新教育課程に基づく特別支援学級の新しい授業づくり
子どもの社会自立をめざして

新教育課程に基づく特別支援学級の新しい授業づくり子どもの社会自立をめざして

特別支援学級担当に役立つ新しい授業づくりへの提案

本書は、主に、小・中学校の特別支援学級を担当する教師を対象に、今日の特別支援学級の教育課程の編成に必要な最新の必須知識を網羅するとともに、新教育課程に基づいたこれからの新しい授業づくりを実践事例を基に具体的に提案している。


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ISBN:
978-4-18-000124-8
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小・中
仕様:
A5判 148頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2020年2月28日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 特別支援学級の教育とその対象
1 特別支援学級の教育
2 特別支援学級の対象児童生徒
第2章 特別支援学級の新教育課程
1 教育課程編成の基本的な考え方
2 教育課程編成の取扱いについて
3 特別支援学校の教育課程について
4 知的障害者に対する教育を行う特別支援学校の教育課程について
(1) 各教科等を合わせた指導について
(2) 教科別の指導について
(3) 領域別の指導について
第3章 特別支援学級の新しい授業づくりの視点
1 特別支援学校学習指導要領の改訂のポイント
2 小・中学校学習指導要領の改訂のポイント
3 自立活動の改訂のポイント
4 知的障害教育の各教科改訂のポイント
5 交流及び共同学習の推進
6 その他
第4章 特別支援学級担当教師の仕事内容
1 「個別の教育支援計画」及び「個別の指導計画」の作成
2 交流学級担任との連携・協力
3 特別支援学級担任相互間や支援員(介助員)との連携・協力
(1) 特別支援学級担任会議「特担会」定例化(毎週1回以上)
(2) 特別支援学級担当者会議
4 保護者との信頼関係の構築・連携,保護者同士の連携
5 時間割の工夫
6 教材・教具の工夫と活用
7 特別支援学級の授業公開
第5章 コーディネーターによる校内支援体制づくり
1 特別支援教育コーディネーターの役割
2 校内委員会を中心とした校内体制づくり
3 特別支援教育を中心に据えた授業づくり
4 「コーディネーターチーム」による支援
5 APDCAサイクルによる支援の積み上げ
第6章 実践事例
1 小学校 知的障害学級
国語「自分の思いを文章で表現しよう」
2 小学校 知的障害学級
国語・算数「パネルシアターを使ったグループ学習」
3 小学校 自閉症・情緒障害学級
国語・算数「ひとりでできるよ!チャレンジ学習」
4 小学校 知的障害学級と自閉症・情緒障害学級合同
生活単元学習「さらさらの土をつくろう」
5 小学校 知的障害学級と自閉症・情緒障害学級と肢体不自由学級合同
生活単元学習「水族館に行こう」
6 小学校 知的障害学級と自閉症・情緒障害学級合同
生活単元学習「いもほりに出かけよう」
7 小学校 肢体不自由学級
生活単元学習「電動車いすを買おう」
8 中学校 知的障害学級と肢体不自由学級合同
生活単元学習「校区探検隊の取り組み」
9 小学校 自閉症・情緒障害学級
自立活動「視覚支援による見通しをもたせるための取り組み」
10 小学校 知的障害学級
自立活動「コミュニケーションの力を育てる」
11 中学校 知的障害学級
交流及び共同学習「交流学級との交流による仲間づくり」
引用・参考文献
資料

まえがき

 2008(平成20)年3月に,新しい小学校及び中学校学習指導要領が告示され,2009(平成21)年3月には,新しい特別支援学校学習指導要領が告示されたことで,小・中学校に設置されている特別支援学級の新しい教育課程の基準が示された。

 特別支援学級の教育課程の編成に際しては,一方では小・中学校学習指導要領に示された規定に従うとともに,他方では特別支援学校学習指導要領(幼稚部・小学部・中学部)を参考にすることになっている。

 そのため,特別支援学級を担当している教師は,両学習指導要領に十分精通し,教育課程の編成に際してこれらを使いこなす力量が求められている。特に,障害の重い子どもや重複障害の子どもには,特別支援学校学習指導要領に示された内容が役立つとされている。

 本書は,主に,小・中学校の特別支援学級を担当する教師を対象に,今日の特別支援学級の教育課程の編成に必要な最新の必須知識を網羅するとともに,新教育課程に基づいた,これからの特別支援学級の新しい授業づくりについて,具体的な実践事例を基に提案するものである。

 本書の構成は,まず総論として「第1章 特別支援学級の教育とその対象」「第2章 特別支援学級の新教育課程」「第3章 特別支援学級の新しい授業づくりの視点」「第4章 特別支援学級担当教師の仕事内容」及び「第5章 コーディネーターによる校内支援体制づくり」の各章を,また「第6章 実践事例」として小・中学校における11の授業を紹介し,最後に「資料」として特別支援学校学習指導要領の中から重要な自立活動の章を抜粋して載せた。

 第1章から第3章及び資料を編者が執筆し,第4章から第6章までを三重大学の特別支援教育特別専攻科あるいは大学院教育学研究科を卒業された先生方が,自身のこれまでの実践を振り返って執筆した。現在,それぞれの先生方は,三重県の特別支援教育行政の担い手として,あるいは特別支援教育コーディネーターや特別支援学級等の教師として活躍しておられる。

 第6章の各実践事例は,小・中学校の特別支援学級の在籍者数の多い知的障害学級,自閉症・情緒障害学級,肢体不自由学級の3学級の実践を取り上げ,特別支援学級における代表的な授業である「国語・算数」「生活単元学習」「自立活動」及び「交流及び共同学習」の各実践についてまとめてある。新しい教育課程に基づいて,それぞれの授業を創意工夫し実践している。

 現在,内閣府の障がい者制度改革推進会議がインクルーシブ教育の実現に向けて議論を行っている。それによると,小・中学校等に在籍するすべての子どもは,原則として通常学級籍になるが,本人や保護者が希望すれば,特別支援学級等に就学することが可能である。したがって,これまでの特別支援学級の機能や役割が全くなくなるわけではない。むしろ,今後これまで以上に,障害のある子どもたちのための特別支援学級の存在意義や役割が再認識されるのではないかと推察される。

 このことからも,今日特別支援学級に在籍する障害のある子ども一人一人の教育的ニーズに応じた教育課程の編成や授業づくりが真に求められている。

 なお,本書における用語の表記の仕方であるが,「障害」と「障がい」の用語については,現行の法令用語を遵守して,すべて「障害」の表記に統一した。また交流及び共同学習で交流を行う通常学級は,「交流学級」「協力学級」「原学級」などと様々な呼び方が学校現場で使われているが,ここでは「交流学級」の表記に統一した。

 本書が,学校現場での特別支援学級の新しい教育課程の編成や新しい授業づくりに,少しでも参考になりお役に立てるならば,誠に幸いである。

 最後に,本書の出版に際して,明治図書教育書部門の三橋由美子さんと清水祐子さんには大変お世話になった。心から感謝申し上げる次第である。


  2011(平成23)年1月   三重大学の研究室にて 編著者 /姉崎 弘

著者紹介

姉崎 弘(あねざき ひろし)著書を検索»

1958年 北海道函館市生まれ。

1981年 筑波大学自然学類物理学専攻卒業。

1983年 筑波大学人間学類教育学専攻卒業。

1986年 筑波大学大学院修士課程教育研究科障害児教育専攻修了。

静岡県立藤枝養護学校,静岡県浜北市立養護学校,静岡県立西部養護学校に計12年半勤務。その後,三重大学教育学部助教授。

現在 三重大学教育学部特別支援教育講座教授・同大学院教育学研究科教授併任。

特別支援教育士スーパーバイザー,自閉症スペクトラム支援士(Expert)。

専門は,特別支援教育学。

2008年文部科学省長期在外研究員(ベルリン・フンボルト大学)。

現在,三重県下の小・中学校等を多数巡回訪問し,通常学級や特別支援学級の授業を観察して,保護者の教育相談・担当教師への指導助言を行っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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