- はじめに
- 第1章 小1担任のための1人1台端末活用のポイント
- 1 1年生とICTとの出会わせ方
- 2 学習規律・ルールのつくり方・教え方
- 3 1年生に最初に身につけさせたいICTスキル
- 4 1年生にICTスキルを身につけさせるコツ
- 5 保護者の不安に寄り添うために
- 第2章 小1担任のための1人1台端末レク&ゲーム
- 01 タブレットで撮った文房具に顔を描こう
- −使用ツール:カメラ,ペイントツール
- 02 タブレットカルタで提出の練習をしよう
- −使用ツール:ロイロノート
- 03 ひらがなカードで並べ替えの練習をしよう
- −使用ツール:ロイロノート
- 04 テーマに沿った情報を集めよう
- −使用ツール:カメラ,ロイロノート
- 05 どんな遊びが人気かな?
- −使用ツール:画像フォルダ
- 06 QRコードで宝探しをしよう
- −使用ツール:カメラ
- 07 何の形に見えるかな?
- −使用ツール:ペイントツール
- 08 じゃんけんカードで,相手のことをもっとよく知ろう
- −使用ツール:画像フォルダ
- 09 朝のできごとを並べよう
- −使用ツール:ロイロノート
- 10 いらない画像を削除しよう
- −使用ツール:カメラ,画像フォルダ
- 11 お気に入りの花火をスクリーンショットで残そう
- −使用ツール:画像フォルダ,スクリーンショット
- 12 お気に入りの動物だけを選ぼう
- −使用ツール:画像フォルダ
- 13 「1秒ゲーム」をしよう
- −使用ツール:ストップウォッチ
- 14 文字入力で小さい文字マスターになろう
- −使用ツール:メモ帳,ロイロノートなど
- 15 オリジナル名刺交換をしよう
- −使用ツール:ペイントツール,AirDrop
- Column 1年生にも伝わる! GIGAスクール用語解説集
- 第3章 小1担任のための1人1台端末活用アイデア 日常編
- [学級開き]
- 01 自分の写真に描き込もう オリジナル自己紹介写真
- −使用ツール:ペイントツール
- [朝の会]
- 02 タブレットも一緒に健康観察をしよう
- −使用ツール:コントロールセンター
- [帰りの会]
- 03 「みんなのためタイム」の写真を撮ろう
- −使用ツール:カメラ,AirDrop,ロイロノート
- 04 ありがとうカードを送り合おう
- −使用ツール:ペイントツール,AirDrop
- [掃除]
- 05 汚れているところを教え合おう
- −使用ツール:カメラ
- 06 掃除の反省カードに記入しよう
- −使用ツール:ペイントツール
- [係活動]
- 07 日直の仕事を考えよう
- −使用ツール:ペイントツール
- 08 係のアピール動画をつくろう
- −使用ツール:カメラ(動画)
- 09 係の紹介ポスターをつくろう
- −使用ツール:カメラ,ロイロノート
- [給食]
- 10 今週のベスト給食を決めよう
- −使用ツール:カメラ,ロイロノート
- 11 身支度に何秒かかるかな?
- −使用ツール:ストップウォッチ
- [その他]
- 12 学級目標ができているかをアンケートで確かめよう
- −使用ツール:ロイロノート
- 13 クリスマスカードを送ろう
- −使用ツール:ロイロノート
- 14 6年生にありがとうを伝える方法を考えよう
- −使用ツール:ロイロノート
- 15 データを見返して1年間を振り返ろう
- −使用ツール:ロイロノート
- 第4章 小1担任のための1人1台端末活用アイデア 授業編
- [国語]
- 01 登場人物の言葉を考えて書いてみよう (スイミー)
- −使用ツール:ペイントツール,ロイロノート
- 02 お話の順番に並べよう (おおきなかぶ)
- −使用ツール:ロイロノート
- 03 一画付け足して別の字にしよう (漢字学習)
- −使用ツール:ペイントツール
- 04 「誰がどうした作文」をつくろう (「は」「を」「へ」の学習)
- −使用ツール:ロイロノート
- 05 説明文をカードにまとめよう (うみのかくれんぼ)
- −使用ツール:ロイロノート
- 06 ひらがなクイズをしよう (ひらがなの学習)
- −使用ツール:ペイントツール
- 07 「かぎかっこ」の使い方マスターになろう (「」のつかいかた)
- −使用ツール:カメラ(録画)
- [算数]
- 08 学校の中の,まる,さんかく,しかくを見つけよう(いろいろなかたち)
- −使用ツール:カメラ,ロイロノート
- 09 大きくして読もう (なんじなんぷん)
- −使用ツール:ペイントツール
- 10 同じ形の仲間をかぞえよう (いろいろなかたち)
- −使用ツール:ペイントツール
- 11 大きな数のかぞえ方 これって何文字? (20より大きな数)
- −使用ツール:ロイロノート
- [生活]
- 12 学校に隠れたお宝を見つけよう (がっこうとなかよし)
- −使用ツール:カメラ
- 13 虫の写真を拡大してひみつをみつけよう (いきものとなかよし)
- −使用ツール:カメラ
- 14 かげあそびをしよう (かげとなかよし)
- −使用ツール:カメラ,ペイントツール
- 15 秋の葉っぱを見つけよう (あきみつけ)
- −使用ツール:ロイロノート
- 16 夏のものを思考ツールにまとめよう (なつとなかよし)
- −使用ツール:ロイロノート
- 17 冬ビンゴをしよう (ふゆみつけ)
- −使用ツール:ロイロノート
- [音楽]
- 18 お絵かきで曲をつくってみよう (作曲)
- −使用ツール:Song Maker
- 19 学校の中の音を探そう (おとをさがしてあそぼう)
- −使用ツール:カメラ ,ロイロノート
- [図工]
- 20 削って模様を出そう (スクラッチ)
- −使用ツール:ロイロノート
- 21 作品のアピールポイントを伝えよう (立体作品)
- −使用ツール:カメラ
- 22 学校にある顔をみつけよう (かたちみつけ)
- −使用ツール:カメラ
- [道徳]
- 23 クラゲチャートで理由を考えよう (二わのことり)
- −使用ツール:ロイロノート
- 24 かたづけが必要なのはどこだろう (あとかたづけ)
- −使用ツール:カメラ
- 25 心の数直線で気持ちを表そう (にんじんばたけで)
- −使用ツール:ロイロノート,心の数直線
- 第5章 小1担任のためのトラブル予防と対策Q&A
- Q1 家庭でのタブレット活用とルールについて
- Q2 子どものタブレット活用スキルの差への対応はどうする?
- Q3 タブレットと子どもたちの姿勢との関係について
- Q4 1年生のキーボード練習法について
- Q5 1年生に教えるべき「モラル」って?
- Q6 宿題等の提出と評価・フィードバックについて
- Q7 最初に指導する際の注意点は?
- 巻末付録 掲示物や通信,お手紙に使える!タブレットイラスト集
- おわりに
はじめに
本書を手に取ってくださりありがとうございます。
「1年生のうちからタブレットを使わせるって不安だな」と思ったことはありませんか? …安心してください! ここには,その不安を解消する方法がたくさん書いてあります。先生方が本書を活用して,自信をもって1年生の前に立ってくださることを願っています。
「これはタブレットを使って活動させましょう」
「学級会ではタブレットを使って話し合わせましょう」
職員室で普段話しているこのような会話は,数年前までは聞かれませんでした。GIGAスクール構想により,教育の現場は劇的に変わり,子どもも先生もその変化に対応しようと必死に試行錯誤していることと思います。
本書は,そんな先生の助けになるようにつくりました。特に義務教育の最初である小学校1年生には,何をどのように教えたらよいかに悩んでおられる先生も多いのではないでしょうか。
1年生であっても子どもによっては,家庭で自分専用の端末を使いこなし,デジタルネイティブとなりつつあります。しかし,いざタブレットを使って活動させようとしても,各家庭内でのタブレットの状況は異なり,どの程度の専門用語が通じるのか,操作はどこまでできているのか,不安な要素はたくさんありますね。ひらがなを例にすると,入学当初から読み書きがある程度できる子,ほとんど書けない子,読むことも難しい子など様々です。しかし,教室ではどの子も学習に参加できるように工夫しなければなりません。タブレットを使った学習も一緒で,操作の技能に差があるからといって苦手な子どもを放っておくわけにはいきません。
では,学級全員を学びのステージに乗せるために,どのような指導が必要なのでしょうか。本書では全員が学習に向かえるように段階を追って説明しています。
第1章では,学級のルールづくりや,指導時のポイントについて説明しています。ここで,1年生が使う上での基本的なことを把握してください。
第2章では,ゲームやレクリエーションを通して,楽しくタブレットの操作に慣れる活動例を紹介しています。これらの活動では,子どもたちが操作の練習をしているということを意識せずに,楽しめるように工夫しています。この活動は,教材を変えれば教科の指導にも使えるので,おもしろい活動に応用していってください。
第3章では,日常の学級経営に使える活動を紹介しています。1年間を通して使える活動になっています。また,タブレットのメリットである記録しやすさ,共有のしやすさを生かした活動になっているので,普段からポートフォリオをためるような感覚で使うことができるようになっています。
第4章では,教科指導に使える活動を紹介しています。授業でまずは何をしたらいいのだろう,もっと楽しめる活動にしたい,と思っておられる先生にぴったりです。
第5章のQ&Aでは,よくある質問をまとめています。1つの質問について,1ページに見やすくまとめているので,きっと先生方の助けになるでしょう。
最後に,本書で扱った教材やイラストの多くを,QRコードを読み取ることで,すぐにダウンロードできるようにもしています。どなたでもすぐにお使いいただけます。日々の授業準備の負担軽減になるはずです。ぜひ,ご活用ください。
2022年2月 /田中 直毅
本当に、ありがたい本で、教職員仲間にも薦めています。
「小1担任…」だけでなく、「小6担任…」のは無いですか?とも聞かれるほど、他の学年でも、こんな本があればいいなぁと感じます。
本当に、ありがとうございました!
この本に出会えて、本当に嬉しかったです。最高でした!