グレーゾーンの子・症例別通知表所見の書き方ポイント集

グレーゾーンの子・症例別通知表所見の書き方ポイント集

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上辺ではない励まし・家庭で支援して欲しい点を伝える!

所見で、子どもの努力を認め、前向きにさせ、保護者に勇気を与え励ますーそういう機能を持つ通知表の機能を十二分に発揮させる書き方のポイントはどこか。2次障害という躓きを起こさない教師の仕事とは何か。保護者の味方になる所見の書き方を具体例で示す。


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ISBN:
978-4-18-014326-9
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 104頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
第1章 グレーゾーンの子・症例別通知表所見
1 グレーゾーンの子・症例別通知表所見の書き方の原則
2 症例別・「学習」に関する所見文の書き方
(1) 「国語」所見欄の書き方ポイント
@ 低学年の実例
A 中学年の実例
B 高学年の実例
(2) 「社会」所見欄の書き方ポイント
@ 中学年の実例
A 高学年の実例
(3) 「算数」所見欄の書き方ポイント
@ 低学年の実例
A 中学年の実例
B 高学年の実例
(4) 「理科」所見欄の書き方ポイント
@ 中学年の実例
A 高学年の実例
(5) 「音楽」所見欄の書き方ポイント
@ 低学年の実例
A 中学年の実例
B 高学年の実例
(6) 「図工」所見欄の書き方ポイント
@ 低学年の実例
A 中学年の実例
B 高学年の実例
(7) 「家庭」所見欄の書き方ポイント
(8) 「体育・保健」所見欄の書き方ポイント
@ 低学年の実例
A 中学年の実例
B 高学年の実例
(9) 「総合(英語も含む)」所見欄の書き方ポイント
@ 中学年の実例
A 高学年の実例
(10) 「生活」所見欄の書き方ポイント
3 症例別・「生活・行動」に関する所見文の書き方
(1) 「行動の様子」所見欄の書き方ポイント
@ 低学年の実例
A 中学年の実例
B 高学年の実例
C 独特な行動に関して
(2) 「特別活動の様子」所見欄の書き方ポイント
@ 低学年の実例
A 中学年の実例
B 高学年の実例
4 通知表や所見文へのクレームに対応するポイント
第2章 グレーゾーンの子に対する言葉かけ
1 グレーゾーンの子に対する言葉かけの原則
2 学習に関する言葉かけ
3 生活・行動に関する言葉かけ
4 授業中の効果的な言葉かけ
5 授業中以外の効果的な言葉かけ
6 集団活動での言葉かけ
7 女子への言葉かけ
8 目で伝える「言葉かけ」
9 保護者への言葉かけとクレーム対応
第3章 新指導要録の各教科等の評価観点と所見欄記入の留意点
1 国語
2 社会
3 算数
4 理科
5 音楽
6 図工
7 家庭
8 体育
9 外国語
10 生活
11 特別活動の記録
あとがき

まえがき

 グレーゾーンの子を救うのは,授業や学級経営だけではない。

 通知表の所見でも救う。

 なぜか。

 それが教師の仕事であり務めだからである。

 通知表の所見で,子どもたちの努力を認め,子どもたちを前向きにさせ,保護者に勇気を与えて,励ます……それが子どもたちの前に立つ教師の務めだと思う。広く考えれば,通知表の所見を書くことは学級経営の一部であり,戦略的に子どもたちのために使うのは当然だろう。

 そして,通知表の所見が家庭をも支え,グレーゾーンの子の「二次障害」というさらなるつまずきを防ぐことになると思っている。

 平成19年度から特別支援教育が正式に始まった。

 簡単に言うと,制度的に,通常の学級にいる,軽い障害のためにつまずきのある児童生徒に,個に応じた支援をしようというのが特別支援教育である。その特別支援教育の「個に応じた支援」の一つの手段が通知表の所見だと考えている。通知表で保護者を味方にし,子どもの事実を確かめ,成長を認め,目標を示して励ますことができるからだ。繰り返しになるが,それによって,さらなる二次的な障害を予防することができると思うからだ。

 また,教育にもP―D―S―Cのシステムは必要であり,そのSの部分が評価であり通知表である。「特別支援教育」としても通知表は重要だ。しかし,通常の学級の通知表で「特別支援教育」を意識して通知表の所見を書いているかどうかは不明である。

 そこで,樋口雅子編集長の勧めで「グレーゾーンの子・症例別通知表所見の書き方ポイント集」として提案してみることにした。

 本書は,『グレーゾーンの子を救う学級づくり』『グレーゾーンの子も育つバリアフリーの学級づくり』『グレーゾーンの子を救う効果的な方法』に続く,グレーゾーンの子に関わる4冊目の執筆となる。これまで同様,少しでもお役に立てるように(決してお手本ではない……)書き進めていく。ほかの3冊と併せてお読みいただければ幸いである。

 また,文例は,小学生を想定して書いてあるが,押さえるポイントは同じであり,アレンジして使っていただければ,中学生にも応用できるだろうと思っている。

 なお,文例は,著者が使用した文例もあれば,著者がグレーゾーンの児童を想定して考えた文例もあるということと,文例に登場する児童名はすべて仮名となっていることをお断りしておく。


  平成22年4月26日   /伊藤 雅亮

著者紹介

伊藤 雅亮(いとう まさあき)著書を検索»

1959年 宮城県生まれ

1982年 宮城教育大学言語障害児教育教員養成課程卒

2010年現在 宮城県公立小学校教諭

(所属)

TOSS/バリアフリー サークル

日本LD学会

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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