改訂版 知的障害養護学校・特殊学級 新しい通知表記入の実際と文例集

改訂版 知的障害養護学校・特殊学級 新しい通知表記入の実際と文例集

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記入の仕方や具体的な例文を豊富に収録。通知表作成に必携。

通知表の機能を十分に発揮でき、しかも子どもからも保護者からも信頼と尊敬が得られるようにするための記入の仕方、記入の内容について、具体的な例を多く上げ使いやすくまとめた。旧版を改善・パワーアップした改訂版。


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ISBN:
4-18-012211-1
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
9刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 160頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
1 通知表記入上の留意事項
1 通知表の意味
2 通知表の形式
3 記入上の留意事項
4 通知表に書いてはいけない表現と語句
5 長所を表すキーワード
6 文字の読めない子どもへの言葉かけ
7 保護者に対し通知表の見方の説明
2 教科別の指導の文例
1 国語
特殊学級・・・全般/話す・聞く/書く/読む
養護学校・・・全般/話す・聞く/書く/読む
◆書くときのポイント
2 算数・数学
特殊学級・・・全般/数と計算/量と測定/図形
養護学校・・・数と計算/量と測定/図形/数量関係/実務関係
◆書くときのポイント
3 音楽
特殊学級・・・歌唱/器楽/身体表現/鑑賞
養護学校・・・歌唱/器楽/身体表現/鑑賞
◆書くときのポイント
4 図工・美術
特殊学級・・・造形遊び/絵で表現/立体で表現/使うもの作り/鑑賞と作品の扱い
養護学校・・・造形遊び/絵で表現/立体で表現/使うもの作り
◆書くときのポイント
5 体育・保健体育
特殊学級・・・基本の運動/ゲーム/器械運動/水泳/表現運動
養護学校・・・基本の運動/ゲーム/器械運動/水泳/表現運動
◆書くときのポイント
3 領域別の指導の文例
1 特別活動
特殊学級・・・学級活動/児童(生徒)会活動/クラブ活動/学校行事
養護学校・・・学級活動/児童(生徒)会活動/学校行事
◆書くときのポイント
2 自立活動
特殊学級・・・健康の保持/心理的な安定/環境の把握/身体の動き/コミュニケーション/言語/情緒等
養護学校・・・◯ダウン症/◯重複障害〈知的障害・難聴・弱視〉/◯自閉的な傾向のある知的障害/◯知的障害・病弱・肥満〈健康の保持/心理的な安定/環境の把握/身体の動き/コミュニケーション〉
◆書くときのポイント
4 総合的な学習の文例
特殊学級・・・国際理解/情報/環境/福祉/健康/交流等
養護学校・・・国際理解/情報/環境/福祉/健康/興味・関心/地域・特色/その他
◆書くときのポイント
5 領域・教科を合わせた指導の文例
1 日常生活の指導
特殊学級・・・全般/基本的生活習慣/健康/安全/交際/役割/手伝い/金銭/きまり
養護学校・・・全般/基本的生活習慣/健康/安全/交際/役割/手伝い/金銭/きまり
◆書くときのポイント
2 遊び学習
特殊学級・・・全般/種類/きまり/役割/用具/集団
養護学校・・・◯自由遊び〈砂遊び/乗り物遊び/固定遊具・大型遊具〉
◯課題遊び〈遊園地に行こう/お風呂屋さんに行こう/感触(紙・砂・小麦粉・泥)遊び〉
◆書くときのポイント
3 生活単元学習
特殊学級・・・全般/各種行事/季節/トピック/祭り
養護学校・・・全般/各種行事/宿泊学習/季節
◆書くときのポイント
4 作業学習
特殊学級・・・全般/木工/縫工/窯業/紙工/現場実習
養護学校・・・全般/紙工/農耕・園芸/窯業/パソコン/リサイクル/家政/木工/皮工/セメント加工/現場実習/印刷
◆書くときのポイント
6 生活の様子の文例
特殊学級・・・明朗・快活/自主性/自己選択/根気強さ/責任感/創意工夫/思いやり/協力性/自然愛護/勤労・奉仕/公正・公平/公共心
養護学校・・・明朗・快活/自主・自律/根気強さ・持続力/意欲・集中力/責任感/創意工夫/思いやり・協力性/生命尊重・自然愛護/勤労・奉仕/公正・公平・公共心
◆書くときのポイント
7 通信欄の文例
1 学校から家庭へ
特殊学級
養護学校・・・学習の様子/生活の様子/健康の様子
2 家庭からの連絡に対しての対応の文例
特殊学級
養護学校・・・学校ですること/家庭ですること/地域社会ですること
◆書くときのポイント
通知表の実物見本例
小学校特殊学級
中学校特殊学級
養護学校小学部
養護学校高等部

まえがき

 学習指導要領においては,子どもたちが自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てることにウエイトをおき,生きる力を身につけることをねらいとしています。評価は,「相対評価」中心であったものを「観点別学習状況」を重視した「絶対評価」に改めています。つまり,個人個人がどれだけ頑張ったかを評価するようになりました。この評価の仕方は,知的障害教育においては,従来から行ってきた方法で,特に新しいことではありません。

 観点別の学習状況の評価のためには,例えば次のようなものが参考になります。

  @ 通常の教育における行動の記録の項目

  A 平成元年度版学習指導要領解説資料の「各教科の具体的内容」

  B 特別支援教育の授業ヒント集1「算数・数学(基礎的数量編)」

  C 特別支援教育の授業ヒント集2「国語(音声言語編)」(BCは明治図書刊)

など。

 通知表の記入に当たっては,上記のような資料などを参考にチェックリスト表を作成しておき,日常の子どもたちの学習や生活の様子を丹念に観察・記録しておくことです。知的障害教育における評価は,子どもの成長・発達に時間がかかりますので,教師の優れた実態把握力が極めて大切です。これからは,教師の子どもを評価する力がこれまで以上に問われることになります。


 知的障害教育における評価方法は,文章表現がほとんどです。保護者は,通知表に書かれた文章を真剣に読むものです。書き方によっては,一層信頼と尊敬を得ることもあれば,逆に不信と不評を買うことにもなります。

 したがって本書では,通知表の機能を十分に発揮でき,しかも子どもからも保護者からも信頼と尊敬が得られるように記入するための記入の仕方,記入の内容などについて具体的な例文をたくさん示し,使いやすくまとめました。

 本書の編集は,「子どものよさを伸ばす」「子どもの少しの変化も見逃さない」「この学期やこの学年では何がどのように伸びたか」「子どもも保護者も読めば元気がでる」「次の学期や学年には何を伸ばせばよいか」などが見えるようにとの願いを込めてまとめました。

しかし,前版は,意図が十分に伝わりにくい部分があったこと,また一部に不適切な個所があったことなどを修正し,いっそう活用しやすく改めました。

 作成に当たっては,ご多用中にもかかわらずご協力をいただいた執筆者の皆さん,本書の企画・作成に特別のご高配をいただいた明治図書出版株式会社並びに三橋由美子さんに心からお礼を申し上げます。


  2006年1月   編 者/宮崎 直男

著者紹介

宮崎 直男(みやざき のぶお)著書を検索»

障害児の授業研究会(しょうがいじのじゅぎょうけんきゅうかい)

1972年 文部省初等中等教育局特殊教育課教科調査官

1981年 国立特殊教育総合研究所精神薄弱教育研究部長

現 在 障害児の授業研究会会長/独立行政法人国立特殊教育総合研究所名誉所員

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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