特別支援が必要な子との出会い準備ノート

特別支援が必要な子との出会い準備ノート

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特別支援学級のポイントを網羅、特別支援学級担任の必読書

特別支援学級の担任になったら、何から始めるか。春休みに準備しておくべきこと、保護者との付き合い方のノウハウ、保護者通信の出し方、交流学級担任との連携、楽しい教室づくりなど、当面準備しておくべきポイントや年間を見通した実例を盛り沢山紹介。


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ISBN:
978-4-18-007823-3
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 148頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T章 黄金の三日間・春休みにすべきこと
[1] 準備すべきこと
(1) 何から手をつけるか/ (2) 本を読む/ (3) 主治医に会いに行く
[2] 黄金の三日間に何をしたか
(1) できたことをほめる/ (2) 黄金の三日間で信頼を得るために/ (3) 最初の授業参観
U章 保護者の信頼を得るために
[1] 保護者とどうつきあうか
(1) 保護者と関係を築く/ (2) 学級通信を発行する/ (3) 家庭と連携する/ (4) アセスメントについて切り出す
[2] 保護者と楽しい企画をする
(1) お泊まり会の企画
[3] 保護者の通信
(1) 保護者も通信を出すようになる
V章 特別支援の授業はこう作る
[1] 授業の組み立て
(1) 授業をパーツに分ける/ (2) 静と動の組み合わせ/ (3) 同じようなパターンで授業を作る
[2] 特別支援学級での合同授業の実践
(1) 「やさいをだいじにそだてよう」の授業/ (2) 実際の授業/ (3) 野菜クイズを行う/ (4) 野菜スピーチを行う/ (5) お楽しみ活動を行う/ (6) 野菜の神様からのメッセージを聞く
[3] 通常学級での交流授業
W章 子どもとのつきあい方
[1] 特別支援で使えるテクニック
(1) 子どもをひきつけるテクニック
[2] さまざまな対応
(1) 遊ぶ/ (2) さまざまな子への対応
[3] 交流学級担任との連携
(1) 交流先の担任と連携する/ (2) 交流先での授業
X章 いろいろな子が遊びに来る教室を作る
[1] お世話をする
(1) ハムスターを飼う/ (2) ハムスター教室を開く/ (3) ウサギを飼う
[2] 都道府県を覚える
(1) ご当地キティちゃんを活用する
[3] ブームを作る
(1) バドミントン/ (2) 怖い話の本
[4] 子どもが遊びに来る教室
(1) 自然に子どもが集まる
Y章 多様な体験を仕組む
[1] さまざまな体験

まえがき

 特別支援学級の子どもたちと出会ったことから本書は誕生した。

 担任した当初は,慣れないこともあり戸惑ってばかりだったが,私にとってはそうした体験も含めて貴重なものであった。

 例えば,学習指導である。教えたことを何度も何度も繰り返し,一つひとつ長い時間をかけて定着させていく。

 今日教えたから明日覚えているとは限らない。むしろ,忘れていることが多い。あきらめず何度も何度も教える。

 学習だけでなく,生活面も同様だ。丁寧さと,そして,根気強さが求められた。

 通常学級を担任していた頃は,随分乱暴な教え方をしていたと思う。

 特別支援学級を担任するようになり,同時処理が優位なのか,継次処理が優位なのか,目からの情報処理が得意なのか,耳からの情報処理が得意なのか。子どもが学習内容を「分からない。」のはなぜなのか。そういうことを突っ込んで考えるようになった。

 子どもが学習を理解できない原因のほとんどは教師にあるからだ。

 また,ほめることの大切さを心から認識したのは特別支援学級を担任してからだ。

 ほめることの大切さを知っているつもりでいた。しかし,それは表面上の理解に過ぎなかった。


 子どもは,ほめることでしか変わっていかない。


 特別支援学級を担任して,ほめることの大切さを本当に実感した。教師が笑顔で子どもをほめると子どもは笑顔になる。子どもの笑顔を見ることで教師がさらに笑顔になる。

 今まで,どうしてもっともっとほめてこなかったのだろう。教師としての己の未熟さを悔いた。

 こうしたことに気がついたのも特別支援学級の子どもたちと出会ったからだ。ありがたいことだ。

 だから,私が特別支援学級の子どもたちと出会ったのには次のような意味がある。


 特別支援学級を担任したことは私の第二の教師修業のスタートとなった。


 自分に足りないことを子どもたちに教えてもらった。

 保護者との出会いもあった。

 私が出会った保護者は素晴らしい方ばかりであった。

 共に悩み,そして,共に進んできた。

 その保護者の方々と親の会を作った。


 人の役に立つ,楽しい活動をする。


 そうした方針のもと,楽しい活動が繰り広げられてきた。

 保護者にも楽しい活動の場があればいい。

 自己実現の場が広がる。

 夢もできる。

 楽しく夢を語り合う場がある。

 保護者が笑顔になれば子どもも笑顔になる。

 特別支援学級の子どもたちと出会えたこと。

 保護者と出会えたこと。

 すべての出会いに感謝したい。

 子どもと保護者と教師とで豊かな教育を創り上げていければと思う。

著者紹介

間嶋 祐樹(まじま ひろき)著書を検索»

福島大学教育学部卒業

秋田県大館市立桂城小学校

TOSS秋田代表

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • この本のおかけで助かる子ども、保護者、教員がたくさんいるはずです!
      2023/2/19ダイスケ
    • この本は、30代で初めて特別支援学級を担任した時の実践が柱になっています。初めての経験で、何をしたらいいのかわかりませんでした。様々な方からアドバイスをもらったり、本を読んで勉強したりしながら作っていった実践記録です。その中から立ち上がっていった親の会や、支援学級の合同授業など、教師人生の核となっていった部分が記してあります。若い教師が読んで参考になる部分がたくさんあります。ぜひ、復刊の投票をお願いします。
      2023/2/19マジ
    • 子供たちとクラス作りの過程での日常実践が
      具体例や学級通信を通して 非常に分かりやすく
      まとめられていました

      実際の学級運営で参考になる事例やアイデアが
      細かくちりばめられているし
      通常学級でも人気の出る教師になるヒントが
      たくさんあると思いました

      ご一読をお薦めします
      2009/12/3るなパパ

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