特別支援教育の展開1
特別支援学校のセンター的活用

特別支援教育の展開1特別支援学校のセンター的活用

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特別支援学校の機能と役割を最大化する方法を示す

特別支援教育の展開で特別支援学校の役割は大きいといえましょう。「障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るため」の教育の援助機関として、その中枢を占めることになるからです。本書はその実効ある活用法を示しました。


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ISBN:
978-4-18-035016-2
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小・中
仕様:
A5判 164頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T章 特別支援教育における特別支援学校の新しい役割
1 これまでの盲学校,聾学校,養護学校の目的及び役割
2 特別支援学校の新しい目的と役割
U章 特別支援学校のセンター的機能と小学校等との連携協力
1 特別支援学校の地域における役割
2 実践例
V章 特別支援学校のセンター的活用のポイント
§1 特別支援学校間の連携,協力による機能の強化
Q1 いくつかの地域に分けたりして,市全体の特別支援体制を構築して,連携,協力して機能を強化しているか(事例)
Q2 複数の特別支援学校が連携して機能を果たす留意点は何か?
Q3 特別支援学校のセンター的機能をどうPRすればよいか
Q4 各特別支援学校の特色をどう説明すればよいか
Q5 特別支援学校と「地域学校群」とどのように双方向の関係をつくればよいか
――関係諸機関のネットワーク化からネットワークの資源化へ
§2 教員,通常の学級の障害児への支援
Q1 研修会にどのような支援をすればよいか
Q2 教職員等の特別支援教育への理解をどう深めるか
Q3 小学校等と特別支援学校のコーディネーターはどう連携すればよいか
Q4 通常の学級の発達障害児への支援はどう進めるのか
Q5 通常の学級の保護者との相談をどのように進めるか
§3 特別支援教育についての相談・情報提供
Q1 巡回相談にどうかかわればよいか
Q2 巡回相談のフォローをどうすればよいか
Q3 地域の学校への情報提供及び情報発信はどうあればよいか
Q4 情報の提供と個人情報保護にどう対応すればよいか
Q5 多様な来談者に対応するための相談・情報提供のポイントとは
W章 特別支援学校のセンター的活用の実際
§1 エリアネットワーク,地域の特別支援学校の協力によるセンター的機能
事例1 八王子市との連携―地域支援における特別支援学校の役割―
東京都立八王子養護学校
事例2 巡回相談員として支援した事例
静岡県立藤枝養護学校
事例3 双方向のサポートシステム
京都市立西総合支援学校
§2 各特別支援学校の特色あるセンター的機能の実践
事例1 弱視教育の指導法をLD児に
北海道旭川盲学校
事例2 教育専門監と地域支援部
秋田県立大曲養護学校
事例3 両翼である校内支援と校外支援(二つの翼)
岡山県立岡山東養護学校
事例4 動き始めたばかりの高等学校への支援
岐阜県立東濃特別支援学校
事例5 中学校特別支援教育連絡会
福岡県北九州市立八幡特別支援学校
事例6 発達支援相談室「けやき」の取組
福島大学附属特別支援学校
X章 特別支援学校のセンター的機能のこれから
1 特別支援学校の教育の質の向上を図る
2 教員の専門性を高める。特に,発達障害の幼児児童生徒に対し,適切な指導が十分にできるようにする
3 特別支援学校と近隣の小学校等が,相互に情報交換を行い,それぞれの学校の教育活動を理解し,連携協力を密にする
4 特別支援学校間の連携を密にし,小学校等からの要請に的確に対応できるようにネットワークを構築する
5 地域社会に対し,特別支援教育,障害者の教育,福祉,労働等に関する情報を提供し,日常的にPR活動を行う

まえがき

 盲学校,聾学校,養護学校は,各学校の教師の専門性や施設・設備を生かした地域における特殊教育に関する相談のセンターとしての役割を果たすように努めることと盲学校,聾学校及び養護学校の学習指導要領に規定されている。

 中教審答申「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」においては,特別支援学校が相談のセンターに限らず,特別支援教育に関するセンター的機能を果たすように努めることを提言している。

 このことを受けて,特別支援学校のセンター的機能について,学校教育法第71条の3に新たな規定が設けられ,特別支援学校は,地域における特別支援教育のセンターとしての機能を果たすべく,様々な実践を試みている。

 本書は,書名を「特別支援学校のセンター的活用」とした。これは,特別支援学校のセンター的機能を活用する幼稚園,小学校,中学校,高等学校の立場から考えて名付けたものである。

 本書は,5章構成で,V章においては,センター的活用のポイントを3つの観点からQ&A形式により,事例等を加えながら具体的に解説してある。そしてW章においては,活用の実際を2つの観点からまとめ,9つの実践事例を紹介してある。いずれも,特色のあるセンター的機能,センター的活用の実践事例である。

 幼稚園,小学校,中学校,高等学校においては,特別支援学校のセンター的機能を活用する際に,本書を参考とされることを願っている。

 また,特別支援学校においては,センター的機能を発揮する際,幼稚園,小学校,中学校,高等学校が,特別支援学校に何を求めているのかなどを本書からくみとって役割を果たすことを願っている。


 ご多用の中,ご執筆くださった各位に心からお礼を申し上げるとともに,企画,編集,校正でお世話になった明治図書出版株式会社編集部 安藤征宏氏に感謝申し上げる次第である。


  平成19年10月   編者 /大南 英明

著者紹介

大南 英明(おおみなみ ひであき)著書を検索»

帝京大学教授

中教審特別支援教育専門部会長

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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