これだけははずせない! 中学校社会科単元別「キー発問」アイディア

これだけははずせない! 中学校社会科単元別「キー発問」アイディア

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「キー発問」で子どもの意欲がここまで変わる!

中学校地理・歴史・公民の各単元について、単元展開・授業の核となる「キー発問」を提示し、実際の授業場面を想定した授業展開モデルでその活用の具体例を提案しました。子どもが熱中する“目からウロコ”の授業アイディアが満載。明日の授業にいかせる必携の1冊です。


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ISBN:
978-4-18-048215-3
ジャンル:
社会
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 148頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
第T章 「キー発問」とは〜生徒の学習活動を活性化させる発問づくり〜
1.社会科授業のねらいとキー発問
2.発問の内容の吟味
3.発問を支える学習方法
4.発問の評価活動
5.本書のキー発問の示し方
第U章 地理的分野 これだけははずせない「キー発問」アイディア
1 <世界の様々な地域(世界のすがた)>
2つの州にまたがって位置する国がありますが,どこでしょうか?
2 <ヨーロッパ州>
EUはなぜできたのか,話し合ってみよう
3 <アフリカ州>
アフリカ各国は,日本にどんな援助を求めているのでしょうか?
4 <北アメリカ州>
自分たちの身の回りの品で,アメリカで始まったものはどんなものがあるか,あげてみよう
5 <世界から見た日本のすがた>
中央アルプスが列島の形にそっていないのは,なぜでしょうか?
6 <世界から見た日本の資源・エネルギーと産業>
通信販売の住所って,地方が多いのは,どうしてでしょう?
7 <近畿地方>
京都のファーストフード店やコンビニが,他の地方の店舗と様子がちがうのはなぜでしょうか?
8 <関東地方>
関東地方では,なぜ霜柱が大きく育つのでしょうか?
9 <東北地方>
東北地方では,食事に漬物が多く出るのはなぜでしょうか?
10 <北海道地方>
北海道で,オーストラリア人に多く会ったというのは,どういうわけでしょうか?
11 <身近な地域>
地形図を見て,レジャーランドをどこにつくるか考えましょう。また,なぜそこにつくったのかを説明しましょう
第V章 歴史的分野 これだけははずせない「キー発問」アイディア
1 <古代までの日本の文明のおこりと日本の成り立ち>
勾玉の穴は,どうやってつくったのでしょうか?
2 <古代国家の歩みと東アジア世界>
鑑真はなぜ困難を越えて,日本に渡ろうとしたのでしょうか?
3 <武士の台頭と鎌倉幕府>
御家人は,政子の言葉のどこに感動したのでしょうか?
4 <東アジア世界とのかかわりと社会の変動>
なぜモンゴルは,3度目の襲来を行わなかったのでしょうか?
5 <ヨーロッパ人との出会いと全国統一>
秀吉は,なぜ刀狩を実施したのでしょうか?
6 <江戸幕府の成立と鎖国>
沖縄では昆布は取れないのに,なぜ消費量日本一なのでしょうか?
7 <産業の発達と幕府政治の動き>
諸藩の中で,改革に成功した藩の共通点とは何でしょうか?
8 <欧米の進出と日本の開国>
大政奉還の後に,なぜ戊辰戦争が起きたのでしょうか?
9 <明治維新>
初めての選挙の様子の絵で,この人たちは何をしているのでしょうか?
10 <日清・日露戦争と近代産業>
日本の義務教育の就学率が伸びたのは,なぜでしょうか?
11 <第一次世界大戦と日本>
大正時代の三大洋食とは何でしょうか?
12 <世界恐慌と日本の中国侵略>
ムッソリーニとヒトラーとでは,どちらが先輩?
13 <第二次世界大戦と日本>
千人針とは,何でしょうか?
14 <戦後日本の発展と国際社会>
教科書に墨を塗ることを子どもたちはどう思ったのか,話し合ってみよう
第W章 公民的分野 これだけははずせない「キー発問」アイディア
1 <生活と文化>
外国人の習慣で,びっくりしたこと?
2 <人権と日本国憲法>
自衛隊は,違憲? 合憲?
3 <人権と共生社会>
逮捕すると言われたら……
4 <現代の民主政治>
世論はどのようにつくられていくか?
5 <政治のしくみ>
あなたは,裁判員になりますか?
6 <生産と労働>
スト権のない労働者って,いるの?
7 <価格の働きと金融>
もし,貨幣が存在しなかったら,どうなるの?
8 <国民生活と福祉>
インフレの時は,公共事業は増えるの,減るの?
9 <国際社会>
悪魔の兵器,地雷?

まえがき

 授業を参観する機会は非常に多い。しかし,生徒たちが生き生き活動し,考えを深め,感動する授業というと,なかなかないものである。参観して感じることは,教師の説明が長く,生徒の活動が少なく,考える場面はあまりない。授業内容は,試験に出るか出ないかが基準となっていて,社会科本来の目標や内容はどうなったのか,これでは,「社会科は暗記である。」と言われても仕方ないなと思う場面が多いということである。

 生徒が主体と言っても,学校の授業は,教師の主導で動いている。教師の問いかけ1つで,教室の中が活気づき,生徒が動き,考える始めるということは,教師なら経験しているところである。発問を考えることは,授業の基本であり,根幹を支えるものである。発問が目標や内容に鋭く迫るものなら,生徒は活動や思案を通して,社会科の目標や内容をしっかり習得できるはずである。それには,考える内容が必要である。それを促すのが教師の発問である。よって教師の役割は,生徒が考えたくなるような発問を練ることが重要となり,それが生徒が考えることにつながる。教育機器の開発が盛んな昨今であればこそ,発問を吟味して,授業改善を図りたいものである。

 生徒の意識も上げることが大切である。私は生徒にも「考える社会科」とは,よく言ってきた。教室に,「考えるとは」というポスターをはり,考えの深まりを意識させてきた。答え方を指導することにより,生徒の考えも深化するのである。最初はハイ,イイエから始まり,単語による回答,そして他に考えが広がり,関連も意識でき,自分のまとまった考えへと昇華していく。また「学校はまちがえるところだ」とのポスターを掲示し,考えることに対して,何でも言える雰囲気づくりも大切である。


 考えるとは(教室のポスター)

  @直答(オウム返し)

     ↓

  A単純(単発)

     ↓

  B複雑(複数)

     ↓

  C関連(順序,大小)

     ↓

  D自分の考え


  /平田 博嗣

著者紹介

平田 博嗣(ひらた ひろつぐ)著書を検索»

1956(昭和31)年生まれ。東京都出身。東京学芸大学を卒業

1980(昭和55)年 東京都立川市立立川第四中学校

1985(昭和60)年 東京学芸大学附属小金井中学校

1989(平成元)年 ブラジル サンパウロ日本人学校

1992(平成4)年 東京学芸大学附属小金井中学校

   現在    同校 副校長

社会科教育,特に歴史教育に関心があり,その他社会科教材開発,学習評価などに著作多数。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 学習課題が沢山記載されていてよい
      2021/2/2530代・中学校教員

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