- まえがき
- /堀 裕嗣
- 教師力1 多様な子どもたちへの教育を考える立場からの「教師力」
- /青山 新吾
- 教師力2 この仕事が好きだからこそ
- /赤坂 真二
- 教師力3 教師力は,指導力が柱である
- /池田 修
- 教師力4 教師力向上のキーワードは「我慢」!
- /糸井 登
- 教師力5 悩み続ける力,迷い続ける力,答えを決めない力,あきらめない力の総和である
- /石川 晋
- 教師力6 日々の教師修業こそが,教師力を高めていける
- /大谷 和明
- 教師力7 教師力アップの中核は〈マネジメント力〉にある
- /金山 健一
- 教師力8 仕事のスキルと自校への愛
- /佐藤 幸司
- 教師力9 新しい教師力が必要なときになった
- /多賀 一郎
- 教師力10 体・徳・知という教師力を
- /寺崎 賢一
- 教師力11 「上司」としてリーダー性を発揮する
- /中村 健一
- 教師力12 動的な職能
- /西川 純
- 教師力13 「学校の終わり」に立ち向かう「教師力」を!
- /野中 信行
- 教師力14 関数
- /堀 裕嗣
- 教師力15 私の分野〜感情〜
- /堀川 真理
- 教師力16 教師力の基盤とは,まず「辞めないこと」
- /山田 洋一
- あとがき
- /堀 裕嗣
まえがき
「THE 教師力」と題して様々な論客にその概念を語ってもらおうという企画を思いついてから,既に10年近くが経った。様々な教育運動が一つの主張を広めることに腐心しているのを見るにつけ,また,そうした教育運動同士が対立し合い,次第に互いの交流を回避するようになるのを見るにつけ,「それではいけない。教育界は常に多様性が担保されなければならない。」との思いを強くしたからである。しかし,そうした思いとは裏腹に「多様性」を担保した企画を編集者に提出すると,なかなか取り上げてもらえなかった。著者の明確な主張のないものは本にはしづらい,そう思われたのだろうと推測する。
今回,明治図書の及川誠さんがこの企画に賛同してくれたことにより,やっと長年の志を形にすることができた。それも,この2013年夏に刊行するにはこれ以上ないという執筆陣で形にすることができた。ある種の感慨を抱く次第である。
先般,同じく及川誠さんのお力を借りて,「エピソードで語る教師力の極意」という10冊シリーズを刊行した。教師が力量を高めていくうえで参照とすべきは,一つは先達の人生に鑑みながらその思考法・発想法を学ぶことであり,いま一つは教育界に流布する概念について多様な人たちの論理を比較読みすることだと考えている。本書は後者の発想を色濃くもつものである。読者の力量形成に少しでも寄与するなら望外の幸甚である。
/堀 裕嗣
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- 明治図書
- 自分を振り返りながら読んでしまいます。2024/1/1730代、小学校教諭