新学習指導要領対応 特別支援教育の実践ガイド3
校内支援体制のアイデア
しなやかな「チーム支援」の実際

新学習指導要領対応 特別支援教育の実践ガイド3校内支援体制のアイデアしなやかな「チーム支援」の実際

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縦の連携、既存組織との連携など、支援体制の構築事例を紹介

既存の校務分掌・校内組織とのスムーズな連携はどのようにすれば実現するのか。また、進学を意識した縦の連携、校外機関や学習支援員との連携などの新しい課題にはどう挑めばよいのか。子どもたちを応援するしなやかなチーム支援の実際を具体例で示す。


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ISBN:
978-4-18-016020-4
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 180頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
はじめに
T 新学習指導要領時代の校内支援体制
/佐藤 愼二
1 なぜ校内支援体制なのか?
2 新学習指導要領時代の校内支援体制の理念と原則
3 新学習指導要領時代の校内支援体制−その具体的方法
4 個別の指導計画――計画的・組織的な体制づくりのツール――
5 引き継ぎ――子ども本人の目線から――
U 校内支援体制の実際
実践1:学年組織が中心になって支援したケース
―小学校― /小林 祐子
1 学年1学級の小規模校のケース
2 学年3学級の中規模校のケース
3 まとめ−支援体制づくりの工夫とポイント
実践2:学年組織が中心になって支援したケース
―中学校― /南 俊彦
1 対象の生徒の様子
2 支援体制づくりの概要
3 実践の経過と結果
4 まとめ−支援体制づくりの工夫とポイント
ミニ解説1:学年組織と校内支援体制 /佐藤 愼二
実践3:生徒指導担当と連携したケース
―小学校― /佐藤 瑞恵
1 対象の子どもの様子
2 支援体制づくりの概要
3 実践の経過と結果
4 まとめ−支援体制づくりの工夫とポイント
実践4:生徒指導担当と連携したケース
―中学校― /原 小百合
1 対象の生徒の様子
2 支援体制づくりの概要
3 実践の経過と結果
4 まとめ−支援体制づくりの工夫とポイント
ミニ解説2:生徒指導の観点で進める特別支援教育 /佐藤 愼二
実践5:養護教諭として校内支援体制づくりに関わったケース
―小学校― /岸 さやか
1 対象の子どもの様子
2 支援体制づくりの概要
3 実践の経過と結果
4 まとめ−支援体制づくりの工夫とポイント
実践6:養護教諭として校内支援体制づくりに関わったケース
―高等学校― /佐藤 友子
1 朱雀高校(全日制)の「特別支援教育」
2 朱雀高校の「特別支援教育」を支えるもの
3 どんな取り組みをして,教職員は何を学んだか
4 A君の場合
5 養護教諭としての関わり方
6 特別でない「特別支援教育」とは
7 どこの学校でもできること
ミニ解説3:養護教諭・保健室という安心 /佐藤 愼二
実践7:スクールカウンセラーと連携したケース
―中学校― /大野 等
1 はじめに
2 本校での実践
3 支援体制の実際−チームで動く支援体制−
4 スクールカウンセラーとの連携・協力
5 実践の経過と結果
6 本校職員の意識について
7 まとめ
実践8:教育相談担当として校内支援体制づくりに関わったケース
―高等学校― /石原 千枝子
1 事例の概要
2 関わり[事件時]
3 関わり[事件後]
4 教育相談部会
5 拡大教育相談委員会
6 経過と結果
7 まとめ−支援体制づくりの工夫とポイント
ミニ解説4:子どもの声に寄り添う−教育相談の重要性− /佐藤 愼二
実践9:特別支援学級担任として校内支援体制づくりに関わったケース
―小学校― /海老原 紀奈子
1 対象の子どもの様子
2 支援体制づくりの概要
3 まとめ−支援体制づくりのポイント
実践10:通級指導教室担当として校内支援体制づくりに関わったケース
―中学校― /近藤 幸男
1 対象の生徒の様子
2 支援体制づくりの概要
3 実践の経過と結果
4 まとめに代えて
実践11:学習支援員・ボランティア等を活用したケース
―小学校― /塚田 倫子
1 Aくんと学級の様子
2 校内支援体制の構築の経過
3 支援員・ボランティアが入っての取り組みの工夫と実際
4 学習支援員・ボランティアを活用する際のポイント
実践12:特別支援学校コーディネーターと連携したケース
―小学校― /早川 淳子 /大木 静子
1 Aくんの様子
2 特別支援学校コーディネーターへの地域支援の依頼
3 実践の経過と過程
4 まとめ−特別支援学校コーディネーターと連携するということ
ミニ解説5:特別支援学級・学校,学習支援員,巡回相談等の活用 /佐藤 愼二
実践13:学力の保障を中心にした高等学校の取り組み /田杼 弘行
1 学力保障をどうとらえるか
2 発達障害のある生徒に対する学力保障とは
3 発達障害のある全日制高校の生徒の具体的事例
4 高等学校における特別支援教育
実践14:理解と支援推進をめざした高等学校の取り組み /宮城 政昭
1 早期支援
2 支援チーム
3 お茶会
4 教職員の研修
5 保護者の研修
6 学習支援
7 評価のあり方
8 おわりに
ミニ解説6:高等学校こそチームで! /佐藤 愼二
実践15:個別の指導計画の作成と実践 /秋田 聡
1 対象の子どもの様子
2 個別の指導計画作成の経過
3 実践の経過と結果
4 まとめ−個別の指導計画の作成・実践・評価のポイント
ミニ解説7:まずは“個別の指導計画”から /佐藤 愼二

まえがき

 特別支援教育の意義が,各現場で,次第に理解されてきています。この次の課題は何でしょうか。それは,子どもや保護者に,きちんと実際の実践で返していくことです。本シリーズは,こうした編者の意図から生まれました。

 これからの特別支援教育を担うすべての先生方向けに,実践の方法をガイドする。これが本シリーズの第一のねらいです。

 通常の学級,特別支援学級,特別支援学校。それぞれの場で,個への実践の必要性がさらに増します。本シリーズでは,こう考え,場を超えて必要な内容を選びました。これからの教育で求められるのは,個を主体とした方法の共有です。本シリーズは,その具体策をガイドします。

 特別支援教育は,どの子にも優しく,細やかな教育という見方があります。困っている子の声を聞き,細やかに対応すれば,どの子にも優しいユニバーサルな教育につながるということでしょう。

 こう考える本シリーズの第二のねらいは,一例をふまえ,さらに広く共通する,ユニバーサルな対応を学ぶということです。

 本書のガイドや事例から,細やかで優しく,そしてどの子にも通じる,きちんとした考えと方法を学べます。読者の前のさまざまな子どもにも通じる,ユニバーサルな活用のため,本シリーズは実際的なヒントを節目に設けてあります。一般化に流れず,一例にとどまらず,確実に活用を生み出す考えと方法へのガイドを志向しています。

 このようなことをねらい,本シリーズではそれぞれの巻に沿って具体化を図りました。各巻の編者の個性と見識も反映し,類書にない特徴を各巻ともに備えています。

 学校・学級で役立つ本シリーズをガイドに,子どもを支え,ともに歩む,よりよい実践をつくって下さるよう編者一同願っています。


  平成22年4月   /太田 俊己

著者紹介

佐藤 愼二(さとう しんじ)著書を検索»

現在,植草学園短期大学福祉学科児童障害福祉専攻教授。

明治学院大学社会学部社会福祉学科卒業。千葉大学教育学研究科修了。千葉県内の養護学校(現在の特別支援学校),小学校情緒障害通級指導教室での23年間の勤務を経て,現職。全日本特別支援教育研究連盟評議員,全日本特別支援教育研究連盟機関誌『特別支援教育研究』編集委員,千葉県内で特別支援教育専門家チーム会議委員及び巡回相談員等。

太田 俊己(おおた としき)著書を検索»

現在,植草学園大学発達教育学部発達支援教育学科教授。

早稲田大学第一文学部心理学専攻卒業。筑波大学大学院修士課程教育研究科障害児教育専攻修了。筑波大学博士課程心身障害学研究科心身障害学専攻退学。国立特殊教育総合研究所(現国立特別支援教育総合研究所)精神薄弱教育研究部重度精神薄弱教育研究室研究員,同研究室長,千葉大学教育学部助教授,教授,千葉大学教育学部附属養護学校校長(兼務)を経て,現職。放送大学客員教授。全日本特別支援教育研究連盟副理事長,出版部長。日本生活中心教育研究会会長。日本発達障害学会理事。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 今年度初めての「教育相談」という校務分掌になり、何をどうしたらよいのか分からずにいました。特別支援コーディネーターは別にいるため、仕事の違いがよく分かりませんでしたが、
      本書を読んでどのように進めていけばよいのかが見えてきました。ありがとうございました。
      2015/6/28目玉焼き

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