大学では教えてくれない 一年を乗り切る学級づくり
教師力を高める方法と心構え

大学では教えてくれない 一年を乗り切る学級づくり教師力を高める方法と心構え

インタビュー掲載中

学校現場は甘くない!だからこそ、策を持とう。

初任者は、実に多くの学校現場の現状に直面します。そういう世界で生き抜くには、覚悟だけでも、真面目さだけでも、どうにもなりません。一年間を乗り切るために具体的にどうしたらよいのか、どう考えたらよいのか、大学では教えてくれなかった答えが、ここにあります。


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ISBN:
978-4-18-098413-8
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年12月9日
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CONTENTS

もくじの詳細表示

プロローグ─夢の破れることがある
Chapter1 必ず知っておきたい 初任者が直面する学校現場の現状
1 話を聞いてくれない子どもたち
2 保護者は優しくない
3 教室の「あの子」の存在感
4 同僚・先輩もいろいろ
5 忙しくて何をしているか分からなくなる
Chapter2 「学級づくり」とはそもそも何か
1 現場の細かいことは,大学では教えない
2 初日から知らないうちに学級はつくられていく
3 力量が足りないことを自覚せよ
4 怒ってばかりでは学級づくりにならない
5 まずは自分のできることからやる
@教師として,今できることは?
Aネタに頼る怖さを心得よ
B遊ぶのも仕事である
C笑顔をつくる
Chapter3 新年度のスタートに必要なこと
1 自分のアピールをする
@子どもへのアピール
A保護者へのアピール
B通信でアピール
2 子どもと仲良くなる
3 挨拶で学級づくり
@いろいろな挨拶の声
A返事のタイミング
B目上の人への挨拶の仕方
C表情の大切さ─手鏡を用意して
4 授業のルールを示す
@ルールは少なめに
A学校のマジョリティには従う
Bなかなかできない「徹底」
5 一日のタイムテーブルを示す
6 掃除ができるクラスは安定する
@ブロークンウインドウ理論
A自根清浄
B教師がゴミを拾ってもいい?
7 子どもが成長する班活動をする
@生活班と学習班
A班のめあて
8 席替えも学級づくり
9 給食指導の考え方
10 一人一人とつながるために
@日記,振り返りジャーナルなど
A子どもとの時間をつくる
Chapter4 スタートを乗り切ったころに考えること
1 学級はいくつもの波に見舞われるものである
2 五月病―教師にも子どもにも
3 連休明けの子ども対応
4 6月くらいから本当の姿が出る
@新年度スタート時の子どもとの違い
A記録が勝負になる
5 乱れ始める時期に向けて
@6月・11月・2月に気を付ける
A荒れないための予防
B「続ける,徹底する」とは,どうすることか?
Chapter5 子ども同士の関係づくり
1 放っておけば,どうなるのか?
2 関係に立ち入るのは難しい
3 学級の“ムード”をつくる
4 いじめ問題は一人で対応しない
Chapter6 学級づくりに欠かせない行事指導
1 なんのための行事か?
2 行事の後が荒れやすい─だからこうする
3 ベテランには一年間の見通しがある
Chapter7 個人面談の在り方
1 悪いことを言う必要はない
2 子どもにとってプラスになることを
3 クレームは一度のみこむ
4 特別な準備のいらない方法
Chapter8 学級づくりにおすすめの絵本
1 なぜ絵本なのか
@簡潔に完結
A自分だけの「対話」ができる
B子どもたちが一心に聞き入る
2 使える学級づくりのアイテム
エピローグ

プロローグ

  ─夢の破れることがある


 「今の学校現場は,甘くありません。」と,僕は学生たちに語っています。

 毎年,たくさんの先生方の相談にのっていますが,多くの若い先生方が苦しんでいます。

 「バラ色の教師生活を送っているなどという人は一人もいません。」

とまで言うのは,言い過ぎかも知れませんが,数少ないと断言します。

 だから,僕はこの本では,甘いことは書きません。

 夢を持って現場に出たその日から,どんどん夢は壊れていきます。よほどいろいろな人間関係に恵まれることでもないと,苦しみの連続です。

 例えば,心許せる同僚,面倒見のよい先輩,おおらかな管理職,素直な子どもたち,協力的な保護者等ですね。そういう方たちに恵まれない限り,いきなり大きな壁にぶち当たるのです。


 初任者が直面する学校現場の現状は,次のようなものです。


 1 話を聞いてくれない子どもたち

 2 優しくない保護者

 3 教室の「あの子」の存在感

 4 同僚(先輩)も時には敵と化す

 5 忙しくて何をしているか分からなくなる


 これらは,ほぼ同時に起こると言っていいでしょう。落ち着いて一つ一つにじっくりと対応することなんてできません。

 そして,その中でくたくたに疲れていきます。


 大阪では,新任の先生が六月に突然学校に来なくなって,親も連絡がとれず,捜索願が出されることがありました。二日後に発見されたのですが,そのまま休職して,八月に退職していきました。

 2006年に東京都に就職した新任女性教師は,その年の12月6日に自殺しました。あまりにも多忙で,何かのトラブルに対応するどころではなかったのです。先輩の言葉が彼女を追い詰めていきました。


 若い人たちばかりではありません。一般教員が精神疾患で休職する率は,およそ0.6%です。15人に一人は精神を病んで(ほとんどが鬱ですが),休職するということです。各校に二人くらいは毎年のようにそういう先生が出てくるということです。


 そういう世界で生き抜いていくには,覚悟だけではどうにもなりません。真面目さだけでも通じないのです。実際,休職する先生のほとんどは真面目な方なのですから。

 このような現状を踏まえて,そこを乗り切るにはどうしたらよいのかということを考えて,本書を記しました。新卒三年目までの先生方に乗り切り方を伝授したつもりですが,中堅の先生もご自分を振り返るというおつもりで読んでくだされば,きっと意義のあることがいくつか見つかると思います。


 教師に向いていない方は確かにいらっしゃいます。そういう方は新しい道を選択すればいいのです。しかし,その見極めもできずに教壇から去っていくのはなんとも哀しいことです。能力のある真面目な教師が潰された例を,僕はたくさん知っています。

 教師と言う仕事は,実にやりがいのある仕事です。この本が,少しでも若い先生に光を当てられたら,幸いです。


   追手門学院小学校 /多賀 一郎

著者紹介

多賀 一郎(たが いちろう)著書を検索»

神戸大学附属住吉小学校を経て,私立小学校に長年勤務。現在,追手門学院小学校講師。専門は国語教育。親塾等,保護者教育に力を注いでいる。また,教師塾やセミナー等で,教師が育つ手助けをしている。絵本を通して心を育てることをライフワークとして,各地で絵本を読む活動もしている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 多賀先生が学級びらきについて、或いは一年を乗り切る方法と心構えについて述べられた、待望の書だと思いました!
      2018/4/140代・小学校教諭
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