教師力ピラミッド 毎日の仕事を劇的に変える40の鉄則

教師力ピラミッド 毎日の仕事を劇的に変える40の鉄則

好評7刷

若手からベテランまで全ての教師に贈る、成長への羅針盤!

いじめ対応、指導力不足、保護者からのクレーム…教師に対する風当たりは強い。では、世間が教師に求めている“教師力”とは? 世論を反映した教師力の全体像〈教師力ピラミッド〉をもとに、「教師はどう成長していけばよいか」、その視点とヒントを提示。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-049416-3
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
7刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2017年10月24日
『新学習指導要領の展開』
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Contents

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 「教師力ピラミッド」で教師力をチェックする
1.「教師力」って何だろう
2.クレームには4つのパターンがある
(1)教師のモラルや人間的素養に対する批判
(2)教師の指導力に対する批判
(3)教師の事務力に対する批判
(4)教師の先見性や創造性の無さに対する批判
3.教師力には4つの要素がある
4.〈教師力ピラミッド〉をモデルとする
(1)モラルと生活力
(2)指導力と事務力
(3)先見性と創造性
5.〈教師力ピラミッド〉で自己評価する
第2章 基本モラルと生活スキルをもつ
【事例】新卒のA先生(23歳/男性教諭)・新卒2年目のB先生(24歳/女性教諭)
基本的モラルと生活スキルをもつことが教師の基盤です
@規範意識をもとう
A相手の立場に立とう
B世論の声を聞こう
C診断する目をもとう
Dメンテナンスに気を配ろう
Eエンターテインメント性を発揮しよう
第3章 友人型指導力で子どもとの関係をつくる
【事例】新卒2年目のC先生(25歳/男性教諭)・新卒のD先生(22歳/女性教諭)
若手教師は子どもとの良好な人間関係づくりを最優先に考えるべきなのです
@フットワークを軽く
A子どもの相談に乗ろう
B自分と合う子,合わない子がいる
C情報は共有化しよう
Dすぐに立ち直ろう
E可愛がられる人間になろう
第4章 母性型指導力で子どもを優しく包み込む
【事例】教職25年目のE先生(47歳/女性教諭)・教職14年目のF先生(38歳/男性教諭)
母性型教師はどこまでも子どもの味方というスタンスを取り続けなければならないのです
@子どもの背景を理解しよう
A子どもを共感的に理解しよう
Bあたたかな隙をつくろう
C保護者と「おしゃべり」をしよう
Dいくら裏切られても子どもを信じて待とう
E笑顔で同僚に甘えよう
第5章 父性型指導力で子どもの壁となる
【事例】教職14年目のG先生(36歳/男性教諭)・教職28年目のH先生(51歳/男性教諭)
父性型教師は学校規範・学校文化を代表する存在として子どもたちの前に君臨しなければならないのです
@社会の規範を代表する意識をもとう
A判断する責任を負い,結果にも責任を負う
B常に理由を語ろう
C教師集団の要であると自己認識しよう
D孤独に耐える……それも仕事
E全体像をもとう
第6章 事務力がなければ教職は務まらない
【事例】教職6年目のI先生(28歳/男性教諭)・教職22年目のJ先生(45歳/男性教諭)
事務力は教師にとって子どもたちへの指導力以上に身についていて当たり前の前提なのです
@事務仕事には早めに取り組もう
A事務仕事は緻密性が命
B事務仕事には優先順位がある
C研究授業・研究発表はチャンスと心得よう
D月行事予定の構造を理解しよう
E教育課程を編制できることを目指そう
第7章 先見性・創造性が教師の評価を決める
【事例】教職10年目のK先生(33歳/男性教諭)・教職3年目のL先生(25歳/女性教諭)
先見性と創造性この2つをどのように発揮するか教師は常に評価に晒されているのです
@子どもの小さな変化に敏感であれ
A即時対応が何より大切
B華のある行事をつくろう
C世の中の動向に目を向けよう
D文教政策に精通しよう
E仲間をもとう人とつながろう
第8章 チーム力を発揮しないと学校教育は成立しない
1.学校にはいろいろな先生がいる
2.多様な人材でチームをつくる
3.最も弱い担任に配慮する
4.「お任せします」がチームをつくる
5.一人で抱えるな,みんなでやろう
@学級経営は相対的に評価される
A家族モデルが最もよく機能する
Bチーム内の個々の役割はキャラクターに応じて構成する
C仲が良いから良い仕事ができるのではない良い仕事をしたから仲が良くなるのだ
あとがき
コラム
1.教師に必要な5つの資質
2.怒鳴ることの魔力
3.ニッパチの生徒指導
4.指導の「のりしろ」
5.活きている時間
6.仲間をつくるということ

まえがき

 〈教師力ピラミッド〉を考案したのは2007年のことです。

 時は前年末に設置された教育再生会議での議論内容が教育の話題の中心,やれ指導力不足教員だの,やれ不適格教員だのと喧しい世の中でした。一度学級を崩壊させたら指導力不足教員……,三度学級を崩壊させたら不適格教員……。授業を成立させられない教師は指導力不足……。大学入試問題を解けない高校教師がいる,明らかに教師としての基礎学力に欠ける……。マスコミは連日,そんな報道を繰り返していました。

 一方,当時は保護者クレームが大きく話題とされた時代でもありました。グラウンドに落ちていた石で窓ガラスを割った子の母親が,グラウンドに石があるのが悪いと言った……。学習発表会の劇になぜ自分の子を主役にしないのかと,保護者が猛烈なクレームをつけてきた……。こんなありえないことがまことしやかに語られた時代でした。

 どちらも私たち現場教師の実感とは距離のある,政治と行政,マスコミによる何とも形容しがたい「つくられた物語」が闊歩する,そんな機運がこの国の学校教育を包み込んでいました。私は当時,なぜ自分たちはこんなにも責められなければならないのか,肩身の狭い思いをしなければならないのか,そう思わずにはいられませんでした。

 そんなある日のことです。私の頭の中にふとある疑問が浮かんだのです。

 「世間が抱いている理想の教師像ってどんな教師なんだろう……」

 私はその全体像を知りたいと思いました。それがわかれば,何か手の打ちようがあるかもしれない,そう考えたのです。

 しかし,どんな手立てを踏めばそれがわかるのでしょうか。数ヶ月の間,なんとなくもやもや感を抱きながら過ごしていた私は,ある瞬間,ひらめきました。

 「そうか。世論の教師批判を分析して分類すればいいんだ。」

 私はその日のうちに,教師批判の分析方法を考え始めました。ちょうどその頃,讀賣教育メール(読売新聞社が毎朝教育ニュースをメール配信してくれるサービス)が数年分溜まっていることに気づきました。私は膝を打ちました。これだ!

 「讀賣教育メール」と名付けられたフォルダを開き,私は「教師」「不祥事」「いじめ」「体罰」「クレーム」などをワードに検索しました。ついでに「YAHOO!」でも同じことをしました。もう,ものすごい数です。

 私はまず,モラル系・犯罪系を取り除きました。教師が犯罪を犯したとか猥褻事件を起こしたといった類のものですね。次に教師が批判されている内容を分類しました。これはこういう理由で批判されている。ああ,こっちはこんな理由で批判されてる。おや?こっちは……。こんな感じです。

 こうして出来上がったのが〈教師力ピラミッド〉です。第1章から詳しく述べていきますので,ここでその内容には触れませんが,私はこの教師力モデルをつくってみて,驚くべき現実に突き当たりました。

 「ああ,こりゃ,すべての世論の要求に応えられる教師はあり得ない……」

 第1章で〈教師力ピラミッド〉を実際にご覧いただければわかりますが,これらの要求のすべてに応えることはとても人間業ではありません。

 しかし,そこで諦めないのが私の私たる所以です。私はせっかく曲がりなりにも「教師力」の全体像をつくりあげたのだから,なんとかこれらの要求のすべてに応える教育手法はないものかと考え続けました。教師修業のモデルとして提案しようか。いやいや,個人で目指すモデルとしては壮大すぎて現実性に乏しい。じゃあ,どうする……。

 私は当時,学年3クラス,全校10クラスという小さな中学校で学年主任を務めていました。その立場が割と簡単にその答えをくれました。

 「ああ,チームでこの教師力の全体像を機能させればいいんだ」

 こうして,いまとなっては私の主張の根幹を成すともいえる〈チーム力〉という発想が生まれたのです。

 私の考える「教師力」の全体像をじっくりとお読みいただき,ご批正いただければ幸いです。

著者紹介

堀 裕嗣(ほり ひろつぐ)著書を検索»

1966年北海道湧別町生。北海道教育大学札幌校・岩見沢校修士課程国語教育専修修了。1991年札幌市中学校教員として採用。学生時代,森田茂之に師事し文学教育に傾倒。1991年「実践研究水輪」入会。1992年「研究集団ことのは」設立。

現在,「研究集団ことのは」代表,「教師力BRUSH-UPセミナー」代表,「実践研究水輪」研究担当を勤める傍ら,「日本文学協会」「全国大学国語教育学会」「日本言語技術教育学会」などにも所属。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 今何をしなくてはいけないのかがわかる
      2016/5/4しいやん
    • 今回は【中堅・ベテラン教師へ】のところで引っかかる言葉が多かった。「親しみやすい存在になりすぎてはいけません。子どもたちから見て、若い先生の存在意義がなくなってしまいます。」「甘やかすことも指導のうちであるという認識をもちましょう。」「子どもを伸ばすために必要な管理を行うのです。」
      2014/8/19學び魂
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