- 特集 平均90点を達成するのに必要な「もう一歩の詰め」
- テンポを崩さずに何度も繰り返して「詰め」ていく
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- 「先生問題」で徹底して治療する。
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- 基本型を徹底させる「授業の詰め」10か条
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- 確認の原則を貫くことで平均90点が見えてくる。
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- 詰めを必要とする場面は,様々なところにある
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- 「もう一歩の詰め」は,自分の「不要な言葉を削る」こと!
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- テストこそがテストの仕方を学ぶ機会となる
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- ミニ特集 「我流」と向き合うTT教師の工夫
- 事実が「我流」を変えていく
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- T2なら,すばやく赤鉛筆でヒントを書く
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- T2でも通用する向山型算数!
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- 「我流」を救うスキルやワーク
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- 年度当初の打ち合わせが勝負だ
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- まず,子どもたちをほめる
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- 子どもの声・親の声
- 「もう一度やり直したいくらい」計算スキルの効果に親も注目!
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- 向山型算数キーワード
- 平均点90点
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- 向山型算数実物ノートと指導のポイント (第16回)
- 長さを指定すれば図形はかける
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 向山実践のさまざまな反響へのコメント
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- 学年別1月教材こう授業する
- 小1教材こう授業する
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- 小2教材こう授業する
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- 小3教材こう授業する
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- 小4教材こう授業する
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- 小5教材こう授業する
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- 小6教材こう授業する
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第14回)
- 基本型は線分図
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- 向山型算数実力急増講座 (第16回)
- 子どもが集中する授業には「リズム」と「テンポ」がある
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- 向山型算数の原理原則と応用 (第16回)
- 「とけいの読み方」短針,長針それぞれの針ごとに局面を限定した指導
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- 向山型算数と出会ってTT授業が変わる (第10回)
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- 向山型算数WEBサロン (第10回)
- 不登校の子どもがインターネットを通じて学べる子どもサイトを作りましょう
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- 子どもがシーンとする奥深い算数エピソード (第16回)
- 少数の表し方と循環小数
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- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第10回)
- 「助走問題」は,計算手順の逆で配列せよ
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- もう一つの向山型算数 難問良問1問選択システム (第16回)
- 低学年
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- 中学年
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- 高学年
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- 親子で挑戦!ダブル・キムラ先生の算数 ザ・宿題 (第16回)
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- “向山型算数”授業のバーチャル体験 (第16回)
- 向山洋一は“商の見当のつけ方”をこう授業した!B
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- 向山型算数によって生まれた5年ぶりの100点
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- 向山先生のセリフ「えっ!?」ベスト3
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- 向山型算数は,子供にとって救世主だ
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- 苦手な子も得意な子も大満足!
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- 見栄と我流の授業から脱却する。
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- 教員2年目で平均点90点が実現!
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- 編集後記
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- 法則化最新情報
- 向山型算数に挑戦/指定教材 (第16回)
巻頭論文
算数授業へのこだわり
向山実践のさまざまな反響へのコメント
向山 洋一
向山型算数のMLには,さまざまな情報が流れる。紹介しつつ,コメントをつけ加える。
なお,MLでの発言なので,すべて仮名である。
群馬の板谷です。
初めて発信します。
放課後の教室で,子ども達と話していたとき,H子が, 「私,去年算数できなかったんだ。今はできるけど…」と話しかけてきました。
H子は,かけ算のテストで初めて100点を取りました。
前担任からの引継で,H子は忘れ物が多く,常におどおどしており,特に算数が心配といわれていたことを思い出しました。
向山型算数と出会ってから,教室には,赤鉛筆や定規,ノートやスキルをコピーした紙などを用意しており忘れ物の多いH子に,優しく対応することができました。
いつしかH子のおどおどした様子がなくなり,赤鉛筆で薄くノートに書く回数も減り,初めての100 点に,自信さえ感じられるようになりました。
H子と握手をした後で, 「先生,お祭りの準備で忙しいけど,かけ算がんばるからね。明日も算数やろうね。」と言って明るく帰っていく後ろ姿が,とてもいとおしく思えました。
なんだかとてもうれしくなって発信してしまいました。
これからもがんばります。
算数ができなった子が,100 点をとる。子どもが,急速に変化していく。
そんな事実を,一つまた一つと作り出していくのが,教師の仕事である。
小さな事実こそ大切だ。
大きな理念からは,何も生まれないのだ。
小さなことだけど,大変なことなのだ。
これまでの「問題解決学習」からは,このような事実は生まれないからである。
森田です。
私の学校は私学で,中学受験を売りにしている学校なので,4年生にもなると,塾に通っている子どもが,クラスの3分の2から4分の3ぐらいになります。
ですから,実は,自分の授業がいいのではなく,塾などの力なのかなぁ? と疑心暗鬼になったときもありました。
でも,私の学校の特色である「定期テスト」では塾などに頼っていない子どもの成績の伸びに,向山型の力を感じました。
また,隣の学年主任のクラスと平均点を比べても,1年前は5点ぐらい下だったのが,今では大逆転しています(わたしのクラスはクラス替え直後,学力が少し落ちるかもしれない,と前の主任に言われたことがあります)。
その学年主任は,今では,平均点のことは口に出しません。「勝った」「負けた」の話をしていたのが懐かしいぐらいです。
塾の力だけでは,こうはいきません。
私の授業なんて,他の先生のまねごとにもなっていないレベルなのに(CDもないし,ライブにも行ったことないし),それなのに,こうやって効果が現れてきています。
わたしのクラスもこうなるまでに,1年半かかりました。ですから,すぐによくならなくても気を落とさずにがんばっていきましょう。
向山型算数は「できない子」にだけ効果があるのではない。
受験を売りにしている私立の学校でも目ざましい効果があった。
福岡で,中学受験の塾をしている地蔵原先生は,定期テストで,教え子が軒なみ90 点台をとったと報告している。
お母さんが,「あまりの急上昇にびっくりしている」とも報告している。
しかし,うまくいかない時もある。
北海道の土田です。
皆さん,素晴らしい点数です。そんな中,私は懺悔報告です。
6年生立体の表面積(教育出版,正進社)のテストをしました。
見事なまでに悲惨でした。表の平均点68 点です。裏は21 点です。
ショックを通り越して,どん底状態です。
採点をしながら腹が立ち(勿論,自分にです),「俺は一体,何を授業していたんだ!」と子どもたちに申し訳なくて…。前回の立体のテストが90 点を超え,今回の単元も,授業ではそれなりに出来たと思っていました。
木村重夫先生のHPを参考に底面積,側面積,表面積を言葉の式で書き,その下に数字の式を上下揃えて書かせました。チェックもしました。底面積を求める公式も毎時間入れたりもしていました。教科書の展開図で色を付けたり,赤鉛筆でなぞらせたりもしていました。しかし,ここに落とし穴があったようです。
つまり,私自身が「チェックしたつもり」「やったつもり」でいて,実は本当に詰めてチェックしていなかったのです。
例えば,基本的な三角形の面積を求める公式,円の面積を求める公式,円周を求める公式を,しっかり身につけていない子への対応が不十分でした。先生問題や,念のため問題も,今思えば不足していたと思います。上手く進んでいるという思い込みもありました。
本当に反省です。学年の先生とも話し,復習する事にしました。
テストは,全部の問題について,子どもの間違いを洗い出しました。単位のつけ忘れ,単位ミス,ちょっとした計算ミス,思い込み(見間違い)によるミス,求め方は分かっていたが途中計算を間違った,求め方そのものが分かっていない,基本的な公式の定着不足…。これらは全て私の力量不足によるものです。ただただ反省です。
これでいいんだ。
平均点68 点に,頭をかかえるほど深く反省している姿が正常なんだ。
「問題解決学習」をしていた人には覚えがあるだろうが,クラス平均点68 点で頭をかかえたことはなかったと思う。
人によっては,「難関テストでの68 点ならまあいいか」と思ったはずだ。
向山型を知ったからこそ,頭をかかえる。
そして,反省をする。
反省をせざるをえないところが大切なのだ。
反省の矛先は,「自分自身」に向けられる。「教科書が悪い」「子どもが悪い」などと口が裂けてもいわない。
自分自身のどこが悪かったかも思いあたる。自分がよく知っている。
詰めが甘かったのだ。
私から言わせれば,「子どもが緊張して学習していなかった」ということだ。
それは,教師の指導法に「慣れ」が生まれ,「ゴー慢さ」が生じ,一人一人の子どもを見ていなかったことから生まれた。
でも,こんなことは,誰だってある。
大切なのは,自分に向けた批判を一つ一つのりこえていくことだ。
そうやって,はじめてプロの域に達していくのである。
いうなれば,プロになるために誰でも通る道なのだ。この道を通らなければ,プロにはなれないのだ。
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- 明治図書