国語授業アイデア事典
小学校国語科「交流型」授業づくり&言語活動アイデアブック

国語授業アイデア事典小学校国語科「交流型」授業づくり&言語活動アイデアブック

子どもたちが主体的に関わる「交流型」の言語活動例が満載!

「交流型」授業に役立つ学年別・場面別の指導アイデア、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」などの領域別「交流型」の授業&言語活動アイデアの2章構成で、「交流型」の言語活動を通して子どもが主体的に関わり合う、小学校国語科の授業のアイデアを紹介。


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PDF
ISBN:
978-4-18-067523-4
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月22日

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 「交流型」授業に役立つ!学年別・場面別指導アイデア
@学年別指導アイデア
低学年
1 【話すこと・聞くこと】ICTを活用したスピーチ活動
2 【読むこと(説明文)】具体的なイメージと結び付けたワクワク読み
3 【ひらがな・漢字】対話を取り入れた言葉の学習
中学年
1 【読むこと(説明文)】段落最初の文で段落相互の関係に着目しよう
2 【漢字】「〇〇へん」集め,じゅく語しりとり
3 【言葉遊び】アナグラム,回文,〇月の句,同じ言葉の詩
高学年
1 【読書指導】ペア(グループ)読書&考え聞かせ
2 【読むこと(説明文)】「書き言葉」の特徴に着目しよう
3 【漢字】漢字作文
A場面別指導アイデア
1 読書活動のアイデア
2 ノート指導のアイデア
3 学室経営のアイデア
4 ファシリテーターのアイデア
5 教材研究のアイデア
Chapter2 領域別・「交流型」の授業&言語活動アイデア
@話すこと・聞くことの授業アイデア
1 【1年】はん語り―友達と語ろう―
2 【5年】学校自慢コマーシャルを作ろう
3 【5年】ファシリテーターを設定した話し合い活動
A書くことの授業アイデア
4 【2年】わたしたちの のはらむらをつくろう
5 【2年】なぞとき招待状
6 【3年】タイムスリップ作文
7 【5年】なりきり作文―現代の漱石大賞をめざそう―
8 【5年】解釈文を書こう―金子みすゞ学級選詩集―
9 【5・6年】「〇レポ!」―随筆的文章をすらすら書こう―
10 【6年】魅力を伝えるパンフレット作り
B読むことの授業アイデア
11 【1年】いきものの〇〇クイズ
12 【2年】見開き図鑑
13 【4年】読みたくなる本を考えてみよう
14 【5年】「学習感想」の積極的活用―一覧型学習感想,選抜型学習感想,分類型学習感想―
15 【5年】声に出して表現しよう
16 【5年】楽しい新聞読み―読んで,撮って,表現する学習―
17 【5年】やって,見て,考えて,身に付く要約力
18 【6年】手紙を読む―8年後も持っていたいこの一通―
19 【6年】筆者の言葉を自分の言葉に言い換えよう
Cその他の授業アイデア
20 【1年】学習計画―「どうぶつの 赤ちゃん」―
21 【2年】0次の学習―「わたしはおねえさん」―
22 【2年】並行読書―「アレクサンダとぜんまいねずみ」―
23 【4年】伝統的な言語文化 百人一首をかざろう
24 【6年】感想の交流―「『鳥獣戯画』を読む」―
おわりに

はじめに

 本書には,国語の授業づくりと言語活動のアイデアが多く詰め込まれています。1年生から6年生までの全学年の実践や指導のアイデアを紹介しています。特に,書名にあるように「交流型」の国語の授業や言語活動を通して,子ども同士が主体的に関わり合う学級文化の形成につながるアイデアが満載です。


 各実践は,4ページで構成され,活動のねらい,活動の手順,指導・日常化のポイント,評価のポイント,子どもの作品などの項目があります。それぞれの特徴を簡潔に説明します。

 活動のねらいでは,それぞれの実践者の熱い思いが伝わってきます。その思いは,教師が何を教えたいかではなくて,子どもにとってこの学習活動の意味は何かということと,常に向き合っている教師の発想から生まれてくるものです。活動の手順では,教科書教材と関連する実践の場合は,教科書を開く前に,子どもの学習意欲を醸成するためにどんな取組をしているかを説明しています。また,教科書から発展する場合は,教科書で学んだことを生かして言葉の学びに導くヒントが書かれています。教科書との関連がない場合は,身近な言語経験と学習をどのようにつなぐかというコツが書かれています。指導・日常化のポイントは,指導のポイントと日常化のポイントが分かれています。指導のポイントでは,教師の発問,学習計画や課題の立て方,子どもとのやりとり,板書,他教科との関連のさせ方等,学習活動に合わせたポイントが焦点化されています。一方で,学習した内容は,学習したからといってすぐに身に付くものではありません。国語科の場合は,1年生でも6年生でも物語文を読みます。発達段階に応じて,内容や語彙は異なりますが,物語を読むという行為を繰り返し行っていくわけです。以前に学んだことを今に活用し,今学んでいることを活用しながら未来につないでいく。そのような学習プロセスがあります。だからこそ,日常の無自覚な言葉への認識や感覚を,学習で取り組んだことによって自覚できるように,日常へ浸透させていくためのポイントを示しています。評価のポイントは,教師側の評価として,学習活動全体を通して身に付けてほしい国語の力,学習活動の各場面において重点的に見る国語の力を明確にしていたり,学習者側がどのようなことを学んだかを意識できるような観点が示されたりしています。また,子ども自らが振り返るときのポイントも述べています。子どもの作品などは,まさしく,子どもたちの学習活動の足跡が表れています。紙幅の都合で,子どもが書いた作品やノートは,多くは載せられませんが,実践の1つの形,ゴールが見えることで,「自分の学級の子どもたちにはこの程度まで期待しよう」や「自分だったらこの点を改善してみよう」と,ご自分の担任する子どもの顔が浮かんでくることでしょう。


 さて,本書は,「交流」がコンセプトとなっていますが,「日常化」ということも大切にしています。そのために,子どもや現場の先生方に寄り添った取組が多くあります。例えば,先生方が,子どもの「やりたい」,「やってみたい」を上手に引き出し,継続させて,国語の授業を教科書の中だけに,あるいは,授業の中だけに閉じ込めずに拓いている取組があります。さらに,明日の国語の授業をどうしようかと思い悩んだとき,子どもたちが意欲的に取り組む言葉の学習を実践したいとき,きっとお役に立てる取組があります。


 国語の授業を楽しい学びの場にしたい,そう思っていらっしゃる先生方に,ぜひ手に取ってお読みいただきたいと思います。


  2021年6月   /成家 雅史

著者紹介

成家 雅史(なりや まさし)著書を検索»

1973年埼玉県生まれ。東京学芸大学附属小金井小学校教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。東京都の公立小学校教諭。現職。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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