
- 9 それ本当!?「教材文の検討・批評」の指導スキルB
- V 困ったときは、これっ! 「詩」を楽しく授業するパーツ
- 1 詩のリズムに合わせた「音読」の指導スキル■読ませ方編
- 2 詩のリズムに合わせた「音読」の指導スキル■指示・説明編
- 3 詩のリズムに合わせた「音読」の指導スキル■レパートリー編
- 4 詩のリズムに合わせた「音読」の指導スキル■趣意説明編
- 5 詩のリズムに合わせた「音読」の指導スキル■自主音読編@
- 6 詩のリズムに合わせた「音読」の指導スキル■自主音読編A
- 7 指先から脳へ刻み込む「視写」「直写」の指導スキル■板書の視写
- 8 指先から脳へ刻み込む「視写」「直写」の指導スキル■お手本の視写
- 9 指先から脳へ刻み込む「視写」「直写」の指導スキル■お手本の直写
- 10 脳を活性化させる「暗唱」の指導スキル■低学年
- 11 脳を活性化させる「暗唱」の指導スキル■中学年
- 12 脳を活性化させる「暗唱」の指導スキル■高学年
- 13 詩を鋭く分析する「話者」の指導スキル
- 14 目玉の絵をかいて検討する「視点」の指導スキル
- 15 補助教材@ この「詩」教材で「話者」が分かる
- 16 補助教材A この「詩」教材で「視点」が分かる
- W 国語の授業が好きになる! 「詩」を知的に授業するパーツ
- 1 誰でも作れる「パロディ詩作り」の指導スキル@
- 2 誰でも作れる「パロディ詩作り」の指導スキルA
- 3 誰でも作れる「パロディ詩作り」の指導スキルB
- 4 教室中が大笑い!「続きの一文作り」の指導スキル@
- 5 教室中が大笑い!「続きの一文作り」の指導スキルA
- 6 教室中が大笑い!「続きの一文作り」の指導スキルB
- 7 ユーモアたっぷり「四字熟語で詩を作る」指導スキル@
- 8 ユーモアたっぷり「四字熟語で詩を作る」指導スキルA
- 9 ユーモアたっぷり「四字熟語で詩を作る」指導スキルB
- 10 知的に興奮する「一字題一行詩」の指導スキル@
- 11 知的に興奮する「一字題一行詩」の指導スキルA
- 12 知的に興奮する「一字題一行詩」の指導スキルB
- 13 何時間も子どもが熱中する「『春』の授業」指導スキル@
- 14 何時間も子どもが熱中する「『春』の授業」指導スキルA
- 15 何時間も子どもが熱中する「『春』の授業」指導スキルB
- 16 何時間も子どもが熱中する「『雪』の授業」指導スキル@
- 17 何時間も子どもが熱中する「『雪』の授業」指導スキルA
- 18 何時間も子どもが熱中する「『雪』の授業」指導スキルB
- X 一学年に一つ「分析批評の観点」で授業を作る
- 1 これだけ知っておけば授業できる「分析批評の観点」@
- 2 これだけ知っておけば授業できる「分析批評の観点」A
- 3 これだけ知っておけば授業できる「分析批評の観点」B
- 4 一年生が文を何度も読む!「色彩イメージ」の指導スキル@
- 5 一年生が文を何度も読む!「色彩イメージ」の指導スキルA
- 6 一年生が文を何度も読む!「色彩イメージ」の指導スキルB
- 7 二年生が次々と発言する!「主役・対役」の指導スキル@
- 8 二年生が次々と発言する!「主役・対役」の指導スキルA
- 9 二年生が次々と発言する!「主役・対役」の指導スキルB
- 10 三年生がノートいっぱいに意見を書く!「視点」の指導スキル@
- 11 三年生がノートいっぱいに意見を書く!「視点」の指導スキルA
- 12 三年生がノートいっぱいに意見を書く!「視点」の指導スキルB
- 13 四年生が文を根拠に話し合う!「人間関係」の指導スキル@
- 14 四年生が文を根拠に話し合う!「人間関係」の指導スキルA
- 15 四年生が文を根拠に話し合う!「人間関係」の指導スキルB
- 16 五年生が構造を読み取る!「作品の構成・事件の分析・キーワード」指導スキル@
- 17 五年生が構造を読み取る!「作品の構成・事件の分析・キーワード」指導スキルA
- 18 五年生が構造を読み取る!「作品の構成・事件の分析・キーワード」指導スキルB
- 19 六年生が熱中して討論する!「題材・モチーフ」の指導スキル@
- 20 六年生が熱中して討論する!「題材・モチーフ」の指導スキルA
- 21 六年生が熱中して討論する!「題材・モチーフ」の指導スキルB
まえがき
国語の授業が苦手な若い教師は多い。
私もそうだった。二十代の頃は、毎日の国語の授業に悩んでいた。何をどうすればいいのか全く分からなかった。新しい単元に入ると「新出漢字の学習」をした。四五分間ずっと漢字だけを練習させた。
その後は決まって「教科書の音読」をした。とにかく教科書の教材文を音読させた。「範読」はやっていたと思う。音読の後は指導書に書いてあることを黒板に書きノートに写させた。
子どもたちは国語の時間がきらいになっていった。
そんな私が今では「国語の授業が楽しみ」でならない。「向山型国語」に出会い、実践を「追試」しているからだ。新出漢字の指導、音読指導、同じ内容をやっても子どもたちが熱中する。国語の授業が楽しいという。
授業参観やオープンスクールでは国語の授業をする。子どもたちと保護者が一緒になって盛り上がる。
「追試」という授業研究の方法を知って、私の教師人生は激変した。
日々の国語の授業に悩んでいる先生方に、少しでも役に立てばと思いながら本書を編集した。
使い方としては、次のようなステップが考えられる。
ステップ1 教材文に合わせて「追試」してみる
どのページの国語スキルも、そのまま追試できるようになっている。一〇分から一五分程度で追試できるものもある。やってみると、子どもの熱中する姿に驚くと思う。私もそうだった。
何が違うのかよく分からないが、とにかくうまくいくという手ごたえを体験できる。
ぜひ一度「追試」していただきたい。国語の授業が楽しくなる。
ステップ2 原典にあたって読んでみる
国語の授業が部分的にうまくいった後は「原典」となる論文を読んでほしい。
それぞれのスキルを紹介するにあたり出典を書いている。書店やインターネットで購入できるものも多い。
もとの教育論文を読むことで「どうしてうまくいくのか」という手がかりを見つけることができる。
ステップ3 ライブで学んでみる(授業のうまい人に見てもらう)
文章ではうまく伝わらないことがある。
例えば、「表情」「目線」「リズムとテンポ」などだ。同じように追試しても、なぜかうまくいかない場合がある。
多くの原因は教師の「技量」の差にある。いくら本を読んでも、これだけは身につかない。
身につけたければ、授業のうまい人の前でやってみて代案を見せてもらうことだ。
TOSSのセミナーやサークル例会は全国各地で開催されている。ぜひ一度ライブで体験していただきたい。
本書の内容は、向山洋一氏の実践がなければ何一つ書けなかった内容ばかりです。
また、出版にあたっては、明治図書の樋口雅子様に多大なご助言、多くの励ましのお言葉をいただきました。
この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
/許 鍾萬
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- 明治図書
- 向山先生のシリーズ、役に立ちます。2021/1/1060代・高校教員