- 特集 算数好きにする“夏休みの特選宿題”
- 〈巻頭特集論文〉「10年内の宿題」という発想
- 「夏休み」という枠さえ壊して「10年内」に解ければすごいという超難問
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- 1年/ちょっとがんばればできる問題5
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- 2年/夏休み明けにクラス全員をほめられる「特選宿題」
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- 3年/1学期の復習に役立つ熱中難問5題
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- 4年/こつこつ時間をかければできる!
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- 5年/地道に作業することで必ず答えは出る
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- 6年/夏休みこそ“体力派”の問題に挑戦させよう!
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- 中学校/難問に関係し,熱中する授業を1学期中に行う
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- ミニ特集 学テにトライ!わがクラスの問題点診断
- 静岡県の算数学力テストは長期右下がり
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- ていねいに問題を解き,わかりやすく説明する力をつける
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- 問題文の読み取りと時間配分が重要
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- 粘り強く続ければ必ず正解にたどり着く
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- 向山型算数の実践=算数B問題対策!
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- 補助計算の習慣化で正答率を上げる
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- 表紙のイラスト (第40回)
- 問題:積み木は全部で何個ありますか。
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- グラビア
- 今回も「知の巨人」のコメントが炸裂!向山氏の論文審査
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- 〜向山型算数セミナーIN東京 2014.4.6〜
- マンガ向山型算数教室 (第4回)
- ゆったりノートは、活用力・問題解決能力を培う
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- イラスト競演!向山型算数ハイライトシーン (第16回)
- チャイムが鳴ると「いきなり授業」がないとき―あるとき―
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 指導は子どもに反映する
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- 教えてほめて算数好きを急増させる学年別教科書の教え方 (第4回)
- 1年/「のこりはいくつ ちがいはいくつ」
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- 1年/「20までのかず」
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- 2年/「3けたの数」
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- 2年/「数のしくみをしらべよう 100より大きい数」
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- 3年/「暗算 計算のしかたをくふうしよう」
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- 3年/「あまりのあるわり算」
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- 4年/「折れ線グラフ」
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- 4年/「そろばん」
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- 5年/「合同な図形」
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- 5年/「合同な図形(作図)」
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- 6年/「比と比の値」
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- 6年/「比とその利用」
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- 算数授業力UP奮戦記 (第4回)
- 授業力向上は子どもの事実に正対することで始まる
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- 奇跡の向山実践を追う (第4回)
- 学年末スピーチで成長を語った子
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- 算数教科書教材に挑戦/論文審査 (第176回)
- 原理,「たすきがけ」,「面積図」などをきちんと踏まえる
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- 向山型算数実力急増講座 (第178回)
- 算数授業で「逆転現象」
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- 向山型算数WEBサロン (第172回)
- 向山型算数のすぐれたパーツ群が子どもを変える
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- 甲本が斬る!授業力“有段”への道 (第4回)
- 指導者の資質を向上させる。それが,技量継承の秘訣だ。教える側に問題あり
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- 河田が創る!“指導法の工夫”で平均90点突破 (第4回)
- 計算手順の全貌を「見える化」する「補助計算」
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!ここが気になる学校の指導Q&A (第64回)
- 姿勢を保てない児童に有効な指導とは
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第52回)
- 低学年/「2とびチャレラン」
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- 中学年/「長方形の面積公式チャレラン」
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- 高学年/「がい数チャレラン」
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- 教室・サークルからの発信
- 特別支援の算数授業 (第4回)
- ワーキングメモリを改善する『アタマげんきどこどこ』
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- 算数教材ユースウェア (第4回)
- まじめな子が損をしないシステム
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- サークルで教師修業 (第4回)
- 自力で解けるようにする
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- 新型学級崩壊への対応 (第4回)
- 現実にある格差を無視するな
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- 子どものつまずき分析 (第4回)
- 補助計算でつまずきに対応
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- 子どもが熱中した算数 (第4回)
- 教師の少しの演出で全員が燃える展開になる
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第64回)
- 教室を飛び出していた子が「算数大好き」と言った
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第40回)
- 解けそうで解けない,挑戦意欲をくすぐる問題
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- プロが解説!教材研究「基本用語」事典 (第16回)
- キーワード「筆算と位取り」
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- 向山型算数を知る前と後―子どもの事実と教師の手応え!
- 後発の私にもできた「手応え」
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- 「学校の勉強が楽しいです!」
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- 向山型算数セミナー
- 計算スキルの優れたロジック
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- TOSS最新情報
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- 算数教室最前線 (第4回)
- なぜ、広まる「学び合い学習」
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- 編集後記
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- 「子ども算数検定」に挑戦! (第16回)
- 7月
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- 算数教科書教材に挑戦/指定教材 (第178回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 指導は子どもに反映する
/向山 洋一
新年度になって1ヶ月がたった。たった1ヶ月でも,「指導」の結果が生まれる。
(1) 中国地方の女の子
●算数が大好きになりました
クラスで一番算数でつまずいている女の子がいた。「算数が全然できません」と引き継ぎを受けていた。
今,わり算の筆算を学習中だ。
算数は暗記教科である。
「かくす・たてる・かける・うつす・ひく・おろす」のアルゴリズムで,計算の手順を繰り返し練習した。Rちゃんも,ゆっくりだが1人で解けるようになった。
昨日,日記で「自分のよいところ」というお題を出した。Rちゃんの日記には,「(算数が)4年になったら大好きになりました」と書いてあった。
■■Rちゃんの日記■■
わたしのいいところは,算数を最後までやりきることです。わたしは,1年から3年まで,ずっと大嫌いでした。でも,4年になったら大好きになりました。
(2) 西日本の学校
●向山型算数は「スピード感」がちがう
今年度の算数授業は少人数体制をとっている。「がんばれコース」は別の先生が受け持っている。視聴覚教材やデジタル教科書を使って,熱心に指導してくださる。「じっくりコース」は私が担当。算数が苦手な子どもたちだ。向山型算数で授業をしている。
さて,先週第1回目のテストを行った。「角の大きさ」のテストである。
平均点はどちらが高かったのか?
「じっくりコース」である。
「じっくりコース」の平均点が,「がんばれコース」を上回っていたのである。
(がんばれ90.5点,じっくり94.5点)
授業の進度は向山型の「じっくりコース」のほうが早い。
少人数授業だから,進度をある程度合わせなければならない。
だから,35分で教科書の内容を扱った後で,先生問題や難問にチャレンジするという流れである(繰り返すが,私たちは「算数苦手のじっくりコース」である)。
「がんばれコース」の授業はよく延びる。子どもの文句がポツポツ出てきている。
「じっくりコース」は,早めに終わって難問に取り組んでいる。
(3) 福井県の学校
●【スキルとドリルの比較】子どもたちの声
3年生の算数。「では,計算スキルに入ります」と言うと,「よっしゃー!」,「計算大スキ・スキ・スキ・スキル」などと歓声がわきあがる。
向山型算数で教科書を使って授業を進めた後の,「赤ねこ計算スキル」を子どもたちは楽しみにしている。いざ,「ようい,はじめ」と言うと,子どもたちはシーンとなって取り組む。この熱中している様子を見たとき,「赤ねこ計算スキル」の教材の強さを毎回感じる。
答え合わせでは,最後の1問目をややゆっくり目に言った後,「100点だった人」と尋ねると,ドサッと手があがる。
その後の「やってみよう」問題。2回目のシーンが起こる。「赤ねこ計算スキル」を授業中に活用すると学力がつくことを痛感する。
木曜日に,3年最初の単元「九九と表とかけ算」のテスト(S社ワークテスト)をした。
31名の平均は97.6点だった。
向山型算数の優れた学習システムと「赤ねこ計算スキル」の優れた教材のおかげである。
私は,テストを提出した子からアンケートを書かせた。「赤ねこ計算スキル」と2年生まで使っていた「計算ドリル」に関するアンケートである。
「赤ねこ計算スキル」と「計算ドリル」,どちらのほうが勉強をしていて楽しいですか。
○をつけなさい。
「赤ねこ計算スキル」………24名
「計算ドリル」………………0名
どちらも楽しい……………7名
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- 明治図書