「対話」で広がる子どもの学び
授業で論理力を育てる試み

「対話」で広がる子どもの学び授業で論理力を育てる試み

好評3刷

書評掲載中

必見! ことばを大切にする「論理科」授業づくりの極意

全教科で子どもたち同士の豊かな対話を保障する新教科「論理科」のカリキュラム。隣同士の2人の対話、4人グループの討論、教室全体の討論など、対話学習形態を組み込んだ学年別の実践例を豊富に提示し、子どもたちに真のことばの力をつける熊小の3年間の成果を紹介。


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ISBN:
978-4-18-028528-0
ジャンル:
授業全般
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 112頁
状態:
在庫あり
出荷:
2021年5月17日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 ことばの力に培う「みんなで伸びる授業デザイン」
―豊かな対話を育む「論理科」カリキュラムの開発と実践―  /内田 伸子
はじめに
1.考える力が低下した背景
2.言語力育成への取り組み
3.「論理科」カリキュラムの開発と実践
おわりに
第2章 豊かな対話を育む「論理科」のスタート
1.新教科「論理科」をつくる
2.「論理科」で大切にすること
3.「論理科」で広がる子どもの学び
4.「論理科」をめぐる5つのQ&A
第3章 対話をつくる授業の実際
1.授業づくりのポイント:じっくりと「語る」
1年論理科
実践例1「じてんしゃとさんりんしゃをくらべよう」
三輪車は赤ちゃんにとっての自転車なんだ!
2年論理科
実践例2「素早く準備しよう」
どんな順序で配るといいのかな?
3年論理科
実践例3「あなただったら,どちらを選ぶ?」
全国版なのに熊本弁?
3年社会科
実践例4「熊本市のステキ発見」
「ニセモノ」だけど「偽物」じゃない
5年国語科
実践例5「サクラソウとトラマルハナバチ」
なぜ,筆者は時間の順序で述べないのだろう?
2.授業づくりのポイント:じっくりと「みる」
3年論理科
実践例1「動植物園に行こう」
どっちがおすすめ,路面電車とタクシー
3年論理科
実践例2「ポスターのひみつを探ろう!」
どうして砂時計なのだろう
5年論理科
実践例3「発見!ネックスプリングのコツ」
なぜ高く跳べるの
2年音楽科
実践例4 「ラップでつくろう,わたしの音楽」
間に音を入れると「あきない」!
6年算数科
実践例5「分数のわり算」
「4」って何だろう?
3.授業づくりのポイント:「対話」をつくる
5年論理科
実践例1「観光ポスターの秘密を探れ!」
「Musashi」版ポスターがつくられた意図は?
4年論理科
実践例2「語り合おう,わたしたちのくらし」
環境のためにリサイクルしてはいけないって本当?
5年論理科
実践例3「国際社会の中で活躍するために」
社内公用語を「英語」に?
1年体育科
実践例4「玉合戦(ボールゲーム)」
ちょっとだけ動いた,その隙に
3年算数科
実践例5「かけ算の筆算」
かけるってどんなこと?
第4章 「対話」で広がる子どもの学び
―「論理科」の可能性と展望―
「対話」による論理的コミュニケーション能力の育成 /河野 順子
1.「論理科」カリキュラムの提案
2.「論理科」の学びの分析
3.教科の学びと「論理科」の学びの連関
論理をつむぎだす授業 /鹿毛 雅治
1.「論理」が理解とコミュニケーションを促す
2.授業プロセスに埋め込まれた論理
3.「論理をつむぎだす授業」へ
おわりに
執筆者,及び,研究同人

はじめに

 本書は,熊本大学教育学部附属小学校が文部科学省研究開発学校の指定校としての3年間の研究成果をもとにして,その理論と具体的な授業実践をとりまとめたものです。

 さて,2011年4月より新学習指導要領が本格実施となり,「生きる力」を育むというこれまでの基本理念を堅持しつつも思考力・判断力・表現力等の育成や確かな学力の確立を目指し,全ての教科においても授業を進めなければなりません。この理念を学校教育の中で実現するためには,実際に授業を展開し,実行する教師が鍵を握っています。私たちは改めて子どもたちの「学び」に注目し,その学びの在り方に焦点を当てた授業の研究開発に取り組むため,個々の子どもたちに豊かな「学び」が生じる最適な授業を創案する「みんなで伸びる授業デザイン」を目指して実践してきました。21世紀は,新しい知識・情報・技術が社会のあらゆる領域で飛躍的に重要性を増す知識基盤社会となると考えます。そこでは,自らが学び,自らが考え,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力,自らを律しつつ,他人と協調し,他人を思いやる心や感動する豊かな人間性の育成が必要となります。子どもの発達段階を考慮した言語活動の充実の必要性から鑑み,豊かな対話を育む「論理科」のカリキュラムを構築することが,未来の科目への扉を開くことでしょう。

 本書を通して,全ての教科等で子どもたち同士の豊かな対話を保障し一人一人の子どもたちを「自立した探究者」に誘う授業デザインとして,「ことば」を使っての関わり合い,響き合う授業づくりを提案しています。本書に述べる「論理科」カリキュラムの開発と実践の具体的な内容は,論拠づけの言語形式を用いて,日常の授業でも妥当な論拠を述べて説明・説得,共感する授業です。特に,隣同士の2人の対話,4人グループの討論,教室全体の討論など,多様な対話学習形態を組み込んで,自己内対話と他者との対話を繰り返しながら自分の考えを明確化していく各学年ごとの実践例を提示しています。また,論理力・表現力向上の具体的な方策として,教科等を横断し「論理」について系統的・計画的に学ぶタイプT,タイプUを設定した単元づくりも提示しております。これら3年間の実践によって,本校の子どもたち一人一人に豊かな対話力が培われたことを確信しています。

 最後になりましたが,本書を発行するにあたり,3年間ご指導をいただきました熊本県教育委員会並びに熊本市教育委員会,ご多用な中,遠路熊本までおいでいただきましたお茶の水女子大学の内田伸子先生,慶応義塾大学の鹿毛雅治先生,熊本大学教育学部の山本信也先生,河野順子先生をはじめ指導助言いただきました諸先生方に心より御礼申し上げます。

 本書に掲載いたしました授業の実践例や研究成果が,多くの先生方にとってきっとご参考となり,お役に立てると信じております。


  熊本大学教育学部附属小学校長   /中川 保敬

著者紹介

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※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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