小学校国語科授業アシスト
書くことが大好きになる!「選択」と「対話」のある作文指導

小学校国語科授業アシスト書くことが大好きになる!「選択」と「対話」のある作文指導

作文が苦手な子も、みるみる書けるようになる!

作文指導を成功させる秘訣は、「選択」と「対話」を子供たちに与えること。興味・関心を生かした自主的、自発的な学習を促すための「選択」の機会と、書いている途中の多様な交流、すなわち「対話」をさせる機会の確保が必要である。すぐに使えるワークシート付。


紙版価格: 2,260円+税

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電子版予価: 2,034円+税

9/25刊行予定

ISBN:
978-4-18-055634-2
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年8月26日
新学習指導要領解説書籍
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もくじ

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はじめに
本書の構成
第1章 理論編 育成を目指す資質・能力と「選択」と「対話」のある作文指導
1 これからの時代に求められる「書くこと」の指導
―新学習指導要領で育成を目指す資質・能力を踏まえて―
1 「書くこと」の指導はどう変わったか
2 生活文は不要か
(1)生活文と「人間性の涵養」
(2)生活文と「言語能力」
3 「選択」と「対話」がある学習活動
4 「書くこと」の指導とワークシートの使い方
2 生活文指導のポイント
―「わくわく作文塾」を通して―
1 生活文指導をめぐる状況
2 教師主導の生活文指導
3 「わくわく作文塾」の設立
4 「わくわく作文塾」の概要
(1)「わくわく作文塾」の状況
(2)「わくわく作文塾」における指導の流れ
5 「わくわく作文塾」で展開された対話
(1)展開された「対話」―定点カメラの記録より―
6 「わくわく作文塾」で明らかになった生活文指導のポイント
第2章 実践編 5ステップでだれもが書ける! 作文指導の授業づくり&カリキュラムづくり
@着想
1 ミスマッチゲームで,作文の題名を考えよう
―「主題」が決まらない子供のために―
2 私のちょっとした秘密を紹介します
―「題材」が思い付かない子供のために―
3 「私の大切なものを教えます」ワークシートでみんなに紹介しよう
―「題材」が思い付かない子供のために―
4 「あのね聞いて」ワークシートでみんなに紹介しよう
―「題材」が思い付かない子供のために―
5 ○○さんへ,手紙を書こう
―「題材」が思い付かない子供のために―
6 思い出の写真から
―「題材」が思い付かない子供のために―
7 友達のよさに目を向けて書こう
―「題材」が思い付かない子供のために―
8 私の家の宝物を紹介しよう
―「題材」が思い付かない子供のために―
9 ○○さんと一緒にしたいことを書こう
―「題材」が思い付かない子供のために―
A構想
10 作文ダブルマップをつくろう
―「内容」が膨らまない子供のために―
B構成
11 付箋を使って作文の組み立て(構成)を考えよう
―「構成」が整えられない子供のために―
C記述
12 作文の書き出しを考えよう
―「書き出し」が決まらない子供のために―
13 目指せ!書き出しマスター
―「書き出し」が決まらない子供のために―
D推敲
14 友達に「私の作文の特徴」を伝えよう
―「推敲」の観点が分からない子供のために―
15 ぴったり?伝わる?当てはまる言葉は何だろう
―「言葉」が見つけられない子供のために―
16 オノマトペを使おう
―「言葉」が見つけられない子供のために―
生活文指導をどう計画するか―カリキュラム上の位置付け―
1 カリキュラム・マネジメントの視点から生活文指導を考える
2 生活文指導の計画
(1)国語科の授業内で
(2)国語科の授業外で
3 生活文指導の実際
(1)国語科内の指導の中で―生活文の取り上げ指導の例―
第3章 資料編 「選択」と「対話」で作文がみるみる書けるワークシート

はじめに

 本書で度々登場する,「わくわく作文塾」とは,13年前に鹿児島県日置市でスタートしたものです。そのノウハウを活かして,2018年8月9日・10日に,鹿児島市内の2小学校において,「わくわく作文塾in○○小学校」を開催しました。児童合計127名,保護者60名,講師32名(当該学校教員+原国会会員)の合計219名が参加しました。

 「わくわく作文塾」の目的は,夏休みの宿題として課された「作文のお手伝い」ではなく,子供たちに「書くことを好きになってほしい」というものです。したがって,教員や保護者への事前の説明会では,「まず,花丸を付けられるところから見つけてほしい」と伝えました。作文だけでなく,音楽や体育などの「表現」では,まず,褒めること,共感することが鉄則だと思います。すなわち,子供たちを「書き手として育てる」ことをまず確認しました。

 その上で,本書に掲載したワークシートを使用して,「書き方を教える」ことを展開していきました。その成果について,当日実施後のアンケート(無記名)から拾ってみます。


a:わくわく作文塾に参加する前 → b:わくわく作文塾に参加した後

○子供

  a:最初は,わくわく作文じゅくに行きたくなくて,いやでした。

→ b:説明が分かりやすくて,どんどん作文が書けました。どんどん楽しくなりました。早く家に帰って,続きが書きたいです。

○教師(教職15年目)

  a:作文指導に,いろいろ迷いがあった。どこまで関わるのか……どうしても私が考えた作文になってしまう。

→ b:わくわく作文塾に参加して,これまでの悩みが解決した。2学期からの作文指導が楽しみになりました。

○保護者

  a:毎年,親子でイライラしながら書いていた。子供も作文は嫌いでした。

→ b:先生と会話することで,あっという間に構成表が付箋でいっぱいになったので,驚きました。私も楽しくなり,我が子も作文を書くことを楽しんでいました。


 当日の様子は,2018年8月12日付の地元の新聞にも掲載され,大きな反響がありました。本誌には,この「わくわく作文塾」で使用した,独自のワークシートや実践例を載せています。作文で悩んでいる子供たちや教師,保護者の皆様の参考にしていただければ幸いです。


 今回の発刊に当たりましては,鹿児島県日置市教育委員会のご協力をいただきました。記して心より感謝いたします。


 作文指導は,一朝一夕にできるものではありません。本書も至らぬ点が多いと思います。読者の皆様のご教示をお願いいたします。また,本書が子供たちの「書くことの意欲向上」に,少しでも役立ちますことを心より祈っております。


   /原田 義則

著者紹介

原田 義則(はらだ よしのり)著書を検索»

鹿児島大学法文教育学域教育学系教育学部学校教育教員養成課程(国語教育)准教授。また,鹿児島大学法文教育学域教育学系教育学研究科学校教育実践高度化専攻(教職大学院)も兼務。

鳴門教育大学大学院学校教育研究科言語系(国語)コース修了。鹿児島県公立小学校,公立小学校管理職,市教育委員会指導主事を経て,平成26年4月に現職に着任,現在に至る。日本国語教育学会地区理事,鹿児島県小学校国語研究会顧問,鹿児島国語研究団体原国会顧問等を務めている。

鹿児島国語教育研究会 原国会著書を検索»

「子供の国語力を育む授業づくり」という“原点”を,学び合う目的で組織された研究会。

毎月の定例会では,原田義則先生の助言を受けつつ,小・中学校の若手教師やベテラン教師,管理職,指導主事など,様々な立場の国語教師が熱く語り合っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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