ChatGPT×教師の仕事

ChatGPT×教師の仕事

BEST300

重版出来

好評3刷

ChatGPTで仕事革命!

ChatGPTを現場の仕事にどう生かせばよいのか。実際に学校現場で活用している著者が、使い方を伝授。授業計画の相談相手として、指導案作成の補助として、ワークシート作成の相棒として、校務時短の切り札として…。プロンプト充実で明日から使える1冊。


紙版価格: 2,156円(税込)

送料・代引手数料無料

電子版予価: 1,940円(税込)

6/26刊行予定

ISBN:
978-4-18-109226-9
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
3刷
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月7日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
本書掲載のプロンプトについて
第1章 ChatGPTの基本
ChatGPTとは
ChatGPTが得意なこと・不得意なこと
ChatGPTの安全性とプライバシー
保護者に利用許諾を取る
実際に使ってみよう
プロンプトの工夫次第で可能性が広がる
ChatGPTの出力内容を確認する
発展編 ChatGPTのAPIの活用方法
ChatGPTで最新の情報にアクセスする裏技
第2章 ChatGPTは最先端の思考ツール
ChatGPTと一緒に新たなアイディアを見つける
ウェビングマップ×ChatGPT
Yチャート×ChatGPT
フィッシュボーン×ChatGPT
座標軸×ChatGPT
第3章 授業計画で活用するアイディア
魅力的なアクティビティーを考える
教科横断型の授業を企画する
プロジェクトを達成するプロセスを明確にする
評価のためのルーブリックを作成する
学習指導案作成の補助に使用する
第4章 ワークシート作成で活用するアイディア
教科書の続きを作る
スピーチのお手本を作成する
モノローグをダイアローグへ変換する
語彙リスト作成からKahoot!へ
問題作成を効率化する
英文を添削する
ChatGPTを使った英語エッセイの採点の精度は?
第5章 校務で活用するアイディア
アンケート結果を分析する
アンケート結果を分析する ChatGPT以外のツール紹介
Excelの関数について勉強する
作業を自動化! ExcelやWordのマクロを作成する
魅力的なタイトルを考える
箇条書きから学級通信を作成する
メールの送受信を効率化する
音声認識×ChatGPT 議事録を作成する
音声認識×ChatGPT 声でChatGPTとやり取りする
文字認識×ChatGPT 文字認識したテキストを修正する
Word「差し込み印刷」×ChatGPT 個別最適化した文書を作成する
Canva「一括作成」×ChatGPT スライドを一気に作成する
誤字・表記の揺れを確認する
プロンプトの入力を省略する
推薦文の原案を考える
AIに絵を描いてもらう
採点支援ソフト「サイテンギリN」を製作した話
第6章 プラグイン機能を使ってみよう
プラグイン機能とは
AskYourPDFで難しいPDFファイルを一緒に読む
World NewsとWebPilotで教材を作る
Video Summaryで効率的に学ぶ
Show Me Diagramsで図を作成する
第7章 教師は生成AIとどう向き合うか
AIが当たり前の社会で生徒は働く―教育現場もAIを無視できない―
文部科学省のガイドラインをチェックしよう
いきなり飛びつきすぎるのは危険―まずは校務での活用から―
使用する上での注意点
チェックリストで確認をしよう
未来を見据えたAIの活用―AIがないとできない教育の実現―
AI時代の教師の役割―AIと現実世界の橋渡し―
おわりに
参考文献
*本書の内容は,2023年7月時点の情報をもとに構成しています。
本書の発行後に各種サービスやソフトウェアの機能,画面などが変更される可能性があります。ご了承下さい。

はじめに

 2022年11月末にOpenAI社より公開されたChatGPT。このChatGPTの登場により,今,世界は大きく変わろうとしています。

 ChatGPTとは,人間の話す言葉でコンピュータと会話をすることを可能にした人工知能(AI)です。このAIは,普段私たちが話している言葉を処理して,文章を生成することに長けているため,「生成AI」と呼ばれています。この生成AIは,会話をしたり,文章を書いたり,要約したり,翻訳したりと様々なタスクをこなすことが可能です。また,その精度も高く,これまで「AIにはできない」と考えられていた課題も,易々と解決することができます。この技術は,ビジネスや研究など,様々な分野で活用され始め,影響力を増しています。

 もちろん,教育現場も例外ではありません。2023年7月には,文部科学省が『初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン』を公開しており,一部の学校では,授業でChatGPTなどの生成AIの活用がすでに始まっています。

 生成AIは,これまで教育の世界で当たり前だったものを根本的に変えつつあります。2023年1月に世界的起業家であるイーロン・マスク氏は「It' a new world. Goodbye, homework!(新しい世界だ。さらば,宿題よ!)」とX(旧Twitter)上に投稿をしています。これは従来の宿題がもう通用しなくなったことを揶揄しています。たしかに,生徒に課している宿題は,ChatGPTを使えば一瞬で終わらせられるものも少なくありません。私たちは,これまでの教育の在り方を再考しなければならない転換点にいるのです。

 そんな生成AIと教育の上手な付き合い方を考える上で,なにより重要なのが,まず教師が使ってみることだと私は考えています。私自身,2022年11月のリリース直後から使用を開始し,インターネット上で活用方法について様々な校種の先生と情報を共有していく中で,ようやくChatGPTの強みと弱みが把握できるようになってきました。

 このような経験から,本書では,教師の仕事におけるChatGPTの活用方法に絞って,アイディアを紹介していきます。「生徒に使わせる前に,まずは教師が活用してみよう」というのがこの本のテーマです。

 本書では,第1章でChatGPTの基本知識や使い方を紹介します。第2章では,いわゆる「思考の壁打ち」と言われる思考を整理する方法を,従来の思考ツールと合わせて解説します。さらに,第3章では,授業計画においてどのようにChatGPTが活用できるか,学習指導案をChatGPTに書かせることができるかを検討します。第4章では,ワークシート作成において,どのようにChatGPTが活用できるかについて具体的な方法を提案します。第5章では,アンケート結果の分析や文書作成などの校務で活用するアイディアを紹介します。第6章では,新たに追加されたプラグイン機能に触れます。第7章では,文部科学省のガイドラインを参照しながら,AIと教師が協働する新しい時代の教師の在り方について述べていきます。

 本書を通じて,教育に携わる皆様がChatGPTの活用方法について,具体的なイメージを掴み,日々の教育の質向上や業務の効率化を実現する一助となることを願っています。また,教師が実際に最先端のテクノロジーを使っていくことで,これからの教育がより時代に適応したものとなることを期待しています。


   /南部 久貴

著者紹介

南部 久貴(なんぶ ひさき)著書を検索»

1994年滋賀県生まれ。

滋賀大学大学院教育学修士。2018年より滋賀県公立高校で英語科教諭として勤務。

ICTを活用した教育に関心があり、2022年度には、滋賀県のICTコアティーチャーを勤めた。この他にも、「総合的な探究の時間」の担当として、地域と連携した探究活動の実践にも取り組んでいる。

※本書の内容は、あくまでも個人としての見解です。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 面白い。
      2024/3/2130代教員
    • 当方は国立高専教員で、成績評価や出席入力フォームの自動化をChatGPTで普段から取り組んでおります。考えの壁打ちなどの利用や、プラグインの使い方などが紹介されていたため、そちらも活用したいと思います。
      2024/3/630代国立高専助教
    • プロンプトやQRコードを載せてくれているため、活用しやすい書籍でした。
      2024/1/2130代・小学校教諭
    • チャットGPT、ものすごいポテンシャルをもっていると評判は聞いていたのですが、その使い方のとっかかりがわかりました。
      2023/12/2350代・小学校教員
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