特別支援教育 de ボディパーカッション
すべての子どもが笑顔でコミュニケーション

特別支援教育 de ボディパーカッションすべての子どもが笑顔でコミュニケーション

ロングセラー

好評4刷

インタビュー掲載中

一人の特別支援の男の子を虜にしたリズム活動の原点!

歌えなくても聴こえなくても読めなくてもOK!ボディパーカッションなら、非言語のコミュニケーションですべての子どもが笑顔になります。自尊感情を高めつつ、自己表現する喜びが味わえる。ボディパ教育25年間の指導スキルの全てがつまった待望の一冊。


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ISBN:
978-4-18-047712-8
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
4刷
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 80頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年10月24日
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CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 相性バツグン! 特別支援教育×ボディパーカッション
1 これがボディパーカッションだ!
2 特別支援教育には音楽の授業が欠かせない
3 ボディパーカッション教育が威力を発揮するための4つのステップ
4 特別支援学校の子どものことを知ろう!理解しよう!
@ 知的障害特別支援学校
A 聴覚障害特別支援学校
B 視覚障害特別支援学校
C 肢体不自由特別支援学校
D 病弱特別支援学校
5 なぜ今,特別支援教育でボディパーカッションなの?
6 ボディパーカッション教育でめざすこと
@ 楽器が演奏できなくても音楽が楽しめる
A 歌が上手に歌えなくても音楽が楽しめる
B 楽譜が読めなくても音楽が楽しめる
7 特別支援の必要な子どもたちにとってのボディパーカッション参加基準
@ これまでの感覚が通用しない!
A 改めて考えたボディパーカッションの目的
B 通常の学校と特別支援教育では参加基準が違う!
C 子どもの実態によって目標も様々
8 これだけは知っておきたい!特別支援教育でのボディパーカッション指導
@ 「発達障害」の基礎知識
A 「個別の教育支援計画」って何?
B 「個別の指導計画」って何?
C 個別の指導計画は有効的に活用しよう
D 個別の教育支援計画・指導計画作成における通常学校と特別支援学校の違い
9 ボディパーカッションが大好きな子どもたち
@ おとなしいA子が演奏会に出演 〜小学校通常学級における発達障害児の場合〜
A 自閉症のB男がみんなと一緒に一つの舞台に 〜久留米特別支援学校(知的障害)の実践例〜
B 聴覚障害があっても音楽は楽しめる 〜聴覚障害のある生徒の作文より〜
10 ボディパーカッション教育とコミュニケーション能力
Chapter2 特別支援の子どもの笑顔がはじける! おすすめボディパーカッション26
1 活動前の注意点
2 活動中の言葉かけ
3 活動がうまくいかない場合
4 3つのリズムパターンについて
子どもたちが夢中になる!リズム遊び
FILE1 ハンカチリズム パチパチゲーム
FILE2 ハンカチリズム フライゲーム
FILE3 手回しリズム パート1
FILE4 手回しリズム パート2
FILE5 パッチン手合わせリズム
FILE6 まねっこリズム パート1(手・おなか)
FILE7 まねっこリズム パート2(手・おなか・ひざ)
FILE8 みなさんリズム パート1(4分音符4回)
FILE9 みなさんリズム パート2(パフォーマンス)
FILE10 みなさんリズム パート3(サークル)
FILE11 みなさんリズム パート4(発表会)
FILE12 みなさんリズムでじゃんけんポン
みんなで一体感が生まれる!ボディパーカッション&ボイス・アンサンブル
FILE13 手拍子の花束 チューリップ
FILE14 手拍子の花束 さくら
FILE15 ラーメン カレー うどん やきそば
FILE16 英語でみなさんリズム
FILE17 チューリップ
FILE18 かえるの合唱
FILE19 きらきらぼし
FILE20 たなばたさま
FILE21 よろこびのうた
FILE22 お正月
FILE23 手のひらを太陽に
FILE24 サザエさん
FILE25 崖の上のポニョ
FILE26 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
おわりに
コラム
1 聴覚障害とボディパーカッション教育
2 キレる子どもとセロトニン神経
3 大切なコミュニケーション教材として
4 不登校の子どもたちとボディパーカッション教育

はじめに

 これからの学校や社会の役割は,特別支援の子どもや大人を含め共生社会にふさわしい人間の育成であり,特に,小学校においてはその基礎づくりであることは明白です。

 私自身,学校現場(小学校,現在の特別支援学校)で子どもたちと過ごしてきて25年以上経過し,子どもたちの成長する姿を見て感じることがあります。

 それは,「コミュニケーション能力が高い」ということは,ただ単に表現できる言葉が豊富で知識が高いことだけではなく,相手に対する心配りができ,ユーモアがあり,優しくて誠実な振る舞いができるということではないでしょうか。これは,大人にも言えることだと思います。

 そして,教育の原点は「子どもの自尊感情を大切にする心」だと思います。具体的には,健常児・者や障害児・者に関係なく,相手の思いや願い,心情を感じ取り,相手の心に配慮することができるということではないでしょうか。

 21世紀に入り,私たちは障害児・者を含めた共生社会に生きています。特別支援が必要で,言葉が通じなくても,コミュニケーション能力を高める教材として,本書でご紹介するボディパーカッション教育をぜひ活用していただきたいと思います。

 特別支援教育におけるコミュニケーション能力のポイントは,「聴く」「話す」「読む」といった言語力を中心にしたコミュニケーションだけではなく,「相手の目を見る」「相手の身振りや手振りを感じる」「振動や気配を感じる」などの非言語のコミュニケーションが重要な要素になってきます。

 相手の表情を読み取り,相手の伝えたいことを的確に受けとめ,疑問,反発,共感,感動などを感じ取り,それらを自分自身の感性に問い掛け,相手の話を誠実に受けとめ,反応することにより,相手への理解を深め,協調しながら共に生きていくための社会が形成できるのではないかと思います。

 子どもたちにとって一番つらいことは,自分の所属感(居場所)がなくなり,相手や周りからも認められず自尊感情がもてなくなることです。それは,特別支援の必要な子どもたちにとってもまったく同じです。

 例えば,自閉症(広汎性発達障害)の児童生徒が言葉を上手に発することができず,教師の問いかけに反応できなかった場面でも,子どもたちは心で反応したり,また目で反応している場合があります。 さらには,教師がその言葉かけに対する子どもたちの反応に気がつかなかった場合,「無視されている」,「ここにいてよいのだろうか」,「ここにいない方がよい」と思ってしまうかもしれません。

 しかし,自閉症の子どもが無表情であっても,目を見て教師が真剣に表情をうかがったり,大きくうなずいて聴くと,思いもかけないほど表情が明るくなったりします。特別支援教育の現場では,教師の表情や反応によって,子どもたちのコミュニケーション能力が格段に上がるでしょう。このために重視されるべき教師の第一条件は,その人の持つ雰囲気であり,顔の表情であり,また身振り手振りです。

 子どもたちは,堅苦しい威圧的な状況下では,心をひらいて素直な活動をすることが難しいものです。子どもの楽しい思いを実現するためにも,自由で楽しい雰囲気づくりが大切です。

 特別支援の子どもたちが持っている,「自由に思いを表現したい」「人から認められたい」という気持ちを掘り起こし,自己表現する喜びを感得させ,その技能を高めるためには,段階的な学習,スモール・ステップアップされた教材を数多く用意することが重要なことです。スモール・ステップは,日々子どもたちを見守っている実践者でなければ感覚的に分かりません。読者のみなさんも,本書の教材を,子どもたちの実情に応じたものに変えていく力量をぜひ身につけてください。

 さらには,子どもに合った個別の教育支援計画や指導計画を系統づけて実践していく時,ボディパーカッション教育の成果はさらに高まっていくと思います。読者のみなさんも,これを機会に特別支援教育における“体を使った”ボディパーカッション教育のよさを,子どもたちと共に体感していただけることを願っています。


  2013年3月   /山田 俊之

著者紹介

山田 俊之(やまだ としゆき)著書を検索»

福岡県久留米市立日吉小学校教頭。

九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻修士課程修了。

1986年11月,小学校4年生の担任の時,学級活動の中で誰でも簡単にできる手拍子,ひざ打ち,おなかをたたく,声(ボイス)を出すなどのリズム身体表現活動を「仲間に入りにくい子どもも一緒にできる取り組み」として考案し,誰でも一緒に楽しめる教育教材「ボディパーカッション」と名づけた。

その後,現職教諭として小学校,養護学校(知的障害),聾学校(聴覚障害),適応指導教室(不登校児施設),学童保育所などの教育現場でボディパーカッション教育を取り入れた実践と研究を重ねている。

2001年,2004年,2006年に,NHK交響楽団第一コンサートマスター篠崎史紀氏と「NHK交響楽団トップメンバーとボディパーカッション演奏会」を企画,久留米市内の小・中学生(健常児),久留米聾学校(聴覚障害)生徒,久留米養護学校(発達障害)生徒との共演コンサートを実現する。

2002年(平成14年),広島市ビックアーチで行われたスポレク広島2002全国大会(主催文部科学省)開会式で,「5万人のボディパーカッション」を企画指導する。

ボディパーカッション曲の代表作品「花火」は,平成17年度文部科学省検定済小学校3年音楽科教科書『音楽のおくりもの』(教育出版)に採用,同じく代表作品「手拍子の花束」は,平成24年度文部科学省編集特別支援教育(中学部)音楽科教科書『音楽☆☆☆☆』に採用される。

現在,九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻博士後期課程に在籍し,「子どものコミュニケーション能力を高めるボディパーカッション教育」について研究を行っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 特別支援の子どもたちだけでなく、通常級の一年生にも使えました。とてもよかったです。
      2017/6/1050代・小学校管理職
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