- 達人に学ぶ小4担任の学級経営6つの鉄則
- /中村 健一
- 第1章 これで完璧! 春休み〜新年度1週間の小4担任の全仕事
- 春休み
- 1日目
- 2日目
- 3日目
- 4,5日目
- 第2章 学級開きを成功に導く,とっておきアイデア
- 「出会いの演出(新担任)」のアイデア
- 「出会いの演出(持ち上がり)」のアイデア
- 「自己紹介」のアイデア
- 「学級目標」のアイデア
- 「仲間づくり・集団づくり」のアイデア
- 第3章 年度はじめで必ず押さえたい生活・学習指導のポイント
- 「生活指導」のポイント
- 「学習指導」のポイント
- 第4章 必ずうまくいく達人の授業開きネタ
- 国語 順番はどっちがいい?
- 算数 □に数字を入れて2019にしよう!
- 理科 桜前線っていったい何?
- 社会 47都道府県カードで遊んじゃおう!
- 外国語活動 世界の言葉であいさつしよう!
- 音楽 カップリズムを楽しもう!
- 第5章 クラスが安定する環境づくり・システムづくり
- 「教室環境」づくり
- 「座席決め」のシステムづくり
- 「日直」のシステムづくり
- 「係活動」のシステムづくり
- 「朝の会・帰りの会」のシステムづくり
- 「給食」のシステムづくり
- 「掃除」のシステムづくり
- 第6章 中だるみを見逃すな! 「魔の6月乗り切り」術
- 6月の教室の「小さな重大問題」対処法
- 梅雨の時期におすすめの「教室遊び」
- 保護者も子どもも喜ぶ! 1学期の通知表ポジティブ文例集
- 第7章 荒れ知らずでパワーアップ! 「9月のリスタート」術
- 観点別 夏休み明けのチェックポイント
- 子どもを学習モードに素早く戻す「二度目の授業開き」ネタ
- クラスがもう一度まとまるコミュニケーション・エクササイズ
- 第8章 クラスがまとまる行事指導のポイント&アイデア
- 「運動会」指導のポイント&アイデア
- 「遠足」指導のポイント&アイデア
- 「二分の一成人式」指導のポイント&アイデア
- 「学芸会」指導のポイント&アイデア
- 「作品展」指導のポイント&アイデア
- 保護者も子どもも喜ぶ! 2学期の通知表ポジティブ文例集
- 第9章 ワンランク上を目指す,学級アップグレード作戦
- 「朝学習」のアップグレード作戦
- 「係活動」のアップグレード作戦
- 「教室環境」のアップグレード作戦
- 「学級イベント」のアップグレード作戦
- 「宿題」のアップグレード作戦
- 保護者も子どもも喜ぶ! 3学期の通知表ポジティブ文例集
- 達人がズバッと解決! 小4担任の学級経営の悩みQ&A
- /佐藤 正寿
達人に学ぶ小4担任の学級経営6つの鉄則
山口県岩国市立川下小学校 /中村 健一
1 「つなげる」を基本とする
今どきの子どもたちは,同じクラスになっても,即,仲間だとは思いません。友だちだとも思いません。そこで,教師が意図的に子ども同士を「つなげる」必要があります。そして,「仲間」だと思わせます。
また,今どきの子どもたちは担任になっても,即,先生だとは思いません。教室の前に立っている「ただの大人」くらいの感覚です。そこで,意図的に子どもと教師を「つなげる」必要があります。そして,「先生」だと認めさせます。
子ども同士を「つなげる」。子どもと教師を「つなげる」。そして,ただ集まっているだけの子どもたちを「集団」にしていく。これが学級づくりの基本です。
2 「ミニゲーム」を連発する
子ども同士,子どもと教師を「つなげる」ためには,「ミニゲーム」が有効です。
4年生の子どもたちは,エネルギーに溢れています。ちょっとした「ミニゲーム」にも大盛り上がりで取り組みます。
「ミニゲーム」をすることで,子どもたちは仲良くなっていきます。また,「この先生,おもしろい!」と子どもたちは教師に一目置きます。
「ミニゲーム」を連発すれば,子ども同士,子どもと教師を「つなげる」ことができるのです。
また,「ミニゲーム」をすることで,教師の指示に従うこと,ルールを守ることを教えられます。崩壊学級では,ゲームが成り立ちませんからね。「ミニゲーム」をすることで,学級崩壊を予防することもできるのです。
「ミニゲーム」は,拙著『クラスを「つなげる」ミニゲーム集BEST55+α』(黎明書房)などの教育書を読めば,いくらでもゲットできます。自分だけのオリジナルを開発する必要はまったくありません。
特に4月は1〜5分程度でできる「ミニゲーム」を連発してください。
3 崩壊学級の特徴を出さない
崩壊学級ではゲームが成り立たないと書きました。それ以外にも,崩壊学級には特徴があります。
「教室が汚い」「何をするにも時間がかかる」「笑いがない」などなどです。
逆に言えば,これらの特徴が出なければ,学級崩壊しないということ。だから,私はこれらの特徴が出ないようにしています。
例えば,「教室が汚い」です。荒れた学校の子どもたちは,紙をちぎるのが大好きです。消しゴムをちぎるのが大好きです。そして,床に教科書などを置くのも大好きです。
もちろん,子どもたちに掃除させます。整理整頓させます。しかし,それだけでは教室がきれいにならないのが,荒れた学校の現実です。
そこで私は,放課後,毎日掃除して帰ります。10分程度ですが,教室を掃いたり拭いたり,整理整頓したりして帰るのです。
毎日掃除をするのは大変です。しかし,学級崩壊してしまってはもっと大変。
学級崩壊しないための投資,予防として毎日掃除しているのです。
読者のみなさんも,崩壊学級の特徴が出ないようにして,予防に努めましょう。
4 子どもたちのエネルギーを適正に発散させる
4年生の子どもたちは,エネルギーに満ちあふれています。そのエネルギーを適切な方向に発散させてあげることが大切です。
例えば,昼休みです。「昼休みは外で遊ぶ」というルール,約束をつくってしまうことをおすすめします。
昼休みに教室に残っているような子は,適切な方向にエネルギーを発散できません。だから,教室に残って悪さをします。
学級崩壊しているクラスでは,昼休み,多くの子が教室に残っています。逆に,よいクラスでは,昼休みに教室に残っている子はいません。
授業もそうですね。たくさん声出しや動きを入れ,子どもたちをどんどん動かしましょう。私がずっと言っていることですが,「子どもたちのお腹が空く授業をしましょう!」ということです。そうすれば,給食の残菜もなくなります。給食の残菜が出るのも,子どもたちのエネルギーが発散されていない証拠なのです。
また,4年生の時期にシメすぎることも大変危険です。4年生の間,ずっといい子でいた子どもたちが,5年生で学級崩壊の原因をつくることが多くあります。
厳しく叱って,落ち着かせることも大切です。しかし,無理して落ち着かせ過ぎるのも問題です。
子どもたちのエネルギーがたまりすぎないように上手に発散させることが必要ですね。
5 沈黙の時間を大切にする
4年生の子どもたちは,元気いっぱい。「ミニゲーム」を大盛り上がりでして,子どもたちのエネルギーを発散させることは大切です。また,授業中,声出しや動きを増やし,子どもたちのエネルギーを発散させることも大切です。
でも,いつも大盛り上がり,バカ騒ぎのクラスも危ういものです。簡単に言えば,落ち着きがなくなります。そして,いつもザワザワとした雰囲気が続くと,学級は崩壊してしまいます。
そこで,沈黙の時間も大切にしてください。
例えば,授業中,ノートに自分の意見を書く時間です。この時間は,だれもしゃべらない状態にします。鉛筆の音だけが響く状態です。
授業以外でも,そうですね。例えば,掃除は黙ってします。私は,おしゃべりする子には掃除をさせません。
だれもしゃべらない沈黙の時間がクラスに落ち着きをもたらしてくれます。
沈黙の時間も大切にしましょう。
6 自分のことも人のことも手際よくできるようにする
小学4年生の子どもたちは,1年をかけて,次年度からの5年生,高学年に向けて育てなければなりません。
例えば,私が勤務する学校では,4年生は3月から委員会活動を担当することになっています。
委員会が始まると,大変です。例えば,給食時間のお昼の放送です。お昼の放送は,放送委員会が担当します。また,各委員会からのお知らせも放送されます。
そんなときは,自分が担当するお昼の放送が終わってから,給食を食べ始めます。それでも時間内に食べ終わらなければならないのです。
給食時間を全部使って食べ終わればいい,という訳にはいきません。学校全体のために働いた後で,自分のことはさっさと終わらせなければならないのです。でも,それが高学年というもの。
4年生を担任した4月から,子どもたちに給食を例にこのことを伝えています。そして,
「3月になるまでに,自分のことはさっさと済ませられるようになりなさい。でないと,高学年になれません」
と厳しく言い聞かせます。
4年生の1年間で,自分のことだけではなく,人のこともできる高学年に育てる。これが,他の学年と違う,4年生担任の一番の仕事です。
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明治図書- いつも「授業力&学級経営力」を定期購読しているので、今回の書籍も購入しました。とても分かりやすくて実践的でした。2021/8/530代・小学校教員
- とにかく、実践的で使いやすい。そして担任に優しい内容です!2019/3/23あつし















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