- はじめに
- 第1章 豊かな「数と式」指導を求めて
- §1 「数と式」指導のねらい
- §2 学年ごとの指導段階とその内容
- (1)小学校での指導
- (2)学年ごとの指導段階
- (3)学年ごとの指導内容
- §3 「数と式」指導の改善のポイント
- (1)意味理解が伴った指導
- (2)比較を取り入れた指導
- (3)つまずきを生かす指導
- (4)計算練習のさせ方の工夫
- (5)テスト問題の工夫
- 第2章 指導内容のポイント
- 第1学年 正の数,負の数
- (1)指導のねらい/ (2)重点となる内容と指導上の留意点
- 第1学年 文字と式
- (1)指導のねらい/ (2)重点となる内容と指導上の留意点
- 第1学年 1次方程式
- (1)指導のねらい/ (2)重点となる内容と指導上の留意点
- 第2学年 式と計算
- (1)指導のねらい/ (2)重点となる内容と指導上の留意点
- 第2学年 連立2元1次方程式
- (1)指導のねらい/ (2)重点となる内容と指導上の留意点
- 第3学年 多項式
- (1)指導のねらい/ (2)重点となる内容と指導上の留意点
- 第3学年 平方根
- (1)指導のねらい/ (2)重点となる内容と指導上の留意点
- 第3学年 2次方程式
- (1)指導のねらい/ (2)重点となる内容と指導上の留意点
- 第3章 新数学科の具体的な授業プラン
- 第1学年 正の数,負の数 31
- (1)目標/ (2)教材観/ (3)指導計画(全23時間)/ (4)授業例 [例1] 数の大小 [例2] いくつかの数の積 [例3] 累乗 [例4] 数の集合と四則演算の可能性 [例5] 正の数,負の数の利用
- 第1学年 文字と式
- (1)目標/ (2)教材観/ (3)指導計画(全17時間)/ (4)授業例 [例1] 文字を使った式 [例2] 式を書くときの約束 [例3] 1次式と数との乗法 [例4] 文字を使った式の利用 [例5] 等式と不等式
- 第2学年 1次方程式
- (1)目標/ (2)教材観/ (3)指導計画(全16時間)/ (4)授業例 [例1] 1次方程式の解き方(小数を含む方程式) [例2] 1次方程式の解き方(分数を含む方程式) [例3] 1次方程式の利用 [例4] 比例式
- 第2学年 式と計算
- (1)目標/ (2)教材観/ (3)指導計画(全15時間)/ (4)授業例 [例1] 加法,減法 [例2] 乗法,除法 [例3] いろいろな計算 [例4] 式の利用 [例5] 等式の変形
- 第3学年 連立2元1次方程式
- (1)目標/ (2)教材観/ (3)指導計画(全12時間)/ (4)授業例 [例1] 2元1次方程式とその解 [例2] 連立方程式とその解 [例3] 加減法による連立方程式の解き方 [例4] 代入法による連立方程式の解き方 [例5] 連立方程式の利用 [例6] 資料の活用との総合問題
- 第3学年 多項式
- (1)目標/ (2)教材観/ (3)指導計画(全16時間)/ (4)授業例 [例1] 乗法公式による展開 [例2] 素因数分解 [例3] 因数分解 [例4] 数の計算や数の性質と式の利用 [例5] 図形の性質と式の利用
- 第3学年 平方根
- (1)目標/ (2)教材観/ (3)指導計画(全15時間)/ (4)授業例 [例1] 平方根の大小 [例2] 平方根の乗法 [例3] 平方根の近似値 [例4] 有理数と無理数 [例5] 平方根の利用
- 第3学年 2次方程式
- (1)目標/ (2)教材観/ (3)指導計画(全12時間)/ (4)授業例 [例1] 2次方程式とその解の意味 [例2] 因数分解して解くこと [例3] 平方の形に変形して解くこと [例4] 2次方程式ax2+bx+c=0の解の公式 [例5] 図形での活用
はじめに
本書は,学習指導要領の改訂(平成20年3月)に基づく中学校数学科の授業実践に向けて,数学的活動を通して日々の実践を行っていくための指導計画や学習指導案(略案)などを具体的にまとめたシリーズの中の1冊です。
このシリーズは,第1巻「数と式」編,第2巻「図形」編,第3巻「関数・資料の活用」編の3冊からなっています。「関数」領域と「資料の活用」領域については,第3巻にまとめました。
各巻においては,まずはじめに,中学校数学科の新教育課程における当該領域の「指導のねらい」や「指導内容の重点」などを明らかにしました。
それらを踏まえて,「指導計画と学習指導案」を,紙数の許す限り具体的に紹介しました。各巻において多くのページを占めている学習指導案は,日々の授業実践に,また指導計画を作成したりそれを振り返ったりする際の参考になるものと思います。
第1巻「数と式」編の構成は,次のようになっています。
「第1章 豊かな『数と式』指導を求めて」では,中学校数学科での「数と式」指導のねらい,及び学年ごとの指導段階とその内容をまとめました。そして,「数と式」指導の改善のポイントとして5つの観点を示し,授業を構想する上での基本的な考え方を提案しました。
「第2章 指導内容のポイント」では,各学年の「数と式」の単元ごとに,学習指導要領に基づいて指導内容を解説し,その指導の重点や留意点について述べています。
続く「第3章 新数学科の具体的な授業プラン」は,本書の中心をなす部分です。各単元ごとに指導計画を示し,その中には,授業のはじめに提示する「問題」を掲載しました。また,それらの「問題」をもとにした具体的な学習指導案を紹介しています。これらの「問題」や学習指導案は各執筆者の実践に基づいたものですが,実際の授業に当たっては,生徒の実態等に応じて適宜取捨選択したり,改善を加えていただきたいと思います。
なお,本シリーズは,『細案・略案で見る中学校新数学科授業プラン集』(明治図書,2002年)を,学習指導要領の趣旨を生かして改訂したものです。中学校数学科での「よい授業」をつくっていく上で,参考にしていただければ幸いです。
最後になりましたが,本シリーズの出版に当たって大変お世話になりました,明治図書編集部の木山麻衣子さん,林知里さんに厚くお礼申し上げます。
平成23年2月 編著者
-
- 明治図書
- 板書計画があるとより良かった。2021/5/1120代・中学校教員