「子どもの論理」で創る国語の授業
―読むこと―

「子どもの論理」で創る国語の授業―読むこと―

新刊

総合91位

確かな教材分析+授業構想で創る新しい国語授業

これまでの「教える(教授する)」側を中心に創られてきた国語授業から脱却せよ!子どもの「学び」、すなわち「子どもの思考の文脈」に沿って授業を構想することで、本物の深い学びを実現することができる。教科書定番教材を用いて、授業化のポイントを明らかにした。


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ISBN:
978-4-18-110612-6
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 128頁
状態:
在庫あり
出荷:
2018年12月17日
新学習指導要領解説書籍
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CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 「子どもの論理」で創る読みの授業とは
1 これまでの国語授業―「教師の論理」で創られてきた国語授業
2 「子どもの論理」で創る国語授業へのアプローチ
@子どもの判断・評価を生かした授業を
A「教える」国語から「学ぶ」国語へ―子どもの「問い」を引き出す発問
B問題解決型「めあて」と「まとめ」―「問い―答え」の関係で授業を明確にする
3 「子どもの論理」で創る国語授業の教師の役割
ファシリテーターとしての教師―アプロプリエーションとしての学びを創る
第2章 「子どもの論理」で創る文学の授業
「子どもの論理」で創る文学の授業とは―作品を,意味づける力を!
1年「おおきなかぶ」
2年「お手紙」
3年「モチモチの木」
4年「ごんぎつね」
5年「大造じいさんとガン」
6年「海の命」
第3章 「子どもの論理」で創る説明文の授業
「子どもの論理」で創る説明文の授業
子どもの「問い」に応える説明文の授業づくり―内容型授業展開から論理型授業展開へ
1年「どうぶつの赤ちゃん」
2年「ビーバーの大工事」
3年「すがたをかえる大豆」
4年「くらしの中の和と洋」
5年「天気を予想する」
6年「自然に学ぶ暮らし」
おわりに
執筆者紹介

はじめに

 「『子どもの論理』で創る国語授業研究会(略称「子国研」)」は,香月正登,大澤八千枝,白坂洋一の3人で発足した会です。発足自体は新しいのですが,これまでにも3人会をつくり,十数年,共に学んできた仲です。


 私たち3人の会で,もっとも大事にしているのが「教材研究」です。教材研究は「教材分析+授業構想」で成り立っています。「この教材のもつ特性は何か」,「その特性を授業にどう生かすか」と教師の側からの教材分析を明確にした上で,「この教材のどこに子どもたちは目を向けるのか」,「この教材で子どもたちは何をしたいと考えるか」と子どもの側に立った授業構想を行い,授業化してきました。つまり,教師の側だけでなく,「子どもの思考の文脈」に沿って授業を形づくることを目指し,実践を重ねてきました。それを本書のタイトルでもある「子どもの論理」としてあらわしています。

 本書では「学び」に目を向け,子どもたちが学ぶとはどういうことかについて,授業という事実をもとに考えることにします。そして,子どもの学びの側に立った,よりよい授業のあり方を提案することを目的としています。

 これまでの国語授業の多くは,「教える(教授する)」側を中心に創られていたといえます。「わかる・できる」ための道筋が教師の側からだけで形づくられてきていたといえるでしょう。


 具体的に授業場面に置き換えて考えてみます。授業の冒頭で「〇〇について考えよう」と提示されるのは,教える意図が前面的にあらわれた教師による「めあて」です。そして,「他にはないかな,他にはないかな」と子どもたちに発言することを促しつつ,子どもの思考の文脈は抜きにして授業が展開されていきます。一通り,子どもたちが発言し終えると,子どもたちから出てこなかった考えを教師が「実はね,〇〇は〜」と説明し,教師のまとめで授業が終わる。そこに,子どもの「学び」は本当に成立しているのかという疑問が湧き上がってきます。

 では,教師が教えれば,子どもは学ぶようになるのでしょうか。そうではない,と私は考えています。教師がいくら熱量をもって教えても,子どもの側からすれば,なぜそれを学ばなければならないのか,学ぶことでどんなよいことがあるのか,よくわかっていないことの方が多いのです。子どもたちが迷い,混乱する,葛藤する,そういう状態を潜り抜けて,子どもたち自らが文脈を形づくり,解を見出していくところに「学び」の価値があると考えます。

 「子どもの論理」で授業を創るには,どうしたらよいのでしょうか。本書では,そのアプローチについて3人がそれぞれ提案しています。本書における理論的な枠組みや実践は,十数年近く続けてきた3人の会における,授業という事実を通して,試行錯誤しながら帰納的に形づくってきたものを本書にまとめています。


 今回は「読み」の授業に限定して,提案しています。「読むこと」の授業については,学び手である子どもの側に立った授業づくりについて検討していく余地がまだまだ,たくさんあると考えているからです。

 そして,私たちの提案は「読むこと」の授業だけにとどまりません。今後は,本書を出発点として,「書くこと」や「話すこと・聞くこと」の領域についても,理論的な枠組みとともに,具体的な授業実践を提案していきたいと考えています。

 「『子どもの論理』で創る国語の授業」というこの一冊が,教師の論理,教材の論理を中心に創られてきた,これまでの国語授業の「舵」を大きく方向転換してくれることを願っています。


  「子どもの論理」で創る国語授業研究会(略称「子国研」)代表 /白坂 洋一


*本書の売り上げの一部は,子どもたちをサポートする慈善団体へ寄付いたします。

著者紹介

白坂 洋一(しらさか よういち)著書を検索»

1977年(昭和52年)鹿児島県生まれ。鹿児島大学大学院修士課程修了。鹿児島県公立小学校教諭を経て,2016年より現職。日本国語教育学会員,全国大学国語教育学会員,全国国語授業研究会理事,雑誌「子どもと創る国語の授業」(東洋館出版社)編集委員を務める。

香月 正登(かつき まさと)著書を検索»

梅光学院大学子ども学部准教授

1967年(昭和42年)福岡県生まれ。山口大学大学院修士課程修了。山口県公立小学校教諭を経て,現職。全国大学国語教育学会員,中国・国語教育探究の会副代表,「ことばの学び」をひらく会代表を務める。実践学の構築を目指し,精力的に現場での授業を続けている。

大澤 八千枝(おおさわ やちえ)著書を検索»

広島県三次市立十日市小学校指導教諭

全国国語授業研究会理事,広島県指導教諭として,各校の校内研修会に出向き授業づくりについて助言している。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 子どもの論理で創るという考えがすごくいいなと思い、手にとりました。
      2018/11/1720代・小学校教員
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